銃口(上) の商品レビュー
戦時中の昭和を舞台に、主人公が教師を目指し、そして戦争に巻き込まれていく。 言論統制により、見に覚えのない罪に問われ、教壇を下りることとなる主人公。自由に、ものを言えない、思想を抱くことのできないことの恐ろしさを感じさせられました。 本書の中に度々出てくる「神」というテーマ...
戦時中の昭和を舞台に、主人公が教師を目指し、そして戦争に巻き込まれていく。 言論統制により、見に覚えのない罪に問われ、教壇を下りることとなる主人公。自由に、ものを言えない、思想を抱くことのできないことの恐ろしさを感じさせられました。 本書の中に度々出てくる「神」というテーマ。正しい行いをしている者が必ずしも幸せな生涯を送るわけではない。神がいるならば、正しいものにこそそれに見合った幸せな人生が与えられるものではないのか・・・。正直、私もそう感じます。しかし、「見返りを期待して、正しい行いをしているわけではない」のです。自分の中の神様に背かない生き方をしたいと感じました。常に、自分に向けられている銃口・・・それを感じていなければならないのかもしれません。
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あ、しもた。女学生の装丁のが欲しかったのに、こっち買っちゃった。 三浦さんの作品を読むときに、キリスト教臭さをどう処理するかが問題だ…。
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