三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 の商品レビュー
最初からバカミスと知って読みましたが…なによりも変態的、偏執的なこだわりに圧倒されましたわ。それをふまえて星四つ。いやー、これ書くの大変だっただろうなぁ。いちいち伏線を解説してくのも、はいはいσ(^_^;)って気分で読んでましたが。
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三崎にある白鳥館と黒鳥館に招かれた客たちが次々に殺害される。殺害者は画家である鳥居。簡単には行き来できない作りの二つの館。同じ時刻に殺人を起こす鳥居。男が読まされる小説に隠された秘密。
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バカミスとは知っていたが、こりゃバカじゃ出来ないね。 とにかく全編に埋め尽くされた伏線と仕掛けに圧倒された。 ハッキリ言って面白い!
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完全なるバカミス。バカの合わせ技。バカの波状攻撃。 「さあ、騙されてやるぞ」と意気込んで読んだが、全く予想外の角度から「やられた」 あまりに下らなすぎて笑ってしまった。 双子の館『黒鳥館』と『白鳥館』 雰囲気たっぷりの館もの。ネーミングもいいじゃないですか。 最初から「犯人は...
完全なるバカミス。バカの合わせ技。バカの波状攻撃。 「さあ、騙されてやるぞ」と意気込んで読んだが、全く予想外の角度から「やられた」 あまりに下らなすぎて笑ってしまった。 双子の館『黒鳥館』と『白鳥館』 雰囲気たっぷりの館もの。ネーミングもいいじゃないですか。 最初から「犯人はこいつだ」とか「こういう類いのトリックではない」だとか細かく説明が加えられ、手の内を明かしていくのでイヤでも警戒してしまいます。 警戒してたんですけどね。 ある瞬間、自分の中の世界のイメージが崩壊し再構築されました。 しかし、こういう崩壊のしかたってあるんですね。 そしてベクトルを変えたバカの第二波、第三波、第四波。 くだらない事に魂削って大丈夫か? と心配してしまいます。 でも、これって泡坂妻夫先生の某作品に匹敵する凄さなのでは。 バカ、バカと書いてしまいましたが伏線や構成は緻密なんですよね。なんか力の入れ方が間違ってるなぁ。そこが味なんですけど。 個人的には『目的のためだけに館を造るって、どんだけ金使ってんだよ。こういうミステリにそこ突っ込んじゃダメか?』なんて思ってましたが、読了後に納得してしまったのが自分で可笑しかったです。 結構力を入れて感想を書いてしまいました。案外好きなのかなぁコレ。いつの間にか気になるアイツって感じです。 時間とお金とココロにゆとりがある時に読んでください。 バカミスと知らずに読んで怒りだす人がいるかもしれませんから。
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どう見てもバカミスです、本当にありがとうございます。 倉阪さんの本は、『四重奏』を読了済み。やっぱり、本を投げつけたくなるようなものだった。だまされた感しか残されない。しかし、それがいい。 今回もそんな感じ。よく作ろうとしたな、と思った。京極さんを真似たのかなと。並大抵のことじゃできないトリックというか、なんというか……。 流し読みで十分だと思うが、それでも楽しめるはずである。 二段小説ならではのトリックだった。 私自身、二段小説は嫌いだが、この形式を当てはめると確かに面白い。
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こだわりはすごいと思うけどひとり相撲というか 読者置いてけぼり感があった。 後は同じ言葉があまりに何度も出てくるからいくら鈍くても そこには気づいた。 あらすじから期待していたのとは少し違った。
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バカ過ぎる!やっぱりバカミスでした(笑)しかし、高度に計算されたバカミスです。その努力には脱帽です。こんなのもあっていいと思います。最後のマルチエンディングみたいな終わり方もニクいですねー。
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作中に「倉阪鬼一郎は、すべての文章、ひいてはすべての言葉が伏線になっているミステリーが理想」と記されている。これを偏執的ともいえる努力で完成させた本書の前では、読者はただただひれ伏すしかない。作者のことば、著者近影にまで伏線張り巡らすとかばかでしょ…。一癖も二癖もある作品で万人受...
作中に「倉阪鬼一郎は、すべての文章、ひいてはすべての言葉が伏線になっているミステリーが理想」と記されている。これを偏執的ともいえる努力で完成させた本書の前では、読者はただただひれ伏すしかない。作者のことば、著者近影にまで伏線張り巡らすとかばかでしょ…。一癖も二癖もある作品で万人受けしないだろうが、私は本書で倉阪鬼一郎により一層愛着が湧いた。
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いやーすごい力作でした。 こういう仕掛けにものすごいエネルギーを注ぐ姿勢、大好き! 私はウェルカムドリンクは、何か幻視を見せるドラッグかと思っていたのですよ。 真相にやられた!と(笑) 確かにヒントはバッチリ出ていましたね。 ダイイングメッセージも、正体はわかったものの、あのからくりまでは想像できず。コンセプチュアルアートの一端なのかなとか思ってました。 いやーすごかった。あっと言わされました。 泡坂先生の某作を彷彿とさせるあの仕掛けに、どれだけの労力がかけられていることでしょう。 頭が下がります。 ラストの意味がはっきりとわからなかったのは、私の頭が悪いのでしょうか。 彼らもまた、作者の傀儡、あの中の存在だってことなのかな?
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