マグマ の商品レビュー
エネルギー問題について、多方面から堀りおこしてくれている小説。 福島原発事故以来、原発見直しが進んでいるが、8年も前に原発の危険、 石油高騰と火力発電等を指摘するなど、その先見性はジャーナリストの筆であったことで納得します。 代替エネルギーとして注目されている地熱発電がなぜ進...
エネルギー問題について、多方面から堀りおこしてくれている小説。 福島原発事故以来、原発見直しが進んでいるが、8年も前に原発の危険、 石油高騰と火力発電等を指摘するなど、その先見性はジャーナリストの筆であったことで納得します。 代替エネルギーとして注目されている地熱発電がなぜ進んでこなかったか。原発が神の火とも言われ、なるほど、です。 ファンド会社の美人、有望株の妙子の成長とともに、老政治家や研究者の良心が、実現へと漕ぎ着けていく。社会、将来に対しての責任を持ってく欧州と日本の違いの指摘にもグサリ心にささります。 良心と責任、日々忘れてならないですね。
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「ハゲタカ」と呼ばれる外資ファンドが地熱発電事業に乗り出すというもの。地熱発電をはじめ、日本の電力事情がとてもよくわかる本。 著者の書いた「ベイジン」という原発事故を取り扱う話についても読んでみたくなる。
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勉強になりました。理論上いくらでも反原発とは言えるけれど、代替エネルギーの電力が確保できない限り今の日本は原発に頼らざるを得ないし、今更電気を使うな、なんて不可能。電気に限らずJRや所謂インフラ事業はどうしても自治体、政治の力に影響されていまうこの国の体制も見直しが必要なわけね。...
勉強になりました。理論上いくらでも反原発とは言えるけれど、代替エネルギーの電力が確保できない限り今の日本は原発に頼らざるを得ないし、今更電気を使うな、なんて不可能。電気に限らずJRや所謂インフラ事業はどうしても自治体、政治の力に影響されていまうこの国の体制も見直しが必要なわけね。国の管理は必要だけど、国の影響を受ける仕組みではいけない。 実際の日本の電力状況を調べてみる。
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普段何気なく使っている電気。 この電気を生み出す発電にテーマをあてて、二酸化炭素排出による地球温暖化、原発の安全性を織り込みながら地熱発電の経済的現実性に鋭く切り込んでいく。 著者は、あの「ハゲタカ」の真山 仁氏である。 発電(所)は、小説のシーンによく取り上げられるが、本書で...
普段何気なく使っている電気。 この電気を生み出す発電にテーマをあてて、二酸化炭素排出による地球温暖化、原発の安全性を織り込みながら地熱発電の経済的現実性に鋭く切り込んでいく。 著者は、あの「ハゲタカ」の真山 仁氏である。 発電(所)は、小説のシーンによく取り上げられるが、本書では、地熱発電の現状と将来性に切り込んで単なる場からテーマへと押し上げている。 この小説で地熱発電の将来性の鍵をにぎる高温岩体発電は現在実験プラントの段階で実用発電に至ってない。 小説でも取り上げられた「きな臭い感じ」はリアルの世界でもありそうだ。 だとしたら、真山氏がジャーナリストであるからこそモノにできた小説とも言える。 以下に高温岩体発電参考のアドレスを掲載 http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/nenshi/3color/1999_2000/shinene/04tinetsu7.html http://www.jca.apc.org/~altmedka/ron-43-hot-10.html
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久々にワクワクした!3・11を踏まえて、脱原発・地熱発電、本当に今こそ日本は実現すべき時に来てると思う!!
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ハゲタカより、こっちの方が興味があって先に読んだ。内容的に映像化は難しいのかなと思ってたら、すでにされてたことに後で気づく。 いわゆるデキ過ぎる女性が主人公だが時には冷たく、ときには温かくと描写のバランスが絶妙でした。地熱発電の仕組みをはじめよく調べて書いてるなあと思ったら、記者...
ハゲタカより、こっちの方が興味があって先に読んだ。内容的に映像化は難しいのかなと思ってたら、すでにされてたことに後で気づく。 いわゆるデキ過ぎる女性が主人公だが時には冷たく、ときには温かくと描写のバランスが絶妙でした。地熱発電の仕組みをはじめよく調べて書いてるなあと思ったら、記者出身ということで納得。
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ハゲタカシリーズ以外で、とても読み応えのある真山作品。地熱発電という難しい題材に、外資系PEFをうまく組み合わせ、ストーリーは、とても面白いし、勉強にもなる。最後まで一気に読んでしまった。
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これを原発事故前に書いていたなんて、すごいと思った。さらなる地電発電の実用化に期待したい。 ☆他の方のレビューを読んで。 確かに、問題山積みのようだったのに、最後はあっさりと大成功した感じはありました。 あと、自分がパイプラインだったことにショックを受けていた場面がありましたが...
これを原発事故前に書いていたなんて、すごいと思った。さらなる地電発電の実用化に期待したい。 ☆他の方のレビューを読んで。 確かに、問題山積みのようだったのに、最後はあっさりと大成功した感じはありました。 あと、自分がパイプラインだったことにショックを受けていた場面がありましたが、学歴だけで判断されたということがイヤだったんでしょうか。学歴とニューヨークで採用だれたということは、能力を評価されたということではないのでしょうか。そのへんがよくわからなかった。
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主な発電が原発で賄われている日本において、地熱発電企業の立ち上げのため外資金融の若手が奔走するビジネス小説。 原発の危うさ、発電ビジネスの政治的思惑など様々な問題が浮き彫りにされ、自国の発電問題について改めて考えさせられる。 この小説の凄いところは東日本大震災で生じた原発事故以前...
主な発電が原発で賄われている日本において、地熱発電企業の立ち上げのため外資金融の若手が奔走するビジネス小説。 原発の危うさ、発電ビジネスの政治的思惑など様々な問題が浮き彫りにされ、自国の発電問題について改めて考えさせられる。 この小説の凄いところは東日本大震災で生じた原発事故以前の2006年に執筆されていることだ。 原子力で便利な生活を手にいれてしまったためにそこを見向きもしなかった人間の傲慢さを痛感し、非常に勉強になった。
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ハゲタカで有名となった真山さんの書籍。 うん、地熱と言うマイナーなところを採用したからか、あまり印象に残らなかったな。
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