逃亡作法 新装版(下) の商品レビュー

東山彰良【著】

2024/06/14

「このミステリーがすごい！」大賞第1回大賞受賞作。
上巻から嫌な予感はひしひしとしていたものの、なんとか読了。
私の好みには合わず、終始読むのが苦しい作品だった。とにかく流し読みで最後まで読んだけれど、最後のオチも含めて何が描きたかったのかよく分からない勢いだけは評価できる作品、というのが読了後の純粋な感想。
モモとミユキが途中脱落したのが個人的にかなりの痛手だったけど、最終的には朴も憎めないキャラだなぁと好感度が上がった。
主人公であるツバメのキャラも個人的には好きだなと思うし、理子に擦り寄られただけで勘違いする場面はチョロさに可愛げがあって好きなシーンです。

2022/02/10

東山彰良のデビュー作。洒落のセンスや、勢い、雰囲気といったものは既に目をみはるものがあるが、一方でまだあまり加減を知らないなという印象も受ける。何が起こっているのかという状況がわかりにくいところもあり、粗さが目につく。
が、主人公のツバメのキャラクターは自分は好きだし、何より読ませる力がある。
ストーリーは大まかに言うと、テロリストの協力を得て脱獄した囚人たちが、ヤクザたちとの小競り合いに巻き込まれながら国外への逃亡、そのための資金の調達を企てるというもの。
展開自体に目新しさはないが、どこか新鮮さを纏っており、爽快な読後感も心地よかった。

2016/11/29

個人的には面白かったです。悪者しかいない小説。いつもは事件を追う側の小説ばかりなので、たまには逃げる側の話もいいかなと。

2016/02/21

近未来、死刑制度廃止にともなう囚人収容施設。逃亡させないしくみと、囚人たちを恨む遺族達のたくらみ、そして逃亡劇と設定は面白いです。登場人物も、ニコラスケージのコン・エアーのスティーブ・ブシュミを想像させられたりと。でも、なんか足りないのはなんだろ？スピード感？痛快さ？2015/12読了。

2015/09/27

連続少女暴行殺害犯・川原昇に娘を殺された遺族たちは、“キャンプ”襲撃計画を実行に移し、管理室を占拠することに成功した。川原を呼び出し銃を突きつけるが…。

不自然なほど偽悪的な文章、途切れ途切れの展開、感情移入できない登場人物たち…。これでこのミス大賞を受賞したのが不思議だけど、十数年後に直木賞を取っているのだから作者の腕前はかなり進歩したのだろう。
（D）

2015/01/15

あれ？グダグダのまま終わってしまった。
とにかくわかりにくいし、ちっともクールでも格好良くもない。
これでこのミス受賞かぁ…。なんだかなぁ。

2011/05/03

上巻から続く

■どちらかと言うとジェットコースーターみたいなストーリ。最初、登場人物のイメージ設定がちょっと難しかったのは、少し前に海堂 尊の本を読んだばかりだったからなのかな？（笑）　それにしても『このミス』の作品は外れることがないよなぁ。

2011/02/19

連続少女暴行殺害犯・川原昇に娘を殺された飯島好孝ら遺族たちは、“キャンプ”襲撃計画を実行に移し、管理室を占拠した。だが、一瞬の隙を突き逆襲に出た囚人たちは、「アイホッパー」と呼ばれる、“キャンプ”から脱獄しようとすると眼球が飛び出すようプログラムされたチップの解除パスワードをまんまと入手。刑務所からの脱獄を開始した。第１回『このミス』大賞銀賞・読者賞受賞作。

2011/01/29

刑務所から脱獄し、目が飛び出る電波の出る前に海外逃亡を企てる。
そのための資金調達として、麻薬に目をつけ、麻薬を開発した女子大生を誘拐するが・・・

結局、最後は・・・

ちょっと話がダラダラした感じになったかな、文章が読み辛い

2009/10/26

『連続少女暴行殺害犯・川原昇に娘を殺された飯島好孝ら遺族たちは、加害者に寛大な制度に疑問を感じ、“キャンプ”襲撃計画を実行に移し、管理室を占拠することに成功した。飯島は川原を呼び出し銃を突きつけるが、一瞬の隙を突き逆襲に出た囚人たちは、「アイホッパー」と呼ばれる、“キャンプ”から脱獄しようとすると眼球が飛び出すようプログラムされたチップの解除パスワードをまんまと入手。刑務所からの脱獄計画を開始した。』
◆上巻に引き続き面白い。最初に期待してた脱獄は話のメインではなかったけど、面白いので全然オッケー。頭の中に自分なりの登場人物の姿が浮かぶ。ツバメ格好良い！