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無理 の商品レビュー

3.5

222件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2020/04/08

東北の小さな町。 そこに住む、ケースワーカー、女子高生、宗教にはまる中年女、詐欺まがいの品を売る若者、市議。 先の見えない暮らしの中で 少しずつ歪んでゆく彼らの生活 静かに忍びよる崩壊 しんしんと恐ろしくなる長編

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2019/08/20

東北の合併で出来たゆめの市に住む5人の男女。 離婚し一人暮らしをするケースワーカー、 進学校に通い東京の大学に進むことを夢見る女子高生、 詐欺商法の会社に務める暴走族上がりのセールスマン、 離婚し自立した子供を持ち宗教に入れ込むスーパーの保安員、 父の地場を継ぎ地元の黒い勢力と...

東北の合併で出来たゆめの市に住む5人の男女。 離婚し一人暮らしをするケースワーカー、 進学校に通い東京の大学に進むことを夢見る女子高生、 詐欺商法の会社に務める暴走族上がりのセールスマン、 離婚し自立した子供を持ち宗教に入れ込むスーパーの保安員、 父の地場を継ぎ地元の黒い勢力との繋がりもある市会議員。 それぞれは少しずつ繋がっています。 雪の多い、憂鬱な雰囲気の続く冬が舞台。 少しずつ歯車が狂い、皆不幸に転がり落ちていく。 最後は解決ありがと期待していましたが、ドリタン下交差点で一堂に会したところで終わり。 この後どうなったのかはかなり気になるところ。 昨今のあおり運転事件もあり、ダンプに追いかけられるシーンは怖かったです。

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2023/10/27

絶望の果てに希望を見出すのは無理ゲーすぎる群像劇 - 奥田英朗「無理」 ★★★★☆ 本を手に持って、まず最初に「無理」って思いました。スゲー分厚い。。。。543頁ですと!! 読み始めてみると、5つの別々の話が進む群像劇形式で、どの話もとても面白くグイグイ読めます。 個人的には、...

絶望の果てに希望を見出すのは無理ゲーすぎる群像劇 - 奥田英朗「無理」 ★★★★☆ 本を手に持って、まず最初に「無理」って思いました。スゲー分厚い。。。。543頁ですと!! 読み始めてみると、5つの別々の話が進む群像劇形式で、どの話もとても面白くグイグイ読めます。 個人的には、もう少しそれぞれの話が絡み合えばいいような気がしますが、登場人物たちが追い込まれていく様は「最高」です。 ポール・トーマス・アンダーソン監督なら映像化するかもしれませんが、映像化するにしては「地味」です。 映像化のさいには、クライマックスを冒頭に持ってきて、一気にさかのぼっていただきますようお願いします。 まとめると、「無理で、最高で、地味だけど、喝采です」 #引用 ・人は悲惨な状況に置かれ続けると、少しでも現状を肯定しようと試みる。今はまだそれよりはましだと自分を慰める。

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2018/11/12

「最悪」「邪魔」に続く群像劇。 ・人妻との援助交際に溺れる生活保護を精査する公務員。 ・元暴走族で訪問詐欺をはたらく不良たち。 ・離婚してパートもクビにされ、宗教にのめり込む孤独な中年女性。 ・汚職や賄賂で私腹を肥やす地方市会議員と癒着する暴力団。 ・ネトゲ中毒で現実と...

「最悪」「邪魔」に続く群像劇。 ・人妻との援助交際に溺れる生活保護を精査する公務員。 ・元暴走族で訪問詐欺をはたらく不良たち。 ・離婚してパートもクビにされ、宗教にのめり込む孤独な中年女性。 ・汚職や賄賂で私腹を肥やす地方市会議員と癒着する暴力団。 ・ネトゲ中毒で現実と仮想の境界がなくなり、女子高生を拉致してしまうひきこもり青年。 雪の降る冬の東北が舞台。 地方には大きな道路が整備され、そこに大型商用施設は建つものの、町の商店街は寂れ、仕事もない今の地方を色濃く表現している。 また生活保護や援助交際、訪問詐欺などの時事ネタもふんだんに取り入れている。 その舞台で、上記の登場人物が、殺人や汚職、売春、詐欺、拉致などの犯罪に手を染め、奈落の底へと落ちていく。 もう誰もが元の状態へ戻ることは「無理」という状況になってしまうという、BADな結末失。 キーワードは「ドリームタウン下交差点」 前二作と文章構成、展開は一緒だけど、作者の人間を表す多彩な表現力には脱帽します。

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2018/07/27

奥田英朗さんの再読が続いてますw。「邪魔」(2004.3文庫)、「最悪」(2002.9文庫)に次いで、「無理」(2009.9刊行)を読みました。この作品も543頁の長編です。今回もしばらくは「種まき」が続くと思いw、我慢覚悟で読み始めました。社会福祉事務所勤務の相原友則32歳、女...

奥田英朗さんの再読が続いてますw。「邪魔」(2004.3文庫)、「最悪」(2002.9文庫)に次いで、「無理」(2009.9刊行)を読みました。この作品も543頁の長編です。今回もしばらくは「種まき」が続くと思いw、我慢覚悟で読み始めました。社会福祉事務所勤務の相原友則32歳、女子高生久保史恵17歳、悪徳セールスマン加藤裕也23歳、私服保安員服部妙子48歳、市会議員山本順一45歳、これら5名の身の周りの出来事、人間関係が延々と。いつまでたっても交錯せず・・・。502頁になって、突然5台の車の玉突き衝突が。

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2018/07/10

分厚い本を頑張って読んだけれど、「ええ・・・」という読後。最後にどんでん返しか救いがあると思ったのに、この終わり方は受け入れられないなー。 結局、世の中の世知辛さと人の身勝手さに、暗澹とした気持ちになっただけでした。 地方の実情を描いた作品としてはありかもしれないけど、登場人物...

分厚い本を頑張って読んだけれど、「ええ・・・」という読後。最後にどんでん返しか救いがあると思ったのに、この終わり方は受け入れられないなー。 結局、世の中の世知辛さと人の身勝手さに、暗澹とした気持ちになっただけでした。 地方の実情を描いた作品としてはありかもしれないけど、登場人物の誰にも好感を持てなかったので、個人的にはつまらなかったです。

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2018/06/08

今の時代の社会問題をリアルに盛り込んだような物語。 5人の人物ごとに物語は進んでいきます。 それぞれが進もうとする未来には端から見れば「無理」があるが、 でも出口の無い今の社会ではそれでもその道を進むしかなく、 どんどん悪い方に転がっていく。 リアルに怖い。

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2017/10/17

邪魔のほうが好きだったかな。まとめ方はうまいけど。 ひきこもり野郎がもっとぼこぼこになればいいのにって思いました。

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2016/11/20

引き込まれます。 エピローグがあれば嬉しいですが、これはこれで。大好き、というわけではないですが、心に残っている作品です。

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2016/11/18

分厚い本だけど、テンポの良さと、場面の切り替えで、さくさくと読める。 あー、おもしろかったーっと、読み終える。 それぞれのその後が気になるところだけど。

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