悲歌 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すごく良かったです。 こういう恋愛小説がもっと読みたい。 ほかの中山さんの作品とは印象が違いました。 単行本だったからかもしれないですけど。 描写が丁寧で好きです。どのお話も。 特に最後の蝉丸。 蝉丸に幸せになってほしいです。 あれくらい純度の高い感情をもてることが素敵ですね。 100じゃなきゃ嫌だ、と言い切れる彼の潔癖さに惹かれます。 博雅が蝉丸をきちんと見つけられるといいな、祈らずにはいられません。 人を愛することがどういうことなのか改めて感じさせてくれるような本でした。
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読了後の、 爽快感など、 全くなく、 ねっとりとした泥の中に、 足を突っ込んでしまったような、 嫌な感じに、 しかしそれが、 この小説のパワー故かと思えば、 ただただ、 凄いの一言に、 尽きる。
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最近精力的に読んでいる中山可穂さんの作品。 とにかく一つ一つの作品にズドン、と打たれる。人の心を見事に抉ってくると言うか、読むうちにその重圧に泣きそうになる作品というか、もうとにかく3つの作品すべてが重々しくも美しくて、またこの人にはまっていく自分に気がついた。 ホントにすご...
最近精力的に読んでいる中山可穂さんの作品。 とにかく一つ一つの作品にズドン、と打たれる。人の心を見事に抉ってくると言うか、読むうちにその重圧に泣きそうになる作品というか、もうとにかく3つの作品すべてが重々しくも美しくて、またこの人にはまっていく自分に気がついた。 ホントにすごい。
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「隅田川」「定家」「蝉丸」の三本からなる悲しい愛のお話。説話や古典小説からとった「弱法師」もそうですが、こちらも古典能楽に題をとったお話。個人的には「隅田川」が一番好きかも。
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同性愛をテーマにした恋愛短編小説が二本と、ある三角関係の顛末。 あまりピンとこなかった。 自分に正直になるかはおいといても、みんな自分の性的指向を自覚しているように思える。自分が何者かわかっている。どうして私はそうじゃないんだ。
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3つの話が入ってる短編集 中山可穂はやっぱりすごい 圧倒的に素敵 すごすぎる あんな空気のなかにいたい 20110928追記 隅田川 エロティシズムと水の冷たさと火傷しそうな熱と壊れそうなぎりぎりのバランスの上の愛 泣きたくなるような美しさ 定家 激しい雨と雷の音のなかで や...
3つの話が入ってる短編集 中山可穂はやっぱりすごい 圧倒的に素敵 すごすぎる あんな空気のなかにいたい 20110928追記 隅田川 エロティシズムと水の冷たさと火傷しそうな熱と壊れそうなぎりぎりのバランスの上の愛 泣きたくなるような美しさ 定家 激しい雨と雷の音のなかで やわらかな薄い布にくるまれる 愛は辛くて悲しいのに少しも冷たくない
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中山可穂さんの本は初めて読みました。中でも蝉丸の話が一番好きでついついページをめくるのが早くなりあっとゆうまに読み終わりました。
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ゲームセンターで見た少女2人が隅田川で心中を図った。 その日から再び私はカメラを持つようになった。 夜の川を撮っていると川へ飛び込む少女を止めている男と出会った。 彼はあの心中で亡くなった少女の父親で 生前彼女ときちんと接しなかったことを悔いているという。 彼と出会ってから私の写...
ゲームセンターで見た少女2人が隅田川で心中を図った。 その日から再び私はカメラを持つようになった。 夜の川を撮っていると川へ飛び込む少女を止めている男と出会った。 彼はあの心中で亡くなった少女の父親で 生前彼女ときちんと接しなかったことを悔いているという。 彼と出会ってから私の写真には彼の孤独と虚無が写りこむようになった。 再び彼に会おうと川を放浪するが彼はここにはいないとホームレスに告げられる。 「隅田川」 マイナー作家だった我王健児の評伝を書くために 私は彼が最期の時を過ごした出版社の保養施設に住み込んだ。 稲妻に打たれて感電死した彼の幽霊が出るという噂だったが ベランダにからみつく蔦以外には怪しいものはない。 聞き込みを続けていくと、彼は生前保養施設の所有者である会長と 家族ぐるみでの付き合いをしていたと聞く。 そして彼には恋人がいたらしいという話も。 「定家」 美しいカウンターテナーを持つ蝉丸と攻撃的なギターを響かせる逆髪。 恩師である由井捨麿の遺児である彼らと博雅は理想的なトリオだった。 別々の場所へ預けられた2人を見舞い続け、 今は小さなプロダクションではあるが全国ツアーの最中だ。 しかしツアー中に自分が結婚することを告げたときから 3人のバランスは狂い始めた。 「蝉丸」 カバー写真:SABURO HORIBE/SEBUN PHOTO/amanaimages ブックデザイン:鈴木成一デザイン室 やっぱり中山さんの話はどれも濃いです。報われない恋に苦しむ人々。 登場人物に芸術家が多いのも感情的な恋をするせいなのか。 「サイゴン・タンゴ・カフェ」に比べれば情念のようなどろどろさが控えめです。 「蝉丸」で結婚を給水所に喩えるところがあって 恋愛と結婚は全く別に捕えているのだなあ。
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久しぶりの「中山可穂」 ・・・・・ やっぱ、ひりひり・・・。 *** 台風7号は、へ?通過したの? かすって、行ってくれた。 けど、我が家、いや、実際はアタシだけか・・・ 大荒れまくり! 疲れた。 なんもかも、やめたくなった、おりたくなった。 吹っ飛んでいきたかった
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100%を望むがゆえに、妥協を許さない。 歓喜と悲哀、正気と狂気、生と死…あらゆるものが隣り合わせにある。 もっとも幸せに近い絶望。 ピンと張り詰めた世界から紡ぎだされた言葉、受け取るのもエネルギーが必要だ。
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