1,800円以上の注文で送料無料

四度目の氷河期 の商品レビュー

3.7

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

僕の父親はクロマニヨン人なの?

自分がクロマニヨン人の子どもだと思いこんだ‘ぼく’の自分探しの物語。斬新でダイナミックな青春小説!

aoi

2022/08/28

この物語を青春の二文字では語ってはいけないと思う。 自らの出自に縛られ続け、ようやく答えを見出した頃には、 大切なものを、あまりにも大切なものを、失っていた。 月並みではあるが、この本は未来に生きる人のための、物語である。とおもう。

Posted byブクログ

2022/02/16

ワタルが成長していく過程の心理を巧みに描いていて、笑いあり、涙あり(ほんとに泣きました)、そしてバカバカしさ満載で、「あ〜、小学生男子ってこんなんだよね。」って思わず納得してしまう、とてもおもしろい作品でした。 ただ、最後がちょっとやり過ぎかな、っていう感じ。

Posted byブクログ

2021/09/09

ひとりの少年が自分や自分のまわりの環境に、悩み、もがき、向き合って、そして克服していく。そんな内容。 同じく悩み、もがいてる男の子ならきっと共感できるはず。ただ主人公にはその過程で、大切な仲間やガールフレンドが出来ます。大多数の人はそんなことはなくって、自分ひとりで、もがき、乗り...

ひとりの少年が自分や自分のまわりの環境に、悩み、もがき、向き合って、そして克服していく。そんな内容。 同じく悩み、もがいてる男の子ならきっと共感できるはず。ただ主人公にはその過程で、大切な仲間やガールフレンドが出来ます。大多数の人はそんなことはなくって、自分ひとりで、もがき、乗り越えて行かなくては行けません。 そこはほら、小説だから。

Posted byブクログ

2021/02/09

僕の体には、1万年前の特別な血が流れている。ただの感動じゃない。いまだかつて読んだことのない、青春長編小説。 小学五年生の夏休みは、秘密の夏だった。あの日、ぼくは母さんの書斎で(彼女は遺伝子研究者だ)、「死んだ」父親に関する重大なデータを発見した。彼は身長173cm、推定体重65...

僕の体には、1万年前の特別な血が流れている。ただの感動じゃない。いまだかつて読んだことのない、青春長編小説。 小学五年生の夏休みは、秘密の夏だった。あの日、ぼくは母さんの書斎で(彼女は遺伝子研究者だ)、「死んだ」父親に関する重大なデータを発見した。彼は身長173cm、推定体重65kg、脳容量は約1400cc。そして何より、約1万年前の第四氷河期の過酷な時代を生き抜いていた――じゃあ、なぜぼくが今生きているのかって? これは、その謎が解けるまでの、17年と11ヶ月の、ぼくの物語だ。

Posted byブクログ

2020/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学生向け問題集のどこかで読んだことがきっかけで惹かれた。 美術の授業中のシーンを抜粋してあった。 とても瑞々しくて痛くて好きになった。 全体的に若者の口語体であるためテンポよく読めた。 難しいところは特にない。 彼の苦悩は私と同じではないが、なんとなくわかる。 特別だと思い込まなければ今死んでしまう気がする感じ。 こちらも概ね思い込みであった、都度起こす彼の犯罪にはあまり共感できなかったが、それこそ彼と同じ境遇だったらわからない。 アイスマンを持ち出したら何か変わる気がしてしまうのもよくわかる。 でもきっと、私には実行するだけの度胸はない。 そこだけが少し気になった。 私はやっぱり、青い何かのために犯罪を肯定できない。 それに手を染めてしまう、一種の陶酔は、理解する。

Posted byブクログ

2019/08/26

タイトルと「クロマニヨン人」ってのはアレだけど、今まで読んできた荻原浩(10作品ほどだけど)の中では一番好きかも。 やっぱ、個性的な子供が成長していく過程の話ってのはいいなあ。

Posted byブクログ

2019/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で。本当に面白かったなぁ。しあわせな読書時間だった。ワタルと一緒に成長した気分。少年〈ワタル〉の成長物語で、家族の物語で〈ワタルとお母さんの2人、ワタルとクロマニョン人のお父さんと?!〉友情の物語で〈ワタルとトラとウサギ〉恋の物語〈ワタルとサチ〉でした。満腹。満腹。絶対何回も読み返したくなるな、きっと。

Posted byブクログ

2019/02/03

生まれたときから父がおらず、人と違う外見で差別されてきたワタルが自分のアイデンティティーを確立するまで。特別扱いを嫌だと思いつつ、どこか自分は人とは違うのだと思いたいという気持ちもある。まさに青春である。 しかし、ラストは若干ぶっ飛び過ぎているような。確かにクロマニヨン人と向き合...

生まれたときから父がおらず、人と違う外見で差別されてきたワタルが自分のアイデンティティーを確立するまで。特別扱いを嫌だと思いつつ、どこか自分は人とは違うのだと思いたいという気持ちもある。まさに青春である。 しかし、ラストは若干ぶっ飛び過ぎているような。確かにクロマニヨン人と向き合うことは、ワタルにとって非常に大きい出来事だったわけだが、明らかにやりすぎ。クロマニヨン人のことだけでなく、申告外の滞在なんかも、その後、大変なことになるのではないかという気がするのだが。余計な話なのだが、そこが気になって、なんとなく余韻に浸れないのであった。

Posted byブクログ

2017/11/24

着想が面白い。 その自分の出生が、最後まで貫かれている。 終盤からは、一気に読み進まなければと思うほど 吸い込まれてしまった。 「こんな青春はいいなぁ」と思ってしまいました。 そして、サチの人間性にも惹かれてしまった

Posted byブクログ