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ノーフォールト(下) の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2010/01/03

産科医療保障制度ってよくわからない!と思っていましたがこんなバックグラウンドがあったんですね。 岡井崇先生は本当にすごいなぁと思いました。 妊娠や分娩って本当にリスクとの背中合わせです。 このことって一度経験すると心に根強く残ることだと思いますが、 大抵の妊産褥婦...

産科医療保障制度ってよくわからない!と思っていましたがこんなバックグラウンドがあったんですね。 岡井崇先生は本当にすごいなぁと思いました。 妊娠や分娩って本当にリスクとの背中合わせです。 このことって一度経験すると心に根強く残ることだと思いますが、 大抵の妊産褥婦さんはこのことに気付いてないのかもしれないし自分には関係ない!と思ってるかもしれません。 誰にでも起こりうるものなんだと思っておいてほしいです。 少子高齢と叫ばれる中で医療従事者の確保はいつまで経っても課題の1つなんだろうなぁ…。 医療用語や法律用語は少し難しいけれどそれでもたくさんの方に読んでほしい作品の一つです。 患者さんからの「ありがとう」という言葉に何度も励まされます。 こちらの方こそありがとうございます。

Posted byブクログ

2009/12/06

ストーリーとしては途中までは面白いと思う。けど、どんどん産科医の窮状を訴えているとしか思えないようなセリフだったりが増えて閉口。 けれど、医療問題は日本として考えていかなければならない問題だし、ぜんぜん医療に素人の私には「こんな問題があるのか」って知ることはできた。 でもーーー...

ストーリーとしては途中までは面白いと思う。けど、どんどん産科医の窮状を訴えているとしか思えないようなセリフだったりが増えて閉口。 けれど、医療問題は日本として考えていかなければならない問題だし、ぜんぜん医療に素人の私には「こんな問題があるのか」って知ることはできた。 でもーーー、こんな風にあからさまに書くっていうのはなーーー。 最後の那智への電報とか、いらないしょ。読んで無いけど。

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2009/12/04

テレビドラマを見ていて、「原作もそうなのだろうか?」と疑問を持ち、本書を手にとりました。 いやはや、全然違いますね。 登場人物の人間性も、医療に対する責任も、医療従事の過酷さも、医療の難しさも、この本のほうがずっと強く感じることができます。 何よりも作者の信念を強く感じる。 テレ...

テレビドラマを見ていて、「原作もそうなのだろうか?」と疑問を持ち、本書を手にとりました。 いやはや、全然違いますね。 登場人物の人間性も、医療に対する責任も、医療従事の過酷さも、医療の難しさも、この本のほうがずっと強く感じることができます。 何よりも作者の信念を強く感じる。 テレビドラマはとっかかりとしてはアレでいいのかもしれないけど、合わせてこの本も読ませないと全く意味がないでしょうね。

Posted byブクログ

2011/07/15

TVドラマの原作本。産科の現役医師による小説である。柊奈智は若手中堅どころの産科医師。激務に励みつつ、患者の立場に立って、よりよい医療をと日夜研鑽を積んでいる。そんな中、緊急帝王切開で奈智が執刀した患者が出血多量から死亡し、奈智を含め担当医師が訴えられ、被告として法廷に立たされる...

TVドラマの原作本。産科の現役医師による小説である。柊奈智は若手中堅どころの産科医師。激務に励みつつ、患者の立場に立って、よりよい医療をと日夜研鑽を積んでいる。そんな中、緊急帝王切開で奈智が執刀した患者が出血多量から死亡し、奈智を含め担当医師が訴えられ、被告として法廷に立たされる。患者の死と裁判の重荷につぶされそうになる奈智の姿を中心に、今日の産科医療をめぐる問題点が浮き彫りになって行く。正直、「うまい」小説ではない。エンターテインメント性が高いわけではないし、説明的な台詞が多い。しかし、現場の大変さを熟知した現役医師が描くこのストーリーは、小説ではなくドキュメンタリーではないかと思わせるほどの説得力がある。「ノーフォールト」とは、「無過失」のこと。医療ミスがなかったとしても、患者が亡くなることはある。特にお産は、大半が問題がないとしても、何らかの割合で危険を伴う。患者にもしものことがあった場合、医師に過失がなければ患者は補償を受けられない。そのことが裁判を増やしている側面もあるという。患者への補償と、医療行為自体の可否を分けて考えるべきとする、無過失補償制度についても多くのページが割かれている。産科の現状を訴え、医師にとっても患者にとってもよりよい道を探ろうとする著者の主張は意義あるものと思う。ラストは大甘の大団円となるが、産科の将来を案じる著者の切なる思いを反映したものでもあるのだろう。*ドラマの方は日本シリーズやバレーの中継が伸びて、録画がうまくいかず、あまり見ていない。原作と比べて奈智が癖のある人物として描かれているし、人間関係がてんこ盛りになっているようだけれど、この先、どんな展開になるのかな。

Posted byブクログ

2009/11/10

産婦人科だけでなく、現在の医療の持つ問題点が医師の視点で、書かれています。 患者からすれば、非日常である医療だが、医療現場の医師や看護師達にとっては、日常であり、その部分の認識の違いがこの問題の根本ではないか

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