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ノーサンガー・アビー の商品レビュー

3.9

42件のお客様レビュー

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2019/12/17

面白かった! 実はジェイン・オースティンの中では、この本が一番好きかも? だってキャサリンがいい子なんだもの‥。 妄想が高じて云々の部分は欠点かもしれないけど、誰を傷つける訳でもなし、すぐに自身の不明を恥じる素直さは特筆すべき。 寧ろホラー妄想はヘンリーが焚き付けたじゃないのよ、...

面白かった! 実はジェイン・オースティンの中では、この本が一番好きかも? だってキャサリンがいい子なんだもの‥。 妄想が高じて云々の部分は欠点かもしれないけど、誰を傷つける訳でもなし、すぐに自身の不明を恥じる素直さは特筆すべき。 寧ろホラー妄想はヘンリーが焚き付けたじゃないのよ、とも思う。 ソープ兄妹がもうね、苛々苛々しちゃって、でも読んじゃう。 キャサリンの兄はなぜイザベラを好きに? いやでも、若い男は美しい女の軽薄さなど見えないものかしら。 なんてことを言いたくなる、ちょっと時代遅れだけど、ずっと面白い物語。

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2016/06/07

主人公はかわいく、ティルニー次男と妹は素敵で、面白くはあったけど、面白くするスパイスだとは思うけどソープ兄妹がウザすぎてイッライラした。もうちょっとめでたしめでたし部分のページ数が欲しかったな

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2015/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

"辛口ラブコメディー"とあるけど、“辛口”という表現は意味不明だし、(主人公の)ラブはどこにあった?というほど稀薄に感じたし、コメディはあるとすれば特定の登場人物の不愉快なほどの滑稽さと中盤に出てくる主人公の妄想ぐらいで、これは端的で全体を言い表してはいない。 そんな期待をした分、評価が下がったのは残念なところだ。 その紹介文は無視しても、200年前にすでに英国では女性が長編小説を書いても珍しくない時代であり、しかも著者の表現力の豊かさや架空のストーリーの構成力、魅力的な登場人物など、処女作でこれほどの完成度は見事だと感嘆するばかりである。 率直にいえば、受難だらけの主人公がその経験を逆手にとって「いや~人生勉強になったわ」と笑いとばすような子でなく、振り回されて嫌な思いをしてもリアクションをとらない(我慢するだけ)のには、個人的にはどうもスッキリしないものがあった。 けれどそういう話にする気がないことは本文で著者がメタに触れているので仕方ないことかも…。

Posted byブクログ

2015/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった~。特に後半からが楽しい。 いくつかの思惑がこんがらがって、天国にいったかと思えば地獄にまっさかさま、という展開でハラハラした。 途中までヘンリーの気持ちはキャサリンに向いていないと思っていたので、尚更最後あたりの天の声(オースティン)の説明がしっくりきました。 実は読みながら私も突飛な展開を想像をした部分があり、まるでキャサリンの妄想に引きずられたような気分。 そんな展開にならずに二人が幸せになって本当に良かった。 将軍とジョンに腹立たしさもあったけれど、確かに二人の幸せに一役買ったのだと思えば溜飲も下がるというもの。 高慢と偏見もそうだけど、人物の動かし方がとても上手いなあ。 読み終わったあとに気持ちいい満足感に浸れる。

Posted byブクログ

2014/12/20

『ノーサンガー・アビー』は最後の長編『説得』とともに作者の死後になってはじめて刊行されたが、その実はオースティンがまだ『分別と多感』で成功する前に書かれた若書きの長編である。 オースティンの小説はどれも登場人物や設定がそっくりで、また程度の差こそあれ理性的な落ちついたトーンも共...

『ノーサンガー・アビー』は最後の長編『説得』とともに作者の死後になってはじめて刊行されたが、その実はオースティンがまだ『分別と多感』で成功する前に書かれた若書きの長編である。 オースティンの小説はどれも登場人物や設定がそっくりで、また程度の差こそあれ理性的な落ちついたトーンも共通しているのだが、本作はそのなかでは少し異彩を放っている。若書き特有の肩肘を張ったところや、作者がしきりに文中に顔を出して講釈や言い訳をする「照れ隠し」が随所に出てくるからだ。オースティンの六作品を題材にした、僕の好きな『ジェイン・オースティンの読書会』という映画があるのだけど、そこではたしか「ためらいがある」というようなことを言われてたように思う。作者の気負いや小説観などが垣間見られてほほえましい。 どれもおおむねコメディの形をとっているオースティンの作品だが、本作ではそれもすこしドタバタ風味で他とは違っている。「小説の読みすぎが高じてとんだ勘違いをする」というのは『ドン・キホーテ』を想起させますね。 作中の人物に小説観を語らせるところや、地の文で作者が「このような小説があってもいいのではないか」と釈明したりするところ、男女の恋愛風俗を描くところ、強い構成力などから、僕などはどうしてもオースティンを紫式部と比較してしまう。初期の作品から最後の長編までがほぼ同じくらいの長さの六作にきれいに収まり、全体で作者の小説家としての成長の記録となっているところも、『源氏物語』と式部の関係に似ていると思うのだ。

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2014/12/11

牧師の娘であるキャサリンは、小説をよく読むが無知で無教養。唯一の長所は性格の良いところだけ。そんなキャサリンが、一人の男性ティルナーに恋をした。キャサリンは彼と仲良くなることに成功し、彼の父に一緒に自宅へ来ないかと誘われるが、小説をよく読むことが禍して、とんでもない妄想を呼び起こ...

牧師の娘であるキャサリンは、小説をよく読むが無知で無教養。唯一の長所は性格の良いところだけ。そんなキャサリンが、一人の男性ティルナーに恋をした。キャサリンは彼と仲良くなることに成功し、彼の父に一緒に自宅へ来ないかと誘われるが、小説をよく読むことが禍して、とんでもない妄想を呼び起こす。といった、コメディー要素の強い恋愛小説です。 ラブコメディーだからさらっと読めたし、無駄な描写がなく(モンゴメリに比べると無さ過ぎる?)、展開も速かったです。所々、笑えるところもありました。特に、ジョン・ソープとのやり取りは笑えます。 ただ少し文体が特殊なので気になりました。神の視点というのか、すべて作者の視点で書かれているのが新鮮だった。だったんだけど、物語に入り込んでいると、どうしても途中で萎えてしまうところが何箇所かあった。 例えば、「私は他の作者とは違うからこういう書き方はしない」と物語から急に逸れた私情をぶっこんできたり、神の視点を超えているなぁと思いました。 前に読んだ『高慢と偏見』と、今読んでいる『説きふせられて』では、神の視点を超えた文体ではないので、この作品だけかと思いますが、好き嫌いが分かれそうだと思いました。さらっと読むにはおすすめです。

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2014/09/02

図書館で。 ジェイン・オースティンは面白いなあ。 今回のヒロインは空想癖がある素直でかわいい17、18のお嬢さんで悩みも望みも平凡で本当にかわいらしい。でもイザベラとかああいうアクの強い人のほうが小説的には向いてますね。エミリーさんは最後の最後に結婚、とか電撃すぎる気がしますが…...

図書館で。 ジェイン・オースティンは面白いなあ。 今回のヒロインは空想癖がある素直でかわいい17、18のお嬢さんで悩みも望みも平凡で本当にかわいらしい。でもイザベラとかああいうアクの強い人のほうが小説的には向いてますね。エミリーさんは最後の最後に結婚、とか電撃すぎる気がしますが…。小説にある頭の固いご両親でもなくなんだか本当にきれいにまとまったなあというお話でした。 そして人の話を聞かないジョン。こういう人居るんですよねえ、困ったことに。

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2014/07/08

いい意味で王道古典少女漫画の世界。 しかも枠外から作者のつっこみが入るタイプの。 元祖ラブコメって言っても200年も昔の小説だしー さすがに笑えたりはしないでしょー とか思ってたんですが笑いました。 キャサリンの目まぐるしく一喜一憂したり妄想大爆発したりする少女らしさが面白可...

いい意味で王道古典少女漫画の世界。 しかも枠外から作者のつっこみが入るタイプの。 元祖ラブコメって言っても200年も昔の小説だしー さすがに笑えたりはしないでしょー とか思ってたんですが笑いました。 キャサリンの目まぐるしく一喜一憂したり妄想大爆発したりする少女らしさが面白可愛いです。

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2014/04/21

あっ…これ読んでたわ…抱腹絶倒だからいいんだけれど。二度買い三度買いを避けるため、ログをつけなくてはー。

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2014/03/08

時代や文化が違っても、恋にやきもきする気持ちは変わらない。臨場感あふれる描写で、ヒロインの気持ちになりきってしまい、他の登場人物から掛けられた言葉に自分も一緒にはっとさせられたり。面白かったです。

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