息がとまるほど の商品レビュー
女性の感情が丁寧に描かれていて良かった。特に印象に残ったのは「残月」だ。気になる年下の男性に母親のようだと言われたらさぞかしショックだろうと感じる。その言葉に悪意がないだけにどうしようもない思いが出てくる。
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短編集!! 主人公の朋絵は同僚だった彼にプロポーズされ、2年間不倫関係にあった上司に別れを告げることを決意したが、さよならを告げるはずだった最後のデートを後輩に目撃されてしまう。ハラハラドキドキが止まらない!!!
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なまめかしい雰囲気から始まる短編の数々。それがいつしか寂しさに押され、ついには...。唯川さんらしい心理描写が活きた一冊ではないかと思う。肥沃な土に植えられた薔薇は、いったいどんな花を咲かせるのでしょうかね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
唯川さんの不倫話はやはり面白い。物語が終わるごとに「うわ……」と思わず口に出してしまうほどだ。 「女友達」は女の怖さをよく表している話だった。浅子が会社の部下から「痛い」と呼ばれるのも、プライドが高く自分に高い価値があると思い続けるのもすべて佐智の思惑通りだと思った。佐智は高校時代の頃から、浅子が気に入らず時間をかけてゆっくり浅子を支配してきたと思うとゾッとする。女の執念深さは底知れない。 「残月」は女のプライドを踏み躙られる話だなと思った。 年下の男と付き合う際、母親と同一視されることが1番堪えることだと思う。相手も何の悪気もなく言っているのだから、さらに傷つく。若さとは最大の武器であることを見に沁みてわかった。
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恐ろしいことを特別感ゼロで当たり前のように書いているのがフィクションぽいなと思いつつ、共感できる部分があまりにも多いので一刻も早く長編小説を読み漁りたい
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短編集。 どの作品も女性の怖さ、強かさを強く感じました。 その中で、少し共感してしまった自分が恐ろしくなりました。 自分の思い通りに人生を生きられるわけではないですが、理不尽さ・自分にないものへの羨ましさを感じずにはいられない… 最後の解説まで、スルスル読める本でした。
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唯川恵さんの本は初めて。 妙齢の女性の生き方を問う本。嫉妬、欲望、年齢を重ねるにつれての苦衷がなまなましく書いてある。終始暗い雰囲気でホラー要素もあり。
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「女」という生き物の、強かさ、羨望、嫉妬、憎悪、冷酷かつ狂熱的な感情を描いた短編集。女ってこんな嫌な生き物なのか。 不倫やら夜の街やら、実生活では全く関わることのない人生であるが、小説を通して疑似体験できると、面白いと同時に益々縁遠さを改めて実感するのである。 それぞれオチも...
「女」という生き物の、強かさ、羨望、嫉妬、憎悪、冷酷かつ狂熱的な感情を描いた短編集。女ってこんな嫌な生き物なのか。 不倫やら夜の街やら、実生活では全く関わることのない人生であるが、小説を通して疑似体験できると、面白いと同時に益々縁遠さを改めて実感するのである。 それぞれオチもあり物語として面白かった。
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いやな部分を突いてくる。見られたくない部分が、知られたくない部分が、悪意なく書かれている。私が女であることを理解させられる。
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