グーグル革命の衝撃 の商品レビュー
さすがはあのNHKスペシャル取材班。その切り込み方と取材力が生半じゃない。 さらに、僅か10年チョイ前の出版なのに、その間のGoogleの進化度合いがハンパじゃないことにも驚かされる。10数年前の時点で既にここまで驚異的なビジネスモデルを実現したインターネットの革命児は、今や世界...
さすがはあのNHKスペシャル取材班。その切り込み方と取材力が生半じゃない。 さらに、僅か10年チョイ前の出版なのに、その間のGoogleの進化度合いがハンパじゃないことにも驚かされる。10数年前の時点で既にここまで驚異的なビジネスモデルを実現したインターネットの革命児は、今や世界中を覆いつくす情報の化け物と化したか。 確かに「検索」は情報との付き合い方を革命的に変革した。しかしそれは、本当に人間の幸せにプラスに働いているのだろうか。そうした青臭い問いを真摯に突き付けて来る好著。最新版も読んでみたい。
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2007年出版の文庫版ですが、たった2年で、随分技術、業界勢力が激しく動いているのが実感できます。,NHKらしいところなのが、「検索」という文明規模の革命が、人間の知を脅かす(退行させる)可能性へ警鐘を鳴らす結びになっていますね。,しかし、過去を振り返ってみても、同様の批判にさら...
2007年出版の文庫版ですが、たった2年で、随分技術、業界勢力が激しく動いているのが実感できます。,NHKらしいところなのが、「検索」という文明規模の革命が、人間の知を脅かす(退行させる)可能性へ警鐘を鳴らす結びになっていますね。,しかし、過去を振り返ってみても、同様の批判にさらされてきた技術群の歴史はあったはずです(テレビ、PC、ゲーム etc.)。,それでも、技術の進歩は止まらないはずです。,果たして、ごく一部の者が進化を継続して、それ以外の大衆は総白知化するのでしょうか?,しかし、白知に効率的にアドセンスで収益は上げられないはずです(Googleもそれを望まないでしょう)。,やはり、いつの時代でも環境に適用できる者が生き残るのでしょうか。,,図書館で借りました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2009(底本2007)年刊行。 インターネット検索エンジンにおいて、革命的変革を齎したグーグル。そのビジネスモデルの形成過程、その意義、問題点、将来の見込みと事業戦略を平明に解説する。 検索エンジンとしては事実上競争のない状況(つまりグーグル独り勝ち)にありながら、中国におけるグーグルの妥協(所詮、営利優先で、公器としては機能していない)が露わにした問題。 そして便利さの反面として情報の一極集中を招来し、さらに個々人の検索データ他を追跡することが可能な媒体である点などから、問題は山積している。 つまり、便利であることは間違いないが、その使い方には注意を、というのが正直な感想である。 結局のところアナログ媒体からの情報と、自分の眼を通したスクリーニングに対する信頼を維持した上で、時空間を超えるグーグル機能の有効性・有益性とのバランスを意識するべきなのだな。と言う他にはないのだろう。 また、本書からは、プライバシーは開示されているものとみてネット環境に自らの身をさらしているという意識を持つべきであるということが再確認できた。 ネット環境にさらすべき情報の限界線をどこに引くかも同様。
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本著が黴臭くなるくらいの速度で、グーグルの快進撃は続いている。が、グーグルの「開かれた世界」に対する飽くなき追求の欲望を支えている『動力』についての考察は、本著にはない。
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取材しようとした理由 ・検索と広告を連動させたビジネスモデルをいち早く確立し、世界で五十パーセント以上とも言われるシェアを持つ ・広告で得た収入を元にネット上でさまざまなソフトを「無料」で提供し、既存産業構造を突き崩す変革をもたらしつつある ・世界の右脳集団とも言われるトップエリ...
取材しようとした理由 ・検索と広告を連動させたビジネスモデルをいち早く確立し、世界で五十パーセント以上とも言われるシェアを持つ ・広告で得た収入を元にネット上でさまざまなソフトを「無料」で提供し、既存産業構造を突き崩す変革をもたらしつつある ・世界の右脳集団とも言われるトップエリートたちが能力を最大限に出し合い、他社の追従を許さないスピードで新サービスを次々と送りだし、ネット業界の新しいうねりの先駆者的な役割を担っている。 確かに。 改めてグーグルはすごいなと感じる。既になくてはならないインフラのひとつだ。ネットの検索、Googleマップ、カレンダー、Gメール、YOUTUBE。無くなってしまうと、大分不便になるだろう。 googleをより深く知ることができた。 【学】 グーグル爆弾 グーグル八村 ・従業員はコンピューターの不具合があれば、24時間いつでも交換や修理、補充を頼むことができる。煩わしいことをする必要が無いのだ。プログラマーはプログラム以外に時間を使うのはもったいないと言う発想。 検索結果に表示される広告をオークションで売る。 検索結果の2ページ目を見る人は2割 発展途上国の人でもHPを作り、広告料を得ることで、(現地では)億万長者になる。世界中の人の生活を変える可能性のあるサービスなのだ! 中国では検索結果を変えている(中国政府に都合の悪い情報は表示させない) 検索データがどのように使われるか、わかっておらずプライバシーの問題に発展するのでは?と心配する人は少なくない。
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昔購入して途中まで読んでいたもの。改めて読んでみて、グーグルにすべてを把握されるのは怖いと思いました。何に興味があるか、どんな病気にかかっているか、子供の既往歴は、など。そういえば昔はGoogleで検索していましたが、いつの間にかログインされたページがデフォルトに変わっていて、G...
昔購入して途中まで読んでいたもの。改めて読んでみて、グーグルにすべてを把握されるのは怖いと思いました。何に興味があるか、どんな病気にかかっているか、子供の既往歴は、など。そういえば昔はGoogleで検索していましたが、いつの間にかログインされたページがデフォルトに変わっていて、Google+の中で検索されています。本当にそうなってしまいました。
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読んだのは数年前、今では若干古いですが、「情報資源」ということを意識させてくれた一冊。 あれから数年、世の中は情報をどう扱うのかに、焦点が移っているような。。
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グーグルが提供する未来は、夢の世界なのだろうか?それとも、絶対的な監視社会なのだろうか? グーグルは「すべての情報」を探せるプラットフォームを創ろうとしている。「すべての情報」とは、人間が認知しうるすべての可能性だ。それを実現するために、天才集団が毎日技術革新を起こしているので...
グーグルが提供する未来は、夢の世界なのだろうか?それとも、絶対的な監視社会なのだろうか? グーグルは「すべての情報」を探せるプラットフォームを創ろうとしている。「すべての情報」とは、人間が認知しうるすべての可能性だ。それを実現するために、天才集団が毎日技術革新を起こしているのである。その動機は実に明朗で、「人間社会をより良く(楽しく、便利に)すること」である。 だが、グーグルがひとつの民間企業であることを忘れてはいけない。いかに公共的な理想を掲げようとも、その本質上、利益を上げないことには成立しないのだ。グーグルにとって最大の収入源は、広告費である。これを得るためにグーグルは、検索結果に脚色を加えたり、個人情報をチラ見したり、著作権法をめぐる法廷闘争を続けていたりしているのだ。 更に重要な怖れは、その便利さそれ自体に対するものだ。『ネット・バカ』という本によると、インターネットの過剰利用によって、人間の脳ミソが悪い方向に変化してしまうらしい。つまり、脳が忍耐弱く、忘れっぽくなり、自分の頭で考えることができなくなってしまうとそうだ。これに似た批判が、本書にも登場する。これは果たして旧世代のやっかみに過ぎないのだろうか?それとも、われわれはグーグルの掌上で弄ばされるだけになってしまうのだろうか?
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グーグルが生み出す未来を知りたくて読書。 取材がしっかりと丁寧にされていると感じる。2007年頃までの内容であるが古さは感じない。グーグルの光と影、凄さと怖さを感じる。 グーグルが生み出す社会の便利さと起こりえるだろうという問題点も述べている。 2007年時点ではヤフー優勢...
グーグルが生み出す未来を知りたくて読書。 取材がしっかりと丁寧にされていると感じる。2007年頃までの内容であるが古さは感じない。グーグルの光と影、凄さと怖さを感じる。 グーグルが生み出す社会の便利さと起こりえるだろうという問題点も述べている。 2007年時点ではヤフー優勢の日本も2012年だとほぼ半々からむしろグーグルが逆転したという情報もある。私自身もデフォルトでIME、検索、ブラウザを使用し、メールも全てGメールへ移管し、一元管理する依存っぷりだ。 グーグルの寡占はますます進んでおり、それが何をもたらすのかを考えさせてもらった。 人間は贅沢なもので便利さ、快適さ、楽さを求めプライバシーまで提供しグーグル依存を強める一方で、管理、監視が強化されると自由を求め始める。今後、そのようなことは起こるのではないだろうか。 また、エピローグに大切な事が書かれていると感じる。グーグル依存、高度情報化が思考停止を生み出している現状である。自分の頭で考えず、人任せが進むと、自分の人生の選択でさえ、人任せ、人の人生を生き、どこか仮想現実のような世界を泳ぎまわるような人が増えるのではないかと危惧する。本来、人間が利用するための情報が、逆に情報に人間が飲み込まれてしまっているそんな時代の到来を感じさせる。 そんな近未来に備えて人間はどう対応していくのか今後の人間の進化が楽しみであり、同時に多少の恐怖も感じる。 読書時間:約1時間5分
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