親指の恋人 の商品レビュー
石田衣良さんの書く文章は美しいなー。気持ちの表現、行動、風景そのすべての表現がキレイ。 主人公が大学生ということで感情移入して読んだって感じではなかったけれど、スゥーっと読めました。 中村佑介さんの挿絵もとってもステキです。
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大きな驚きもなく、かといってガッカリはせず、 自分とは環境が違いすぎて感情移入はできず、 予想通りにコトが進んで行って、 アンハッピーエンドで終わるストーリー。 本人たちにとっては、これがハッピーエンドなのかもしれない。 2日くらいで読み終わった。
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装丁を見てどこかで見たような絵だなと思っていたら。 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』の装丁を描いた人の絵だとか。 各章毎に扉絵なるものがあるのがいいですね。 話は決して楽しいものではないですが、扉絵に癒されました。 親指の恋人というタイトルと装丁に惹かれて購入しました...
装丁を見てどこかで見たような絵だなと思っていたら。 森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』の装丁を描いた人の絵だとか。 各章毎に扉絵なるものがあるのがいいですね。 話は決して楽しいものではないですが、扉絵に癒されました。 親指の恋人というタイトルと装丁に惹かれて購入しました。 悪く言えば、安易なタイトルなので賛否両論かもしれないですね。 ジュリアと美丘のキャラとか言動が近いように感じたので。 どちらも魅力的な登場人物ではあるけど、少し微妙でした。 現代版ロミオとジュリエットとでも言うのかな。 あっちは格差ではなくて、家同士のしがらみでしたが。 外国ならスミオが王子で、ジュリアが農民の娘のような感じ。 ジュリアは底辺を這いずり回るけど、外見と心はきれいで。 同じような過去を背負っているからこそ分かる痛みもあって。 それでも、死を選ぶまでの過程があまり納得できなかった。 10年ほど前に読んでいたらすごく共感できていたのかも。 こんななりふり構わない恋愛はできないんだろうと痛感しました
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現代版、ロミジュリ… ロミジュリでした。なんとも救われないような。 ある意味、救われているのかもしれないけれど。
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今の時代の恋愛のひとつの型。 自分の存在価値を見失ったとき、どうすればいいのか。 親という立場になってしまった自分が読んだ感想と ある意味責任のない若い自分が読んだ感想の違いは どんなものか。興味がある。
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「これから送るのは、親しい友達にも話していないことだ。暗くなるけど、いいかな?」 「わたしは……今、この瞬間全身でスミオの話をきいてるよ。全部、話して───」 六本木ヒルズに暮らす大学生の澄雄と、薄給のパン工場で働くジュリア。 携帯の出会い系サイトで知り合ったふたりのメールが空を...
「これから送るのは、親しい友達にも話していないことだ。暗くなるけど、いいかな?」 「わたしは……今、この瞬間全身でスミオの話をきいてるよ。全部、話して───」 六本木ヒルズに暮らす大学生の澄雄と、薄給のパン工場で働くジュリア。 携帯の出会い系サイトで知り合ったふたりのメールが空を駆けていく。 二十歳のふたりは、純粋な愛を育んだが、そこへ現実という障壁が冷酷に立ち塞がる。 無防備すぎる恋は追いつめられ、やがてふたりは最後の瞬間に向かって走り出すことに。 格差社会に否応なく歪められる恋人たちを描いた、現代版「ロミオとジュリエット」。
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やっぱり石田衣良さんだなぁって思う一冊。相変わらずすごく読みやすい。内容は暗いけど、分厚い本があっという間でした。読んだ感じはあっさりしてる。章が変わる度にある表紙(挿絵)とか新鮮でよかった。
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携帯で始まる恋愛小説なんて最近、巷に溢れています。 けれど、そんなありふれたテーマも石田衣良の手にかかると魔法のように違った顔を見せてくれます。
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