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ウィキペディア・レボリューション の商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2023/02/09

規模と影響力で言えばこれ以上無い大成功、記事の信頼性や濃淡の課題はおそらく今後も解決せず、永遠に混乱と混沌が絶えなさそうなウィキペディア。 技術的革新ではなく社会革新、圧倒的に中立性でフリー、入口を緩くしてユーザーがピラニアのように面白がって食い付くのを見届ける。そんな文化がここ...

規模と影響力で言えばこれ以上無い大成功、記事の信頼性や濃淡の課題はおそらく今後も解決せず、永遠に混乱と混沌が絶えなさそうなウィキペディア。 技術的革新ではなく社会革新、圧倒的に中立性でフリー、入口を緩くしてユーザーがピラニアのように面白がって食い付くのを見届ける。そんな文化がここまで育った経緯が語られている。 他にこんな事例を知らないだけに、その内容は非常に興味深い。

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2018/12/08

 2001年に生まれたウィキペディアは、250以上の言語で1000万以上の記事が書かれており、記事の質も高い優れた百科事典である。世界の百科事典「ブリタニカ」を凌ぐ利用者数だという。このウィキペディアが、全くのボランティアのみで執筆、訂正、管理されているというから驚きだ。いったい...

 2001年に生まれたウィキペディアは、250以上の言語で1000万以上の記事が書かれており、記事の質も高い優れた百科事典である。世界の百科事典「ブリタニカ」を凌ぐ利用者数だという。このウィキペディアが、全くのボランティアのみで執筆、訂正、管理されているというから驚きだ。いったいどのように、質の高い記事を維持しているのだろうと以前から疑問ではあった。本書は、このウィキペディアが生まれる経緯から、今まで出くわした事件など、現在に至る紆余曲折を克明に記している。新書本としては450頁もあり、ボリューム満点だ。訳もよく、たいへん読みやすい良書といえる。

Posted byブクログ

2017/11/08

利用側ではなく提供側の視点で書かれているため、知らなかった裏話等も多数披露されている。 英語版だけではなく、各国語への展開とそれにまつわる文化の違い等も大変興味深い。 Wikipediaについては賛否さまざまだが、今後のネットに大きな影響を及ぼすものの一つであることは間違いな...

利用側ではなく提供側の視点で書かれているため、知らなかった裏話等も多数披露されている。 英語版だけではなく、各国語への展開とそれにまつわる文化の違い等も大変興味深い。 Wikipediaについては賛否さまざまだが、今後のネットに大きな影響を及ぼすものの一つであることは間違いないだろう。 2回目 確かにそうでしたね、みたいな・・・

Posted byブクログ

2013/02/03

ウィキペディアでは、4つの自由が与えられている。 1、著作物を複製する自由 2、改変する自由 3、再頒布する自由 4、改変版を再頒布する自由 自由にアクセス、複製、改変、利用してもよい。 これがウィキペディアの重要なFREEの概念。

Posted byブクログ

2021/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界最大の百科事典、Wikipediaの歴史と謎が明らかに。 Wikipediaを引用してはいけない、それはなぜか。内容に信頼性がないから。でも、ブリタニカとどっこいどっこいという説もある。誰でも自由に編集できるなら、悪意を持った誰かのいたずらや、善意の困った人による質の低下が問題にならないか。 色々と気になることがあったWikipediaについて、知りたいことを結構知ることができました。限られたコミュニティの中で存在していた初期は、うまくいっていたやりかたが、ここまで全世界に成長してしまうとうまくいかなくなることもある。でも、人間の善意と自律を信じて、困難だけど崇高な目的へ進む。 正直、完全に自由に編集できる状態で、高い質を維持するのは不可能だと思う。愉快犯やステマだけでなく、善意の困った人もいるし。そこまで全員が責任と高い精神性を持って参加できるとは思わない。でも、挑戦し続ける価値はある。 Wikipediaを引用元にできるかどうか問題ですが、まず、Wikipediaが二次情報である以上、一次情報源にあたらなければならない原則に反するのでダメだと思う。あと、Wikipediaに限らず、複数の情報源でウラをとるのが道理。だから、ちょっとググればいいくらいの、個人的な調べならWikipediaでいいけど、責任を伴う場合はWikipediaを事実確認の情報源にするのは問題でしょう。

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2012/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

WIKIは多くの人が知識を共有するのに便利。 昔のBBS当時から、掲示板型の書き込みには、「荒らし」はつきもの。 ただし、 トロール ソックパペット 2つの概念ははじめて知りました。 また、WIKIの現状としては、言語話者数と記事数の比較で少ないのは、アジアとのこと。ネットにおける南北問題は解決していあいようだ。

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2011/11/24

(推薦者コメント) ウィキメディア財団は、全世界に知的財産としての百科事典などを無償で提供・更新し続けることを目的とした非営利組織である。そのプロジェクトの中でも最も有名なのが、ウィキペディア(Wikipedia)である。そのウィキペディアの実現には、数々の苦悩があった。今でこそ...

(推薦者コメント) ウィキメディア財団は、全世界に知的財産としての百科事典などを無償で提供・更新し続けることを目的とした非営利組織である。そのプロジェクトの中でも最も有名なのが、ウィキペディア(Wikipedia)である。そのウィキペディアの実現には、数々の苦悩があった。今でこそ誰もが気軽に利用するウィキペディアの、歴史がここにある。

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2011/07/11

Wikiのコミュニティは、とても基本的な基準が設けられている。優れた文章、中立性、信頼できる情報源。検証可能性。質。思慮深いコミュニティ。 Wikiには参加のバリアがなく、ユーザは情報をすぐさま変更、作成することができる。 ・Wikiは百科事典 ・Wikiは中立的な観点 ・Wik...

Wikiのコミュニティは、とても基本的な基準が設けられている。優れた文章、中立性、信頼できる情報源。検証可能性。質。思慮深いコミュニティ。 Wikiには参加のバリアがなく、ユーザは情報をすぐさま変更、作成することができる。 ・Wikiは百科事典 ・Wikiは中立的な観点 ・Wikiの利用はフリーで誰でも編集が可能 ・Wikiには行動規範がある

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2010/12/15

2010 12/15読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りて読んだ。 『ウィキペディア革命』とは好対照に、全体にはWikipediaに肯定的な本・・・というか序文がジミー・ウェールズで著者もウィキペディアン、となれば当然でもあるか。 Wikipedia発足に至る経緯についての細か...

2010 12/15読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りて読んだ。 『ウィキペディア革命』とは好対照に、全体にはWikipediaに肯定的な本・・・というか序文がジミー・ウェールズで著者もウィキペディアン、となれば当然でもあるか。 Wikipedia発足に至る経緯についての細かい説明や背景が書かれている。知っていることも多いが、飛ばし読みでもなかなか面白い。 荒らしやトラブルとその対先に疲れたり失望する熟練ユーザ、という構図も興味深いが、こちらは悲しくもある。 結局、解決策は明示されないしね。いや、できてたら凄いのだろうが。

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2010/09/05

Wikipediaができるまで、Wikipediaの黎明期、Wikipediaの成長といざこざ、そして今抱える課題が非常に包括的にまとめられています。技術・社会の双方の視点から書かれていて、関わった人々もたくさん出てくるので、飽きずに最後までスルッと読み通すことができました。 ...

Wikipediaができるまで、Wikipediaの黎明期、Wikipediaの成長といざこざ、そして今抱える課題が非常に包括的にまとめられています。技術・社会の双方の視点から書かれていて、関わった人々もたくさん出てくるので、飽きずに最後までスルッと読み通すことができました。 内容は非常に濃く、AppleのHyperCardやLinux、果てはMITとかが脈々と編纂してきたJargon Fileまでもが登場し、インターネット黎明期の概説書としても楽しめました。 「あとがき」をざっと読むだけでも、中身を一通り概観でき、それだけまとまりのある構成になっているんじゃないかと思います。全部読み終わってから「あとがき」を読むと、内容がするすると思い出され、驚くほどわかりやすく書かれているのが実感できました。 一度書店で「あとがき」だけでも読んでみるといいかもしれません。

Posted byブクログ