吾輩はシャーロック・ホームズである の商品レビュー
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漱石好きをそれはもうイラっとさせてくれる本書。ストーリーも何かなぁ。ミステリにしてもどうもなぁ。 夢の中のシーンは良かった。ぞくりとした。あれを拡げて伸ばして深めてフィニッシュまで持っていってくれたらそこまでが全部ブラフだったかというほど面白かったと思う。期待してしまったけどブラフに戻り。ていうかブラフじゃないし。一瞬の輝きでした。
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夏目漱石が留学中に精神を病み、自分をシャーロックホームズと勘違いしている設定は面白く、ユニークなホームズだったがミステリー部分が消化不良だった。
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あの「ワトスン氏」のもとを訪れたのは、自らをあの「シャーロック・ホームズ」とおもいこんだ ナツメと言う小柄な日本人青年≒若かりし頃の「夏目漱石」だった。 そしてあつらえたようにシャーロック・ナツメ・ホームズのもとに事件の報せがやってくる。 タイトル買い。柳広司さんの作品は初体験...
あの「ワトスン氏」のもとを訪れたのは、自らをあの「シャーロック・ホームズ」とおもいこんだ ナツメと言う小柄な日本人青年≒若かりし頃の「夏目漱石」だった。 そしてあつらえたようにシャーロック・ナツメ・ホームズのもとに事件の報せがやってくる。 タイトル買い。柳広司さんの作品は初体験ですが、 非常にバランス感覚のいい作品でした。 幻想的な世界観で、現実と非現実がロンドンの霧の中で交錯します。 中盤以降、ミステリとしての盛り上がりにあわせて、時代背景を活かした 植民地政策や差別意識への批判が絡んでくるなど、とても面白い。 事件解決が本格推理として成立する内容なのも、「ホームズ」らしくてすばらしい。 漱石先生の著作と、シャーロック・ホームズシリーズが読みたくなります。 久しぶりに読み返してみようかな。実家に残ってるだろうか。
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柳広司初読。 狂ったナツメ漱石のさまを、ワトソン視点から描く奇抜さ自体も面白く、素っ頓狂なナツメ式推理を本物のホームズが電報によって解くという構成はまるで読者を探偵に仕立てるようでよかった。 ワトソンが阿片によって狂ったシーンの夏目と、気の違ったナツメの書き分けも面白い。夏目...
柳広司初読。 狂ったナツメ漱石のさまを、ワトソン視点から描く奇抜さ自体も面白く、素っ頓狂なナツメ式推理を本物のホームズが電報によって解くという構成はまるで読者を探偵に仕立てるようでよかった。 ワトソンが阿片によって狂ったシーンの夏目と、気の違ったナツメの書き分けも面白い。夏目の留学期といえば親友の正岡シキが亡くなった頃。阿片の幻覚のナツメは、日本と英国の違いに絶望したといいながら、シキの名前をだしたけれど、現実では本のなかでは、シキの死がきっかけだったのじゃないかと妄想。 はじまりも終わりも綺麗にまとまっていて、よみやすさもあったので柳広司の作品はまた読んでみたい。
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ロンドン留学中の夏目漱石が心を病んで自分をシャーロックホームズだと思い込んでしまい、ワトスンと共同生活を始めた所に舞い込む霊媒師毒殺事件! どちらかと言えばユーモア色の方が強いかなあ? 面白いといえば面白いしちょっと物足りなさも感じるかも… 私にはあんまり合わなかったかなあと思い...
ロンドン留学中の夏目漱石が心を病んで自分をシャーロックホームズだと思い込んでしまい、ワトスンと共同生活を始めた所に舞い込む霊媒師毒殺事件! どちらかと言えばユーモア色の方が強いかなあ? 面白いといえば面白いしちょっと物足りなさも感じるかも… 私にはあんまり合わなかったかなあと思います。
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ホームズと漱石の2つの作品が一気に読めて得した気分? トンデモ本かとちょっと思ってたけど、ちゃんとしたミステリーで面白い、よくできた本でした。
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初柳広司。この前、「明暗」などを読んでいて、なんとなく夏目漱石つながりで読んでみたら、かなりおもしろかった。わたしはとくに漱石にも詳しくないし、ホームズはたぶん子どものころにちょびっと読んだかもしれないくらいでまったく知らないんだけれども、それでも。なんだか漱石とホームズに詳しく...
初柳広司。この前、「明暗」などを読んでいて、なんとなく夏目漱石つながりで読んでみたら、かなりおもしろかった。わたしはとくに漱石にも詳しくないし、ホームズはたぶん子どものころにちょびっと読んだかもしれないくらいでまったく知らないんだけれども、それでも。なんだか漱石とホームズに詳しくなったというか、人となりをそれなりに知った気がするというか、親近感を覚えたというか、もっといえばもしかしたらすごく本質をつかめたんじゃないかという気すら。かなりよかったかも。ホームズが尊敬をこめて「あの女」と呼ぶアドラー嬢の話とか読んでみたくなった。この著者の作品ももっと読んでみたい。
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ホームズと夏目漱石の共演ミステリといえば島田荘司の倫敦塔!というわけで、恒例の過剰な期待前提が仇になるパターン来ました← 倫敦塔の夏目氏のキレ具合を既に読んでしまっていたので、物足りなく感じました。ホームズが全然出てこない、っていうのも、やっぱり評価下げるよな~
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この作者は題材選び?がウマイ。なぜか惹かれる本ばかり。そして毎回、期待し過ぎてがっかりしてしまうのです。
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柳広司 の本であること、シャーロックホームズも夏目漱石も好きであることからかなり期待して読んだもののイマイチ。 メッセージ性もミステリ部分も微妙で中途半端な感じ。 ただ、シャーロックホームズっぽさは出てたかな。ホームズ好きなら要所要所でにやりとできる。
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