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ノーフォールト(下) の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2023/06/04

VWFについて調べていて、そういえば昔、小説読んだよなと本を引っ張り出し、十数年ぶりに再読。 再読してみて改めてこの頃(平成15年頃)はまだ大学病院も紙カルテだったんだと気づき。そろそろそれから20年経つので、そんなものかも。 作者の岡井先生の憂慮した産科医療を取り巻く状況が20...

VWFについて調べていて、そういえば昔、小説読んだよなと本を引っ張り出し、十数年ぶりに再読。 再読してみて改めてこの頃(平成15年頃)はまだ大学病院も紙カルテだったんだと気づき。そろそろそれから20年経つので、そんなものかも。 作者の岡井先生の憂慮した産科医療を取り巻く状況が20年経って少しは改善しているといいのですが。 少子化が進み、生まれてくる児が少なくなる中で、産科医療を受ける側も提供する側もウインウインになる最適化された状況がつくられるといいなと思います。

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2021/04/12

最後の手紙、長いなぁ誰かなぁ。あの若手だ弁護士かな? と思ってたら、そういうことね。あの手紙に作者の言いたいこと全部入れたんだろうけど、ただ、長い。 医療の過酷さ環境の劣悪さなどよくわかった。 ただ、この本の面白さの醍醐味は上巻にある。

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2020/04/25

今まで読んだ本で1番泣けた。 大学病院の産婦人科は過酷すぎる。 緊急が多いため、当直は必須だが人手不足のため、月の半分以上当直がある人もいる。 しかも医者はお金持ちだと思っていたが、大学病院 は給料も低い。 なのに、命を落とすと患者から責められ、訴訟を起こされる。 このような環...

今まで読んだ本で1番泣けた。 大学病院の産婦人科は過酷すぎる。 緊急が多いため、当直は必須だが人手不足のため、月の半分以上当直がある人もいる。 しかも医者はお金持ちだと思っていたが、大学病院 は給料も低い。 なのに、命を落とすと患者から責められ、訴訟を起こされる。 このような環境でも命を救うために頑張れる医者は凄い。 医療従事者への気持ちを忘れてはいけないと痛感させられた。

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2020/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻から続けての一気読み。 過酷な医療現場の一端を垣間見、そこで従事される方々に感謝すると共に、本作に登場する君島先生や榎原先生のような先生が若い医師を育て、奈智のように患者に寄り添える先生が増えることを期待して。 説明 内容紹介 テレビドラマ化 番組名 「ギネ 産婦人科の女たち」 10月14日から 日本テレビ系 毎週水曜夜10時放送 患者の遺族から訴訟を起こされた奈智を待ち受けていたのは、過酷な現実だった。裁判の焦点は、患者の死亡原因が奈智の医療ミスだったかどうかに集中し、患者側の弁護士から執拗な追及を受けた奈智は、ついに精神のバランスを失ってしまう。いっぽう、同僚の医師たちは懸命に原因の究明を行なうが……緊急手術、医療事故、裁判、そして苛酷な勤務@@現役の医師が医療の危機の実態を描き出す、感動のヒューマン・ドラマ! 内容(「BOOK」データベースより) 患者の遺族から訴訟を起こされた奈智を待ち受けていたのは、過酷な現実だった。裁判の焦点は、患者の死亡原因が奈智の医療ミスだったかどうかに集中し、遺族側の弁護士から執拗な追及を受けた奈智は、ついに精神のバランスを失ってしまう。いっぽう、同僚の医師たちは懸命に原因の究明を行なうが…緊急手術、医療事故、裁判、そして苛酷な勤務―現役の医師が医療の危機の実態を描き出す、感動のヒューマン・ドラマ。

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2018/10/12

最後の岡井さんからの手紙が寄せられていますが、物語中に岡井さんって登場したっけ?と思ったりしました。(めくって探しましたが、見つけられず)

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2018/06/12

患者の遺族から訴訟を起こされた奈智を待ち受けていたのは、過酷な現実だった。裁判の焦点は、患者の死亡原因が奈智の医療ミスだったかどうかに集中し、遺族側の弁護士から執拗な追及を受けた奈智は、ついに精神のバランスを失ってしまう。いっぽう、同僚の医師たちは懸命に原因の究明を行なうが…

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2017/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻は評価4。下巻は評価3。 内容(BOOKデーターベース) 患者の遺族から訴訟を起こされた奈智を待ち受けていたのは、過酷な現実だった。裁判の焦点は、患者の死亡原因が奈智の医療ミスだったかどうかに集中し、遺族側の弁護士から執拗な追及を受けた奈智は、ついに精神のバランスを失ってしまう。いっぽう、同僚の医師たちは懸命に原因の究明を行なうが…緊急手術、医療事故、裁判、そして苛酷な勤務―現役の医師が医療の危機の実態を描き出す、感動のヒューマン・ドラマ。 感想・・・ 仕事に情熱を燃やす産婦人科医に対して弁護士の言った言葉は酷すぎる。何の権利があって医師の将来を潰すのかと相当感情移入したが、途中からどうも緊張感の無い物語になって行ってしまった感が否めない。最後皆ハッピーで良かったが、個人的には最後まで過酷な医療現場を表現して欲しかったかなぁ? 先にドラマを見ていたのだが、女優の演技と主人公の女医との性格の違いに正直戸惑った。ドラマではクールな役柄に変えていたのかも知れないが。。。多分主人公の不器用さを醸し出す女優の解釈が違っていたのでは?と思う。そのギャップにも少し違和感があった。

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2018/03/04

内容(「BOOK」データベースより) 患者の遺族から訴訟を起こされた奈智を待ち受けていたのは、過酷な現実だった。裁判の焦点は、患者の死亡原因が奈智の医療ミスだったかどうかに集中し、遺族側の弁護士から執拗な追及を受けた奈智は、ついに精神のバランスを失ってしまう。いっぽう、同僚の医師...

内容(「BOOK」データベースより) 患者の遺族から訴訟を起こされた奈智を待ち受けていたのは、過酷な現実だった。裁判の焦点は、患者の死亡原因が奈智の医療ミスだったかどうかに集中し、遺族側の弁護士から執拗な追及を受けた奈智は、ついに精神のバランスを失ってしまう。いっぽう、同僚の医師たちは懸命に原因の究明を行なうが…緊急手術、医療事故、裁判、そして苛酷な勤務―現役の医師が医療の危機の実態を描き出す、感動のヒューマン・ドラマ。 エンターテイメントとして読むのであれば、いろいろな方面に配慮して書いた雰囲気も有るけれども、そもそも医療現場、産婦人科の苦境や問題点を啓蒙する為に書かれたストーリーだとするならばそこを突くのは本末転倒なのかもしれない。読んでいくうちにそんな風に思わされました。あとがき読んだら現職の医師が、産婦人科の現在の問題を提起する為に一念発起して書き上げた作品との事で、まさしく世の中に問いたい事を血を絞り出すようにして産み出した作品と分かりました。そんな事は作品の質とは関係ないだろうという向きもあるかもしれませんが、心血注いだ稚拙な仏像のように、見てくれは綺麗では無くても、血が通って生き生きとした本だと僕は思います。

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2013/11/03

被告として提訴された奈智。弁護士の行き過ぎた言動で精神のバランスを崩して行く。しっかりして、奈智って気持ちで読んでいく。やっぱり著者として言うべきことは言っておきたいという気持ちが強いんですね。ラストにその気持が出ています。

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2013/09/29

現役の医師が小説を書いた動機は、小説を利用して、考えを伝えられないかと思ったから。そういう、手段としての創作をどう考えるかで、この小説の読後感は違うだろうし、最後の最後、手紙の部分について、たとえば妻の評価は頗る低いのですが、僕はあまり悪印象はないし、なんか、作者のお医者さんはか...

現役の医師が小説を書いた動機は、小説を利用して、考えを伝えられないかと思ったから。そういう、手段としての創作をどう考えるかで、この小説の読後感は違うだろうし、最後の最後、手紙の部分について、たとえば妻の評価は頗る低いのですが、僕はあまり悪印象はないし、なんか、作者のお医者さんはかわいいところがあるよねなんて思ってしまう。まあ、作者が作中に入り込むなんてと思う人はいるかもしれないけれど、そういうのって、モーリス・ルブランだってやってたんじゃなかったかな?とも思う。 海棠尊なんかは、小説とブルーバックスのセットで、いろいろと言いたいことを表現しようとしてたのが、次第に、キャラクターたちが勝手に暴れ出して、すっかり職業作家になった感じがあるけれど、この先生はどうなんだろうな。でも、きっと、小説を書くって行為は、始めちゃうとやめられないような、そういう魅力があるんですよね。

Posted byブクログ