アシンメトリー の商品レビュー

飛鳥井千砂【著】

2022/06/06

結婚する事が普通だと思い、結婚できないことに焦り、知り合った男性は結婚相手としてふさわしいか値踏みする朋美。私なんかと自分を卑下するのと相反しなんで私が結婚できないのかと思う。
朋美とは非対称〔アシンメトリー〕な紗雪が、結婚を考えてないと言っていたのにも関わらず朋美が憧れていた治樹と先に結婚してしまう。
友達なのに心から祝う事はできない。
そんな中、２人の結婚式で出会ったのが２人と古くから仲の良い貴人。
治樹に好意を持っていたのに、あっさりと朋美は貴人に乗り換える。
朋美もまあまあいる感じの女子だし、なんなら若い頃は自身も朋美に似た感じだったかも。
でも、さいごは吹っ切れた感じになってていい感じだったな、朋美。

2021/03/10

2021年28冊目。
9年振りの再読①みんな、片想い。
朋美の気持ちが1番分かる。それはあの頃の自分が朋美に似ているからかな。

2020/04/09

アシンメトリー好きだし表紙の絵につられて買ってみた本。
主人公は、30手前にして結婚できず、結婚を前提に男を値踏みして、ちょっと良いと思ったらコロッと目の色変えて手に入れようとする朋美。
主人公の友人の紗雪は、我が道をいくサバサバしたタイプなのに実際はセクシャルマイノリティの男の人への片思いを諦めきれない女の子。
登場人物の設定も性格や考え方もかなり共感できて、感情移入できる一冊だった。
この作者初めて読んだけれど他も読んでみたい！

2016/10/10

いろんな人がいるんだけどわかったふりも気づかなかったふりも不自然だから直接どう対応したらいいか聞くのがいいんだね。聞くのも失礼かと思って触れないようにしてしまいがちなので気を付けよう。治樹の周りには理解してくれてる人がいてまだ救われる。いろんな形の夫婦があっていいと思うし、知らない事もまだまだあるね。

2016/08/07

朋美が女のドロドロを詰め込んだような女性で、読んでいて嫌だなと思ったけど、でも結構多くの女性って腹の中ではこんな感じなのかもと思うし、実際自分の中にも少なからずある部分だと思う。同属嫌悪？

対して強くて、でも治樹のことに関しては弱くて一途な紗雪。

2016/06/01

朋美、紗雪、治樹、貴人の4人の目線でお話が進む。地味で典型的な女子って感じの朋美とは対照的なハツラツしとていて個性溢れる紗雪、紗雪の幼馴染みでゲイの治樹と貴人のそれぞれの関係や心情が話が進むにつれて絡み合って切ない。
中学の頃から同性愛者の治樹に恋してた紗雪の気持ちを思うと本当に辛いし悲しいし、苦しかったろうなって。２人が幸せになって欲しいって思った。
しかし朋美の私なんてって謙遜してるくせいに、どうして私は幸せになれないの？とか、普通はこうだよね、とかそういう女が嫌いすぎて朋美の章は読んでてイライラした。最後、震える紗雪を守るシーンとか、ホントの気持ち？とか疑っちゃったわ。
結局、ちょっとは吹っ切れたようでいいやつになったっぽいけど、どうしても苦手。

2016/04/13

結婚に強い憧れを抱く女―朋美。
結婚という形を選んだ男―治樹。
結婚に理想を求める男―貴人。
結婚に縛られない女―紗雪。
結婚願望の強い朋美はある時、友人の紗雪が突如結婚を決めたことにショックを受けた。
紗雪の相手は幼馴染みの治樹。
心から祝えない朋美だったが、ふたりの結婚パーティーで出会った年下の貴人と恋仲になる。
しかし、紗雪と治樹の結婚には秘密があった…。
現代における「結婚」とは何か?
アシンメトリー(非対称)な男女4人を描く、珠玉の恋愛小説。
（アマゾンより引用）

章ごとに語り目線が変わっていくんだけど、語り手が変わると今まで好感持ってたのにイヤな奴に見えてくる(゜Д゜;)
人との接し方って難しいんだろうな(゜Д゜;)
物語自体は面白かった(*^ω^*)

2015/08/15

　27歳を過ぎて、結婚を焦りだしている朋美のもとに、以前同じ職場で働いて親しくしていた、紗雪から突然「結婚する」と言われる。そして、その相手は、朋美が少し憧れを抱いていた、治樹だった。
　ショックを受けながら出席した、治樹と紗雪の結婚パーティで、朋美は二人と同じ小学校で一つ年下の貴人と出会う。
　それから、朋美と貴人は２人を仲立ちにするように親しくなっていく。
　でも、治樹が好きで、バイセクシャルである事を承知の上で結婚した紗雪はやっぱり治樹に普通の夫を求めてしまう。
　貴人も朋美と付き合いながらも、紗雪の事が気にかかってしまったり、煮え切らない。
治樹もまた、以前に付き合っていた恋人が出現したりして、心が揺れる。
４人共全然幸せにならなくて、途中読むのが辛くなりました。
　最近は芸能人が結婚したりしていますが、バイセクシャルをカミングアウトすることはとっても勇気がいるし、家族も悲しむ事も多いので大変だと思います。

　でも、最後には全員ハッピーエンドになって、ホッと出来て良かったです＼(^o^)／

2015/01/18

結婚がテーマというなら明るい話かと思って読み進めたら、単純な話ではなかった。

４人の男女がそれぞれに抱える問題。単純に二組のカップルのすれ違い、四角関係の話ということではなく、「セクシャルマイノリティ」の問題が絡みながら物語が進んで行く。問題、という表現が正しいかはちょっとわからないけれど…。

まわりに、カモフラージュだと思われる妻はとても悲しいだろうなと思ってしまった。

「アシンメトリー」読み終わった時には、本当に秀逸なタイトルだと思える！

2014/10/03

朋美がはじめ、嫌いだったけど最後はふっきれて好きな人になった。ｗｗ
なんというか、みんなもっと素直になれ。。