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此処彼処 の商品レビュー

3.8

33件のお客様レビュー

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2010/08/07

川上さんが行った場所生きていた場所此処彼処。今と過去と入り交じって季節順の配置で流れてある。本当でちょっと噓のような世界他の人は行かないような場所が好きだといってさびれたものや人を愛しいといって選んでいく人のようで読んでいてわたしも噓のような世界を見れて少し怖いのにとめられない

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2010/04/28

場所にまつわるエッセイ。45篇。知っている土地も、知らない土地も、川上さんの目を通して見ると、柔らかな色を帯びて見えて、優しいきもちになった。ぐるりと1年分、土地との思い出・思い入れを辿りつつ、自分の「此処彼処」はどこだろうーと考える。…とはいえ、やはり川上弘美は小説のほうが好き...

場所にまつわるエッセイ。45篇。知っている土地も、知らない土地も、川上さんの目を通して見ると、柔らかな色を帯びて見えて、優しいきもちになった。ぐるりと1年分、土地との思い出・思い入れを辿りつつ、自分の「此処彼処」はどこだろうーと考える。…とはいえ、やはり川上弘美は小説のほうが好き。

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2010/03/26

川上弘美の作品は小説に限らずエッセイでも、ここかも知れないどこか、今かも知れないいつか、そんな感じなんです。しかしこのエッセイ集では、具体的な場所や年代が示されているんですね。それでもいつも通り、空間や時空を超えて、のたりくたりしているのが面白いですな。そういうところが、好きなん...

川上弘美の作品は小説に限らずエッセイでも、ここかも知れないどこか、今かも知れないいつか、そんな感じなんです。しかしこのエッセイ集では、具体的な場所や年代が示されているんですね。それでもいつも通り、空間や時空を超えて、のたりくたりしているのが面白いですな。そういうところが、好きなんですけどね。

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2010/02/16

様々な場所にまつわるエピソードを綴ったエッセイ。といっても、その土地の単なる紹介文ではなく、時が過ぎてしまったので、物事が起こったその土地と分かち難くなってしまった、というような出来事が描かれている。

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2010/01/29

旅行に行ったときのことや、若い頃に行った場所やらお気に入りの場所など、具体的な地名も入っていて想像しながら読めて楽しかったです。知ってる場所が出てくると特に自分もワクワク。川上さんの小説は具体的にカチカチイメージできるものが少ないので(ご本人も書いてこなかったとあとがきで述べてら...

旅行に行ったときのことや、若い頃に行った場所やらお気に入りの場所など、具体的な地名も入っていて想像しながら読めて楽しかったです。知ってる場所が出てくると特に自分もワクワク。川上さんの小説は具体的にカチカチイメージできるものが少ないので(ご本人も書いてこなかったとあとがきで述べてらっしゃる)、新鮮でした。うまい棒を息子さんにあげちゃうお母さん!!

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2010/01/28

純文学系の作家さんのエッセイは難しいものも多いけれど、これは素直でほっと温かく、でもときどきざわりとさせられる魅力的な一冊です。

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2010/01/11

これまで小説の中では、具体的な場所や固有名詞を、できるだけ明記しないようにしてきた作者が、過去に関わりのあった土地について書いた連作エッセイです。川上さんらしい、やさしくて、おかしくて、ちょっとせつない出来事や想いが綴られています。 この世が無常であるからこそ、ほんの些細な想い出...

これまで小説の中では、具体的な場所や固有名詞を、できるだけ明記しないようにしてきた作者が、過去に関わりのあった土地について書いた連作エッセイです。川上さんらしい、やさしくて、おかしくて、ちょっとせつない出来事や想いが綴られています。 この世が無常であるからこそ、ほんの些細な想い出を、誰もがたいせつにするのかもしれませんね。

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2009/11/15

玉川上水の一隅にある、「すわりどころ」と名付けた古びたベンチ。自分と同じ「弘美」という名をもつ浅草の喫茶店。アメリカ西海岸のいろんな街へ四歳のわたしを運んだワーゲンビートルの後部座席…。記憶の底に置き忘れた風景や、流れる時のなかで姿を変えた土地に慈しみの光をあて、人生と思わぬ縁を...

玉川上水の一隅にある、「すわりどころ」と名付けた古びたベンチ。自分と同じ「弘美」という名をもつ浅草の喫茶店。アメリカ西海岸のいろんな街へ四歳のわたしを運んだワーゲンビートルの後部座席…。記憶の底に置き忘れた風景や、流れる時のなかで姿を変えた土地に慈しみの光をあて、人生と思わぬ縁を結んだいくつもの「わたしの場所」をのびやかに綴る自伝的連作エッセイ。 川上さんのエッセイは初めて読んだけど、すごく共感してしまう点が多かった。 作品に惹かれてしまうのはこういう点からだろうか。 エッセイにここまで共感したのは初めてかも。 表紙もすごく可愛い。

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2009/11/11

日常に光るものを見つける、温かい作者の視線が心地よいエッセイである。 著者の持つ感性と日常を繋ぎ合わせた独特の調子が、絶妙である。

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2009/11/09

好きな作家のエッセーは、やっぱりいいなあと思う。こういう人のこういう生活がああいう作品を作っているのかと。この気取らなさもいいし、子供にうまか棒な川上さんって素敵だなあと思う。

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