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殺気! の商品レビュー

2.9

88件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2009/10/27

作者は2つの間違いを犯した。 ひとつ。 ミステリー小説は、そもそも森のようなものだ 登場人物全体を森とすると、犯人は1本の木となる。 森の中から特定のある1本の木を見つけるのは 非常に困難な作業だ。 だから、読み手はその1本を早く見つけようとし、 書き手はそれを察知されぬよう、遠...

作者は2つの間違いを犯した。 ひとつ。 ミステリー小説は、そもそも森のようなものだ 登場人物全体を森とすると、犯人は1本の木となる。 森の中から特定のある1本の木を見つけるのは 非常に困難な作業だ。 だから、読み手はその1本を早く見つけようとし、 書き手はそれを察知されぬよう、遠ざけながら展開する。 それを、作者は斬新かつ稚拙な手法で壊した。 ふたつ。 主人公のあるセリフ。 「殺人事件なんてことは、普通に生きている限り、 まず関わり合いになることじゃないですよ」 小説の中では登場させてはいけないセリフだ。 読者は現実ではなかなか出くわさない疑似体験を求め、 小説の世界に入っている。そこを無視している。 以上、ふたつのミスを犯した故、 エピソードも間延びし、小説全体も間延びしてしまう。 「犯人に告ぐ」であれほどの精緻な組み立てを 見せてくれた氏だからこそ、のこのレビューだ。 雫井さん最近調子悪いんかな。

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2009/10/22

タイトルにもなっている「殺気」を感じるという設定は面白そうだと思ったのに、内容・キャラクター設定とも全てについて物足りない

Posted byブクログ

2009/10/22

確かに雫井作品の新天地...ではあるのかも。 こんな作風だったっけ?と思わせるコミカルな 軽いタッチを織り交ぜての青春ミステリー風な 作品は意外です。 この主人公の持つ能力自体はなかなか 面白いんですが、ストーリー全体の謎と細かい展開とが、 なんだかイマイチ噛み合ってないような...

確かに雫井作品の新天地...ではあるのかも。 こんな作風だったっけ?と思わせるコミカルな 軽いタッチを織り交ぜての青春ミステリー風な 作品は意外です。 この主人公の持つ能力自体はなかなか 面白いんですが、ストーリー全体の謎と細かい展開とが、 なんだかイマイチ噛み合ってないような印象が残ります。 様々な部分が溶け合っていなくて、全体的に長い割には、 パキっとせずにダラーと書き連ねたように なってしまってませんかね...?

Posted byブクログ

2009/10/13

面白かったです。 相変わらず、主人公の沈んだ気持ちを書くのが上手いですね。 最初はタイトルから帯から怖いのかなと思った。 サスペンスなのかと思いました。 が、全然違いました。 昔の友達との話、昔の話、今の生活の中での出来事が 面白く軽快に書かれていて まさしく青...

面白かったです。 相変わらず、主人公の沈んだ気持ちを書くのが上手いですね。 最初はタイトルから帯から怖いのかなと思った。 サスペンスなのかと思いました。 が、全然違いました。 昔の友達との話、昔の話、今の生活の中での出来事が 面白く軽快に書かれていて まさしく青春ミステリーって感じでした。 友情を押し出している感じはしないのだけれども、 強く友情を感じます。 読んでいて、主人公ましろは、いやぁ空気読める人だと感じました。 そして最後のほうにも書いてたけど、 純粋で素直で、だから殺気を感じる能力があるのだなと感じました。 こんな人が周りにいたら惚れてまうやろ 殺気を感じるのって便利だなと思ったが、感じるとそりゃ怖いよね。 自分に危害がないのなら感じたくないなとも思いました。 他にも、 リック・フレアーの話とそれを真に受けるシモベ君が面白かった。 「フゥウウウウウウーー!」 はツボです。バカです。アホです。 「アウトサイダー」のグリースとソッシュの話とか面白かったし、 それを得意げに話す友達も面白かった。 こういう人って世の中全部それで分けてるのだろうな。 ファッションコンテストの話も面白かった。 絶対、ショップデザイナーの人ってこんな人だよ、 って思う人が出てくるし。 僕はファッションに興味がないけど、 興味がある人は読んでて楽しいかも。 そして、メインの話とは外れますが、 人に良い事をされたら、返さないとなと思った。 された人間は感謝の気持ちを忘れてはいけないと思った。 おにぎりひとつくれただけでも忘れてはいけない。 2年前、同居人に 「幸せは返すものだよ」 と自分で言ったんだけど、言った本人が忘れてた。 そんな気持ちをふと再確認しました。 400ページぐらいあると、それなりに充実しますね。 ただ、ページ数があるから充実しているという気もします。 もう少し雫井脩介ならではの重みが欲しい気もしました。 雫井脩介は大衆向けで読みやすいので、オススメです。 ★★★☆(7点)

Posted byブクログ

2009/10/07

若者のノリへの羨ましさやらミステリやら臨場感やら色々詰まってお得感たっぷり 察しの良い主人公が好きです

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2009/10/04

書店で偶然目に留まった一冊。読み終わった感想はとても『読みやすい』といった感じです。周囲の『殺気』を感じることが出来る主人公という設定は面白かったのですが、彼女の周りを飾る登場人物たちの印象が薄かったように感じられたのが残念。

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2009/10/04

大学生のましろは、12歳のとき、何者かに拉致・監禁された経験があった。無事に保護されたが、犯人は不明のまま。ひどいPTSDを抱えたましろだが、催眠療法を受けてその出来事を頭に封じ込めてしまった。しかしその事件以降ましろには特異な能力があった。防御本能が極端に強く、周囲の「殺気」を...

大学生のましろは、12歳のとき、何者かに拉致・監禁された経験があった。無事に保護されたが、犯人は不明のまま。ひどいPTSDを抱えたましろだが、催眠療法を受けてその出来事を頭に封じ込めてしまった。しかしその事件以降ましろには特異な能力があった。防御本能が極端に強く、周囲の「殺気」を敏感に感じ取ってしまうのだ。ましろの不思議な力に興味を持ったタウン誌記者の次美は、彼女の過去を調べ始めるが―――。 帯を見る限りすごく面白そう、と思ったのだが結論にたどり着くまでが長すぎる。ファッションショーや誘拐事件のくだりがもう少しすっきりしていたらよかったかも。ましろと理美子の事件のことが念押し?確認?されるように何度も書かれているのも気になった;

Posted byブクログ

2011/09/04

中盤までは”謎”はあるものの、ふんわりした雰囲気で「あれ?雫井さん…?」って思ったケド、後半は、一気読み。主人公のキャラがソフトな事もあって、全体に柔らかい印象。 でも、雫井さんお得意の心理描写も巧みで読める読める。「犯罪小説家」で「あれッ?」ってなったケド、「火の粉」の雫井脩介...

中盤までは”謎”はあるものの、ふんわりした雰囲気で「あれ?雫井さん…?」って思ったケド、後半は、一気読み。主人公のキャラがソフトな事もあって、全体に柔らかい印象。 でも、雫井さんお得意の心理描写も巧みで読める読める。「犯罪小説家」で「あれッ?」ってなったケド、「火の粉」の雫井脩介復活の足掛かりになる作品かな?

Posted byブクログ