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新参者 の商品レビュー

4.1

866件のお客様レビュー

  1. 5つ

    263

  2. 4つ

    362

  3. 3つ

    138

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2022/02/23

事件の被害者を新参者として見ていたが、解決に導く加賀刑事も新参者なんだってのがおもしろい。 事件を通して関わった、人達の短編集。 どの話も家族愛、親子愛を最後に感じられた。 ただ、犯人は子の愛し方を間違えてしまった。その結果が犯罪を犯すほどまでになる。 甘やかすのと愛情は違う。

Posted byブクログ

2021/10/17

 「捜査もしていますよ、もちろん。でも、刑事の仕事はそれだけじゃない。事件によって心が傷つけられた人がいるのなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手立てを探し出すのも、刑事の役目です。」  なるほど、テレビドラマになるわけだ。

Posted byブクログ

2021/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

加賀シリーズ再読。8つめ 三井峯子のマンションでの他殺事件を巡って、周りの人間のほっこりした話がいくつもある短編みたいな構成になってる。人形町の煎餅屋のおばあちゃん子の家族の話、そこに出入りした保険の外交員に嫌疑がかかったが、彼はおばあちゃんの病気を隠すためにアリバイを正直に話さなかった、優しすぎる人の話とか 三井峯子の部屋にあったわさび入りの人形焼の話(同じマンションの人にたまたまもらっただけではあるけど)料亭の雇われの高校生が主人に頼まれて人形焼を買ったのを、主人は愛人(店の女の子)に渡していて、女将さんが冗談のつもりでわさび入りにすり替えていた話 三井峯子が通っていた瀬戸物産では、夫婦箸を買いたいという事だったがちょうど品切れで買えなかったこと 顔見知りだった時計屋さんの主人は、とても頑固で駆け落ち同然で出ていった娘を許していなかったが、娘が妊娠していたことを調べ、水天宮に家族には内緒で通っていたこと(ここで峯子と出会っていた) 峯子は早くに直弘と結婚、すぐに弘毅が生まれていたが、弘毅が家を出たことをきっかけに離婚、弘毅を探してこの街の近くに引っ越してきてすぐの出来事であった。峯子は翻訳の仕事をするのが夢であったため、友人であった翻訳家の助手として働くことになるのだが、その友人がプロポーズを受け、海外へ行くことに。もちろん仕事に期待をしていたため、峯子も腹を立てたような表記があり、死んだ今となっては憎いていただろうと友人は気に病むのだが、夫婦箸はこの友人のためであったことが加賀の推理によって分かる。 弘毅がこの近くに住んでいるというのは、友人が弘毅とその彼女がこの近くを通っているのを見かけたからというもの、その彼女がアルバイトしている先の喫茶店を、峯子は間違えてしまう。間違えた先の喫茶店では、妊娠中のアルバイトの女の子がおり、峯子はそれを弘毅の彼女であると勘違い、いつも優しく接し、そのために水天宮にも通っていた。 離婚の際、峯子はお金などには固執していなかったが、初孫の誕生や、仕事が無くなることを考えると、直弘から慰謝料がとれないか考えることとなる。そこで、離婚後に直弘がそばに置いている祐理 という女の子に目をつける。不倫関係ではなかったかと。 しかし、祐理は実は弘毅の腹違いの兄弟、直弘が昔好きだった女性が実は妊娠出産しておりその時の子であることが分かっており、そばに置いていたものだった。 直弘の会社の税理士の岸田は克哉という息子がおり、息子夫婦にも子供がいる。 今回、峯子が慰謝料をとれないか考慮した際に、税理士の岸田に相談したのだが、岸田は 以前から直弘の会社の金を横領しており、それが今回バレることを恐れて峯子を殺害。 今回加賀と一緒に捜査をしたのは、上杉刑事。上杉は我が息子が無免許でバイクを運転したことが警察にバレた時に、どうか見逃してくれと頼んだ過去がある。その後息子はバイク事故で死亡。守ることには繋がらなかったと後悔。 ここで岸田に話が戻り、岸田が横領した本当の理由は息子の克哉が実は横領しており、それをどうにかしてやるためであったというもの。 真実を語らせることは上杉しか出来ないと加賀は過去の話を持ち出していうのだ。 全体的にほっこりする話が多くて好きな話。もちろん最後は殺人事件の捜査だから犯人の話はいい話ではないんだけど。 峯子に好感が持てる感じでずっと書いてある

Posted byブクログ

2021/07/23

加賀恭一郎シリーズ。 ひとりの女性の絞殺事件を軸に9つの短編編成で進む。 どれも共通するのは人情、深い愛。 それぞれ意外な結末で終わるのでとても面白かった。 加賀もシリーズ当初は気障な部分が目立ったけど。 徐々に人間味あふれる人になってきたのかなと思います。 短編とは書いたけど全...

加賀恭一郎シリーズ。 ひとりの女性の絞殺事件を軸に9つの短編編成で進む。 どれも共通するのは人情、深い愛。 それぞれ意外な結末で終わるのでとても面白かった。 加賀もシリーズ当初は気障な部分が目立ったけど。 徐々に人間味あふれる人になってきたのかなと思います。 短編とは書いたけど全てがひとつに繋がる様。 このシリーズどんどん面白くなっていきますね。

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2021/03/14

加賀恭一郎シリーズ。ドラマ化もされた。 日本橋小伝馬町で一人暮らしの40代の女性が絞殺された。 日本橋署に着任したばかりの加賀恭一郎は、事件を追い、未知の土地を歩き回る。 立ちはだかるのは日本橋で暮らす家族や店が抱える謎。彼は独自にその問題を解いていき、次第に事件そのものの真相...

加賀恭一郎シリーズ。ドラマ化もされた。 日本橋小伝馬町で一人暮らしの40代の女性が絞殺された。 日本橋署に着任したばかりの加賀恭一郎は、事件を追い、未知の土地を歩き回る。 立ちはだかるのは日本橋で暮らす家族や店が抱える謎。彼は独自にその問題を解いていき、次第に事件そのものの真相をつかむ。 周りが「どうして、あんなにいい人が…。」と声を重ねるほど評判のよかった彼女の身に一体何が起きていたのか。 相変わらずの加賀印、という感じ。 一見飄々としていて人当たりも良いが、知らず知らずのうちに核心に迫っている有能な刑事である。 この「新参者」については先にドラマ化された映像を見ていた為、 話の内容もスムーズに理解出来たし、読み進めるのと同時に映像を思い浮かべ易かったのもあり 一気に読んでしまった。 章ごとに一話完結的な部分と、 加賀が徐々に核心に迫りながらも一つ一つの小さな出来事を大切にしている描写が 見事にマッチしていたのも読み易さの理由かもしれない。 正直、事件そのものにそれ程強い印象は無い。 が、サブのエピソードがそれぞれ生き生きとしていて、 殺人事件を扱うミステリーとは思えないほど心が温まる。 宮部みゆきの小説に近いものがある。 一度でいいので、加賀が慌てふためいたり失敗したりする姿も見てみたい。

Posted byブクログ

2020/12/24

四十代女性の殺人事件の真相を探す、加賀刑部。 それだけじゃなく、時計屋の話やお箸の話は、感動するものだった。 賢いだけでなく、周りの人間の心の傷を直したり、改心させる加賀刑部の姿は、とてもかっこよかった。

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2020/11/17

加賀恭一郎シリーズ第8弾 新参者として、日本橋署に赴任した加賀が殺人事件を追い下町の人々を訪ね歩き解決していくという物語。色々な謎が後から繋がっていくのがさすがです。

Posted byブクログ

2020/06/24

すごく読みやすくて、あっというまに読んじゃいました。ストーリーもさることながら、なにより、東野さんは、文章と小説が上手なんだ、と再認識。 よくできてるな〜、と、感心しました。万人にオススメ!

Posted byブクログ

2020/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下町での人情溢れる話が展開されつつ、事件の真相に迫っていく。 加賀さんなんか物腰柔らかくなった? 子どもを甘やかすだけではなく、悪いことは悪いと叱ることも大切。

Posted byブクログ

2019/08/23

下町に溶け込む加賀恭一郎。 1話1話が温かくあるのにもかかわらず、事件の真相に近づいていく。単純な犯人探しに止まらないのがいい。

Posted byブクログ