ヘンリー六世 全三部 の商品レビュー
ならば、この世が俺に与えられる喜びはただ一つ、俺より見栄えのするやつらに向かって命令し、叱りつけ、力をふるうことしかない、だから、王冠を夢見ることを俺の天国にしよう、命あるかぎりこの世は地獄にすぎないと思い決めよう、この出来損ないの体に載った頭が輝かしい栄光の冠で飾られるまでは。
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ばら戦争を中心に描く。 しかし、すぐ人物名がごっちゃになってしまうので、もう少し詳しく書いてほしかった。例えば「サマセット公」は何代目のそれなのか。 巻末の家系図をコピーして、それとにらめっこしながら読むのがよさそう。 リチャード三世も楽しみ。
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人間関係が複雑すぎる…!シェイクスピアよくこんな入り乱れてんの書けるな。 読む時、この人は味方だったか敵だったか(なんか途中で裏切ったり寝返ったりして記憶通り進んでもてんてこ舞い)、そも誰が誰の家族かも訳分からんすぎて、英国王室家系図とかググりながら読んだ…難し…
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この作品は何と言ってもシェイクスピアのデビュー作になります。 そのデビュー作たる『ヘンリー六世』は15世紀に起こった薔薇戦争というイギリスを二分した悲惨な内乱がモチーフとなっています。 物語自体もあのジャンヌ・ダルクが出てきたりと、現代人たる私たちにとっても「おぉ~」となるシ...
この作品は何と言ってもシェイクスピアのデビュー作になります。 そのデビュー作たる『ヘンリー六世』は15世紀に起こった薔薇戦争というイギリスを二分した悲惨な内乱がモチーフとなっています。 物語自体もあのジャンヌ・ダルクが出てきたりと、現代人たる私たちにとっても「おぉ~」となるシーンが幾度となく出てきます。 時代的にも近い当時の観衆たちはそれこそこの物語に強く引き込まれたのではないでしょうか。 続編の『リチャード三世』への期待がものすごく高まる作品です。すぐに読みたくて仕方がなくなりました。
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劇作家としてシェイクスピアが最初に作り上げた全三部の作品(ただし解説によると、一人で全てわけではなく、先輩劇作家と協力して完成させたと考えるのが自然)。のちの『リチャード三世』に繋がることから、第一四部作ともいわれる(ちなみに『リチャード二世』、『ヘンリー四世』二部作、『ヘンリ...
劇作家としてシェイクスピアが最初に作り上げた全三部の作品(ただし解説によると、一人で全てわけではなく、先輩劇作家と協力して完成させたと考えるのが自然)。のちの『リチャード三世』に繋がることから、第一四部作ともいわれる(ちなみに『リチャード二世』、『ヘンリー四世』二部作、『ヘンリー五世』は第二四部作といわれる)。本作はイングランドとフランスを舞台としており、イギリスとフランスという外国との戦い、またイギリス内でのヨーク家とランカスター家の戦いという構成となっている。本作は上記の者たちが謀略を仕掛けて相手を貶めたり、またかつて味方だった者が途中で裏切るなど、血みどろの争いが最初から最後まで繰り広げられる。
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百年戦争から続く薔薇戦争のさなか、王ヘンリー六世を取り巻く人々の骨肉の争いを描く、シェイクスピアの出世作。 このシェイクスピア全集で一番分厚い大作。それもそのはずで、全三部をまとめて収録している、歴史大河ロマンなのだ。本書に挑戦する気になったのは続編の『リチャード三世』が面白か...
百年戦争から続く薔薇戦争のさなか、王ヘンリー六世を取り巻く人々の骨肉の争いを描く、シェイクスピアの出世作。 このシェイクスピア全集で一番分厚い大作。それもそのはずで、全三部をまとめて収録している、歴史大河ロマンなのだ。本書に挑戦する気になったのは続編の『リチャード三世』が面白かったから。ある意味で前日譚的な読み方もできるだろうと、手を付けてみた。予想していた通り、人物の把握は大変だ。エドワードやらヘンリーやらリチャードやら、いったい何人同じ名前の人物が出てくるんだ!と思いつつ、巻末の家系図を見ながらがっつり取り組むと、それなりに面白くなってくる。基本的には史実に沿っているが、いくつも脚色や時間軸の変更があったりする。二人の人物を一人にまとめたりもしているので、訳注などで注意は必要だ。 序盤で気になったのはジャンヌ・ダルク。なんだこの口の悪い女は(笑)。詳しくないのでこの英雄が各所でどんな風に描かれているのか、あまり知らないのだけど、本作ではやはり英国側の立場から書かれているせいか、基本悪役っぽい感じで描かれている。死に際のあのセリフは酷いなぁ。 いっぽうで彼女の敵役となるトールボットは本作最大の英雄だろうか。死を覚悟で戦いに挑む、非常に美しいシーンを見せてもらった。 百年戦争終結後、フランスとの戦いから今度は身内どうしで醜い争いとなる薔薇戦争が始まってしまう。その後は謀略、暗殺、追放などで血みどろの内乱が続く中、多様な人間ドラマで観客を魅せる、まさに大河ドラマ。少年期から青年期にかけて、歴史に翻弄され続けた純真なヘンリー六世の最期をもって物語は幕を閉じる。 三部二幕五場の、ヘンリー王の嘆きが本作のテーマを象徴するシーンとして印象に残っている。王の代わりに戦いに挑む王妃マーガレットは、高潔さよりも性根の悪辣さを感じてしまう。全体的に本作の女性陣はみんな性格悪いよね……(汗)。揺れ動く歴史的事件のさなかで描かれる群像劇が面白い大作。英国史はほとんど知らないし、史劇には慣れていないのだけど、巻末の家系図のおかげで全然大丈夫だった。歴史に対する興味が湧いたし、ここから色々と広げていけそう。
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巻末の年表と家系図が頼り。イギリス側の関連地図も欲しかった。これがリチャード3世に続いていくなのだなと思うと細かいエピソードが見逃せない。『ヘンリー六世』といいつつ、ヘンリー6世は蚊帳の外なのが面白い。
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トールボットvsジャンヌ・ダルクの場面は 有名人なだけに少し混乱。 漫画『薔薇王の葬列』の登場人物が出てくるところからは 展開や台詞の違いを楽しむことができた。 「やがて無数の老人が、無数の未亡人が溜め息をつき、……」は王ヘンリーの台詞だったとは! はやくもリチャードのヒールぶりが見られ、 終盤はすっかり『リチャード三世』の気分。 というか『リチャード三世』を読む気分を高めるために 『ヘンリー六世』を読んでるとこある(笑) 最後の最後の台詞ですっきりさせないのも好み。 ニクいなぁ!
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ヘンリー六世 シェイクスピア全集 19 (ちくま文庫 し 10-19) (和書)2009年11月20日 15:29 W. シェイクスピア 筑摩書房 2009年10月7日 この本の厚さに圧倒されました。でも読んでみるとなかなか面白い。何がどう面白いのだろう?ちょっと考えてしまう。一気に読んでしまいました。
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2017年16冊目。 ジャンヌダルク率いるフランスと戦う百年戦争に続き、 イングランド内におけるランカスター家(赤薔薇)とヨーク家(白薔薇)の内紛(薔薇戦争)を描いた長編戯曲。 同じ王家の中のあらゆる人物が出てくるため、関係図を見ながら読み進めないと混乱する場面もあるが、 赤薔...
2017年16冊目。 ジャンヌダルク率いるフランスと戦う百年戦争に続き、 イングランド内におけるランカスター家(赤薔薇)とヨーク家(白薔薇)の内紛(薔薇戦争)を描いた長編戯曲。 同じ王家の中のあらゆる人物が出てくるため、関係図を見ながら読み進めないと混乱する場面もあるが、 赤薔薇側か白薔薇側かで大まかに分けて見ていけば、物語として十分楽しめる。 the Lord Protector(摂政:せっしょう)に対して「The Lord protect him(主よ、彼を保護したまえ)」と切り返すセリフを「そんな殺生(せっしょう)な」と訳すなど、 英語の中での言葉遊びを日本語ならではの言葉遊びに変えてしまう翻訳者の腕に唸った。 韻など原文で読まなければ分からない部分は絶対に拾いきれないと思うが、こういうところに逆に翻訳ならではの面白さも感じる。 気に入ったシェイクスピア作品で一つでもいいから原文で読んでみたい。
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