デパートへ行こう! の商品レビュー
映画化されたら、誰がどの役?と妄想しながら、一気読み。 でも、でも、最後のエピソードは余分だなぁ。
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とても狭い世界での、 とても短い時間の話なんだけど、 ものすごいドラマ。 最近のデパート状況、 もろもろの社会の歪みとか、 先読みして書かれているよう。 アレはどうなったの? とか、消化不良なところも なきにしもあらずだけど、 いい。 読後にほっとできる作品は やっぱりステキ
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閉店後の人がいないはずのデパートにワケありの人が集まってしまった。 加治川英人・・・会社が倒産し、妻にはあっさり離婚された。会社 倒産後派遣会社に勤めたが、喧嘩の仲裁に入り逆 に殴られ大怪我をして、派遣会社も首になり、金 も無くなりどう...
閉店後の人がいないはずのデパートにワケありの人が集まってしまった。 加治川英人・・・会社が倒産し、妻にはあっさり離婚された。会社 倒産後派遣会社に勤めたが、喧嘩の仲裁に入り逆 に殴られ大怪我をして、派遣会社も首になり、金 も無くなりどうせ死ぬなら幼い頃の母との思い出 が詰まったデパートでと考え、鈴膳デパートへ。 山添真穂・・・・鈴膳デパートの従業員。以前宝飾サロンにいた時 上司であった現在の鈴膳デパートの社長矢野純太 郎の愛人だった。矢野が社長になる時あっさり捨 てられてしまった恨みを晴らすために、宝飾サロ ンの貴金属を退職金代わりに盗んしまおうとたく らみ、閉店後のデパートに残る。 ユカとコージ・・家出中の高校生。コージは鈴膳デパートの贈収賄 事件の収賄側の秋浦市長の息子。ユカは贈賄側の 鈴膳デパートの幹部の娘。コージの捨て鉢な行動 にユカが付き合っての家出だった。所持金も底を つき、コージは恨みのある鈴膳デパートに潜り込 み、火でもつけてやろうかと考えている。 矢野純太郎・・・鈴膳デパートの創業者一族の新社長。伊住屋が吸 収合併しやすいように、社長に据えられた。 吸収合併の責任を役員会で追及され、落ち込みデ パートの中を歩く内、普段利用されない階段で怪 しいゴミ袋と古い携帯電話を発見する。ゴミ袋が きっかけで警備員と夜のデパートを巡視すること になる。 塚原仁士・・・元警官。ヤクザとのいざこざで相手を刺してしま い、ヤクザから追われ、閉店間際のデパートに逃げ 込 む。意外なことに贈収賄事件の当事者である秋 浦市長と鈴膳の幹部を引き合わせた人物。 半田・・・・・警備会社の警備主任。子供の頃空襲で家族離れ離れ になった時鈴膳デパートに助けられたと鈴膳デパー トをこよなく愛している。鈴膳デパートの生き字引 信・・・・・・新人警備員。半田とコンビを組んでいる。以前は鈴 膳デパートの優秀な社員だったが、2人の客が破産を 苦に自殺を図ってから心が壊れ、それでも恩返しに と鈴膳の警備をする会社に就職した。デパガの真穂 と付き合っている。真穂は信から警備の情報を得た いためだった。 佐々岡裕也・・宝石サロンの責任者。社長の矢野とは同期。女好 き。矢野の拾ったゴミ袋の中にあったメモの筆跡か ら真穂の計画を知り、下心から真穂が現れるのを宝 石サロンのGMで待ち受けていた。塚原とは高校時 代の同級生。 これらの登場人物が暗闇のデパートの中でそれぞれに出会い、係わり合いながらすべてにハッピーエンドが訪れる。こんなこと絶対にありえないマンガみたいな話。
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読んでいて、『奪取』を連想した。 スピード感と、ちょっとアニメ的というかフィクション感が強く こんなことあるわけないと思いつつも テンポ良く読み進めてしまう感じ。 読んでいる最中は、これだけ広げてしまって あとこのページ数でどうやって集約させるのか などと思っていたが 結局あっさ...
読んでいて、『奪取』を連想した。 スピード感と、ちょっとアニメ的というかフィクション感が強く こんなことあるわけないと思いつつも テンポ良く読み進めてしまう感じ。 読んでいる最中は、これだけ広げてしまって あとこのページ数でどうやって集約させるのか などと思っていたが 結局あっさりとうまくまとまり (現実的に考えればあっさりでもまとまってもいないかもしれないが) それぞれがちょっとずつ前を向けるようになっている。 自分が百貨店勤務の経験があるせいか 真夜中の誰もいないデパートというシチュエーション、 接客へのあり方、百貨店への愛着などの気持ちに感情移入しやすく 世代的にはややずれるのだろうが それでも幼かった頃両親と行った百貨店には思い入れもある。 懐かしき、古き良き時代。 しかしそれは失われたものではなく、現代にも遺っているはずのもの。 登場人物も多く、終盤で突然登場する人もいて 少々とっ散らかった印象を感じなくもないが 感動出来るいい話になっていて 非常に面白かった。
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所持金143円。全てを失い、深夜のデパートにうずくまっていた男。だが、誰もいないはずの店内の暗がりから、次々と人の気配が立ち上がってきて-。一条の光を求めてデパートに集まった人々が、一夜の騒動を巻き起こす!…。 この手の小説は他の作家も書いていて全く目新しくない。真保裕一にはもっ...
所持金143円。全てを失い、深夜のデパートにうずくまっていた男。だが、誰もいないはずの店内の暗がりから、次々と人の気配が立ち上がってきて-。一条の光を求めてデパートに集まった人々が、一夜の騒動を巻き起こす!…。 この手の小説は他の作家も書いていて全く目新しくない。真保裕一にはもっと骨太な作品を期待する。 (D)
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夜のデパートはこんなに騒がしい!? 登場人物が入り乱れて、最初は人物像を把握するのに苦労しましたけど、魅力あるキャラがたくさんでおもしろい1冊でした。 個人的には、警備員の良作さんと、お坊ちゃん社長の矢野氏が好きです。 デパートは、確かに子供のころの思い出がありました。時代の象徴...
夜のデパートはこんなに騒がしい!? 登場人物が入り乱れて、最初は人物像を把握するのに苦労しましたけど、魅力あるキャラがたくさんでおもしろい1冊でした。 個人的には、警備員の良作さんと、お坊ちゃん社長の矢野氏が好きです。 デパートは、確かに子供のころの思い出がありました。時代の象徴だったのかもしれませんね。
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恩田陸「ドミノ」(大好きだった!(#^.^#))を思い出させるバタバタバタバタの群像劇で、なんと閉店後のデパートに訳アリの人物たちが偶然に集合。解任寸前の4代目社長、ヤクザまがいの刑事、家出中の高校生カップル、ホームレス成り立ての男性、なんかイヤな感じの中堅男性社員、よからぬこと...
恩田陸「ドミノ」(大好きだった!(#^.^#))を思い出させるバタバタバタバタの群像劇で、なんと閉店後のデパートに訳アリの人物たちが偶然に集合。解任寸前の4代目社長、ヤクザまがいの刑事、家出中の高校生カップル、ホームレス成り立ての男性、なんかイヤな感じの中堅男性社員、よからぬことを企てているみたいな若い女性社員、そしてもちろん警備員・・。最初は、みんな、なんか情けない人たちばかりだなぁ、という印象で、正直、読むのが辛かったのだけど、夜になり暗闇の中でそれぞれが遭遇し始めると面白くなってきてね。(#^.^#) 特に、社長が昼の売り場では気づかない大事なことをベテラン警備員から指摘されて、もっともっとと前向きになっていくところとか、やはり、社長のこれからに関わる社内の黒い画策が見えてくるあたりには、おっ、もしかしたら、この人たち、みんなこの一晩のおかげで人生うまくいくのでは・・・??と思わせられ、一気読みでした。登場人物が多い分、それぞれの書き込みがもうちょっと欲しいかな、とか、途中、人間関係の仕掛けがバレバレになってしまうあたりがちょっと安易かなぁ、という気もしたけど、ジェットコースターに乗るように楽しませてもらえたからいいか・・。(#^.^#)警備員さんたちの仕事ぶりとか、それぞれの人となりや事情も面白かった。丁寧に作った舞台か映画でで観てみたいなぁ、キャスティングを考えるのも楽しいだろうし、と思った一冊でした。
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初めて小説を買ってはまったのが真保 裕一のダイスをころがせ!だった。5年ぶりくらいに著者の本を読んだがやっぱりうまさは健在。やや年配うけする人だと思う。
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ある夜、老舗のデパートで起きる様々な事件。 夜のデパートに様々な思惑の人々が集まり、それが絡みあって行く話です。社長の元愛人で、泥棒を企てる女子社員、家でカップルなどなど。 途中で人が多くなりすぎてわかりにくくなったんですが、おもしろかったです。2時間ドラマとかにするとおもしろそ...
ある夜、老舗のデパートで起きる様々な事件。 夜のデパートに様々な思惑の人々が集まり、それが絡みあって行く話です。社長の元愛人で、泥棒を企てる女子社員、家でカップルなどなど。 途中で人が多くなりすぎてわかりにくくなったんですが、おもしろかったです。2時間ドラマとかにするとおもしろそう。
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2009年12月18日読了 てっきり犯罪ミステリーものと思って読んでいたのですが… (いや、犯罪ミステリーだな) 最後、やられましたよ。 (涙が…) がっつり涙です。ひさしぶりの本読みながら泣きました。 そういや、ホワイトアウトは原作よんでないや (ダムマニアのなのに)
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