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大奥(第五巻) の商品レビュー

4.1

72件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    14

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2024/04/25

大奥第5巻は、将軍綱吉が生類憐れみの出したり、赤穂浪士たちが吉良邸に討ち入ったりする辺りが描かれている。 女将軍の下、大奥にも若い男性ばかりが入っていた時代に、47人の赤穂浪士は男性ばかり。その者たちに切腹を言い渡したゆえに、その後、武家の跡取りは女性に一本化された。そういう展...

大奥第5巻は、将軍綱吉が生類憐れみの出したり、赤穂浪士たちが吉良邸に討ち入ったりする辺りが描かれている。 女将軍の下、大奥にも若い男性ばかりが入っていた時代に、47人の赤穂浪士は男性ばかり。その者たちに切腹を言い渡したゆえに、その後、武家の跡取りは女性に一本化された。そういう展開にするとは、よしながふみのストーリーは本当に面白い。

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2023/12/31

生類憐みの令は老い先短い父上が最後に縋れる細い糸のようなものだ 月のものなどもうとうに来ておらぬわ 浅野長矩の刃傷然り赤穂浪士の討ち入り然り これが吉宗と綱吉のたった一度の邂逅であった

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2023/06/04
  • ネタバレ

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ここで 吉宗と会合しているんだ 史実と絡める面白さ でも 少しだけずらした このズレが良いんだよね 吉宗って ドラマの影響か 彼を思い出してしまいます

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2023/02/26

右衛門佐、嫌に処世術がうまいなと思ったら、文字通り生きていくために不可欠な力だったのね… しかも、ただの野心家かと思ったら普通に常識人なとこあるし… 娘の死を悼むことさえさせてもらえない綱吉が、弱音を吐いたことで心を開いていくのかな

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2022/12/10

綱吉の時代。 生類憐みの令と赤穂浪士討ち入り。 幼少期の吉宗がちらりと登場する。 ただの歴史漫画を男女逆にしただけという感じ。浅野家だけは違ったけれど。 これ面白いのか?

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2021/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

五代将軍・徳川綱吉の時代。 松姫を亡くした綱吉の姿があまりにも気の毒であり、 また忠臣蔵の書き換え方が非常に興味深い巻だった。 男女逆転といってもただ性別を交換しているだけではなく それぞれがその性別であるところにきちんと意味があるのが 物語に深みを与えていると思う。 生類憐れみの令自体は、学校で学んだときには愚策と思ったが あとで個人的に勉強したときにそうとも言い切れない面も あったことを知ったので、 更に年老いた父の為に娘が敷いた令と思うと切ないものがあった。 永光院と桂昌院の再会のくだりも 天下人の父親である桂昌院が、有功の前では 若い頃の玉栄に戻ってすがるところが泣ける。 吉宗の利発な描写も良い。

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2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大奥と市井の人物との繋がりが希薄な綱吉期。ジェンダーの逆転という特種性はあるが、史実+αの本作の場合、架空の人物がいないと物語の先が読めてしまう。多くの人と感想を異にしそうだが、ジェンダー逆転だけなら、「物語」としては面白いかは微妙(風刺という意味は別儀)。本巻も先の展開が読めてしまい、また、男性が権力者女性に踏みにじられるという描写も余り多くないのでジェンダー批評としても、うーんと言わざるを得なかった。

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2015/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ第五巻の本書では、五代(女)将軍・徳川綱吉が君臨する元禄時代という設定。前巻のラストで大奥総取締の座に就いた右衛門佐(えもんのすけ)の活躍、愛する我が子を失った綱吉の惑乱と狂気、赤穂浪士の討ち入り(別バージョン)の話がメインとなっています。 有功(永光院)と玉栄(桂昌院)の再会のくだり。「どうかどうかわしを叱って下され」と永光院にすがる桂昌院。権力を持った桂昌院が玉栄に戻った一瞬。まだ家光がいた頃の若い二人を思い出した。エピソードの最後、一コマなのだが小雪がちらつくシーンの冬の寒さと静けさで、感動がさらに深まった。 巻の最後にまだ10歳の信(吉宗)が登場。綱吉とのやりとりに吉宗の利発さが見て取れる。

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2015/03/08

綱吉の男漁りが続く。といってもそれは父や周りの者の希望に答えるため。松姫を喪った綱吉の絶望は深い。右衛門佐に少しでも心のうちを吐き出せてよかったのかな・・・  浅野内匠頭と吉良上野介のエピソード、吉良がおばあさんとなるとガラッと印象変わるなあ。

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2023/02/22

2015.2.14市立図書館 →2020.5購入 かの「生類憐れみの令」が見事に物語の鍵になっている…それにしても、子を残すためだけに飼い殺される男たちや女将軍…なんと悲しく倒錯した世界。 そして、このコンテクストで描かれた松之廊下、赤穂浪士の討ち入りの解釈もまたうならされる。 ...

2015.2.14市立図書館 →2020.5購入 かの「生類憐れみの令」が見事に物語の鍵になっている…それにしても、子を残すためだけに飼い殺される男たちや女将軍…なんと悲しく倒錯した世界。 そして、このコンテクストで描かれた松之廊下、赤穂浪士の討ち入りの解釈もまたうならされる。 綱吉の治世も先が見えてきたところで、最後にのちの八代吉宗登場。 表紙は綱吉。 *** 2023年ドラマ10「大奥」(脚本:森下佳子)をみながら読み返している。 ドラマは第1話が吉宗・水野祐之進、第2〜4話で家光・有功編を描き、第5話中盤から綱吉・右衛門佐編。第4巻末の右衛門佐が大奥総取締になるところが第六話冒頭。そこからお伝の方や秋本の親族まわりの話は割愛しつつ、この巻の三分の二あたりまで。第7話で残り(忠臣蔵まわりはかなりの駆け足で)と次の巻の前半辺りまで。 ちなみに第5話で吉宗が村瀬にちらっともらした綱吉公に直接あったことがある場面はこの巻末にある。第7話でもあらためてその場面があった。

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