悲歌 の商品レビュー
3つの短編。 読み終えるとタイトル通りどこか悲しみ、または開放的な気分が広がってくる、カタルシスを感じる物語。 非現実的な描写もあるけど、話の流れに馴染んでいる。 読み飽きる事なく最後まで読み終えた。
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図書館。 恋愛小説は苦手だけれど、中山可穂さんの作品だけはそれこそ恋焦がれるように夢中で読んでしまう。三つのお話、どれもいいけど最後の「蝉丸」は特に好きだった。
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能楽の演目が題材の短編集。 読後は、タイトル通り哀しみが後を引く。物悲しく、優しい描写も光る短編集だった。 能楽に詳しい人でもそうでない人でも面白く読めると思う
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2021年4月15日 この作者はLGBTとの関係が深い。 なんだかそっちに話をもっていく。 悪くないけどそれオンリーって私にはあんまり… 壮絶な愛は辛すぎ。 もっと穏やかでいい。
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真実の愛しか欲しがらずに、頑なに尖り続けて、 誰かの愛を邪魔しないために。そんなふうに 生きていったら、いつか折れてしまうだろう…。 幻想と幽玄のなかに濃密な愛の姿を描き出す 全3編。
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特に「隅田川」が良かった。存在したとおおっぴらに言えないものを残そうとする(わたし)切迫感、忘れないで弔い続ける人(薔薇の騎士)。 題材はたいていいつも同性愛なのだけど、私は中山可穂の「おおっぴらに言えないもの」への執着の描き方が好き。そこを読みたくて読んでいる気がする。性愛だ...
特に「隅田川」が良かった。存在したとおおっぴらに言えないものを残そうとする(わたし)切迫感、忘れないで弔い続ける人(薔薇の騎士)。 題材はたいていいつも同性愛なのだけど、私は中山可穂の「おおっぴらに言えないもの」への執着の描き方が好き。そこを読みたくて読んでいる気がする。性愛だけではなくて芸術が絡んでいる設定の方が引き込まれる。
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作者中山可穂さんは確かゲイというかレズの恋愛を描いてきた作家だと思っていたが、今回は女と女、男と男、男と女と様々な恋愛模様を描き出そうと短編集に挑戦している。すべてに共感できた訳ではないが、いくつかぐっと来る短編があり面白く読めた。愉しめるという小説ではないが、悪くないかな。
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別の本はつまらないな、と捨て置いたけどもこちらの本はなかなか面白かったです。「美しい歌声」というのは、小説で書き表す事が難しいんだなと思いました。私はこの中にある三作品なら定家が好きかな。
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図書館で借りて読みました。 隅田川で自殺を図った女子高生2人をゲームセンターで見かけた元写真家の卵だった女性が、自殺したうちの1人の父親と出会う話「隅田川」、リゾートマンションのべランダで雷に撃たれて変死を遂げた小説家の伝記を書くために、亡霊が出ると噂のその部屋に住み始めた女性ラ...
図書館で借りて読みました。 隅田川で自殺を図った女子高生2人をゲームセンターで見かけた元写真家の卵だった女性が、自殺したうちの1人の父親と出会う話「隅田川」、リゾートマンションのべランダで雷に撃たれて変死を遂げた小説家の伝記を書くために、亡霊が出ると噂のその部屋に住み始めた女性ライターが小説家の最期を生活にふれる「定家」、一家心中を図った作曲家の弟子だった主人公の24歳男性・博雅が、助かった5歳の蝉丸と10歳の姉・逆髪の心の支えとなり、音楽で関わりながら、それぞれの叶わぬ愛を描いた「蝉丸」の3作品。 テーマは重たいけれど、一人の人への強い思いと、その愛を貫くって素晴らしいなと思える話でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
懐かしい中山可穂さんの作品。 学生の頃に貪るようにして読んだときのものから数段進化している。 それは男女間の愛、男同士の愛の物語が含まれているせいかもしれない。 隅田川はすっと読めたが、 真ん中の作品は途中少し読み飛ばし、 蝉丸はゆっくり読んだ。 愛とは何か。そして世間体を捨てた博雅の選択に拍手を送りたくなった。
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