オリーブの森で語りあう の商品レビュー
エンデ関連本でおすすめされたときに購入して積読してあった本書。よく見ると、手に入れた本が初版本であることを知って、丁寧に読もうと誓う。初版は1984年。 本書は3人の西ドイツの知識人によるざっくばらんな対談を本にしたもの。話は尽きることなく、文学や経済、政治など寄り道しながら語...
エンデ関連本でおすすめされたときに購入して積読してあった本書。よく見ると、手に入れた本が初版本であることを知って、丁寧に読もうと誓う。初版は1984年。 本書は3人の西ドイツの知識人によるざっくばらんな対談を本にしたもの。話は尽きることなく、文学や経済、政治など寄り道しながら語られる。 これを読んで、改めてエンデという人はどんな人かということを考えた。エンデは人間の持つ冒険心や創造力というものを心底信じて期待して希望を抱いていた人。資本主義に飲み込まれる社会を案じて、「人間はこんなはずじゃない」という叫びが聞こえる。 40年前の本にもかかわらず、ベーシックインカムの構想がすでに語られていたり、「美というのは全体性だ」と語っていたり、2000年代に生きる私たちが読んでも全く色あせないエンデの創造力はやはりすばらしい。
Posted by
テクノクラートや政治屋にだけ社会を委ねてはいけない。彼らにイマジネーションには限界があり、そこにはファンタジーが必要だ。だが、ファンタジーは想像力の飛躍をいざなう余白の芸術であって、具体的な解法は書き込まれていない。 結びには「パンク青年はなぜ社会に反抗するのか」という議論があ...
テクノクラートや政治屋にだけ社会を委ねてはいけない。彼らにイマジネーションには限界があり、そこにはファンタジーが必要だ。だが、ファンタジーは想像力の飛躍をいざなう余白の芸術であって、具体的な解法は書き込まれていない。 結びには「パンク青年はなぜ社会に反抗するのか」という議論があり、若者と大人の共同が大切と謳われる。それをつなぐものは何か。テクノロジーか、場か、政治か、文化か。 あとがきには「高みから見下ろすような議論ではない」とあるが、やや浮世離れしたやりとりもあって、全体に抽象性が高く世俗を離れた議論になっている。 議論の中身は少し古びているが、こういった抽象性が高い社会批評を「無意味」と避ける合理主義に釘を刺すという意味で普遍性をもった一冊。 社会はグレーだ。それは豊かな階調をもち、どこまでも広がるとらえどころのない海。バランス、共有、非原理主義…難しいけれど、行き着く先はそれしかない。
Posted by
3人の会話(時々4人)を記録した本。コンタクトシアターの話とエンデの批判がとても面白かった。今のソーシャル界への疑心にも繋がるところがあります。
Posted by
- 1
