1,800円以上の注文で送料無料

日本語という外国語 の商品レビュー

3.8

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/08/14

カテゴリ:図書館企画展示 2015年度第1回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第1弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。      開催期間:...

カテゴリ:図書館企画展示 2015年度第1回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第1弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。      開催期間:2015年4月8日(水) ~ 2015年6月13日(土) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース ◎手軽に新書を読んでみよう 1938年に岩波新書が創刊されたのが新書の始まりです。 値段も分量も手ごろな新書は「軽く」見られがちなところもありますが、内容的に読み応えのあるものも多くあります。気に入った著者やテーマで探してみるとけっこう面白い本が見つかるものです。広い視野を持つために、興味や関心を広げるために新書の棚を眺めてみましょう。刊行中の新書を多様な角度から検索できるサイトもあります。(「新書マップ」) ◇新書で日本語を知ろう 分かっているようで分からない日本語。まずは知ることですが、難しく考えず日本語の本を読んで親しんでみましょう。大切なのは気持ちですが、誤解を招かない表現もまた大切です。大学生として、社会人として知っておいて損がないのが日本語の知識です。

Posted byブクログ

2014/10/24

日本語学の入門書として。文法論に加え、外国語母語話者(へどのように教えたらいいのかという指導法に近い内容も収録されている。

Posted byブクログ

2014/09/23

普段さして意識することもなく使っている日本語の「構造」を改めて認識できる本 日本語ってこういう言語なんやな〜。

Posted byブクログ

2014/07/16

日本語は世界の言語の中の一つである。その当たり前のことを改めて考えさせられました。いつも何気なく発している日本語の一片一片が、自分から切り離されて宙に浮かんでいく感覚を覚えました。 日本語教育に携わる人はもちろん、日本語教育に漠然と興味を持っている人、外国語を学習している人、外...

日本語は世界の言語の中の一つである。その当たり前のことを改めて考えさせられました。いつも何気なく発している日本語の一片一片が、自分から切り離されて宙に浮かんでいく感覚を覚えました。 日本語教育に携わる人はもちろん、日本語教育に漠然と興味を持っている人、外国語を学習している人、外国語に漠然と憧れている人、いずれにも気づきが得られる一冊です。

Posted byブクログ

2013/03/29

日本語教育文法と国文法の違い。会話として日本語を覚えていく外国人を追体験していくことで教えるときにも役立つ。

Posted byブクログ

2012/06/14

単なる「日本語って難しいもの」と考える日本語優位の考え方は日本語文法を知らずに容易に言えるものではない。

Posted byブクログ

2012/03/18

「ロマンシュ語」を「ロマンス語」、「古典(あるいは古代)ギリシア語」を限定なしの「ギリシャ語」としたりしている。この本を読んで色々と探求を進めようとする入門者の為にも、正確な用語を使ったほうが親切では。 energyの発音を日本語では「エネルギー」だが、実際は「エナジー」だとし...

「ロマンシュ語」を「ロマンス語」、「古典(あるいは古代)ギリシア語」を限定なしの「ギリシャ語」としたりしている。この本を読んで色々と探求を進めようとする入門者の為にも、正確な用語を使ったほうが親切では。 energyの発音を日本語では「エネルギー」だが、実際は「エナジー」だとしているが、ドイツ語の発音なら「エネルギー」だ。英語との対比に偏ってないか。 日本語教育は、日本の英語教育と比べてうまくいっているなんて、「外国語教育」の専門家としての見識を疑うような記述もあり。 入門書として勧められるが、しかし残念なところも多々あり。佐々木瑞枝 『外国語としての日本語』(講談社現代新書)のほうが興味深いかもしれない。

Posted byブクログ

2012/02/10

日本語教育の本って日本語の専門家が書いているのにも関わらず非常に読みにくいものが多い。言葉の定義や論理の整合性を重視する為どうしてもそうなりがちなのは理解できるが。さて本作であるが、先ず出だしが非常に読みやすい。ツカミOK!名著『日本語』(金田一春彦)を思い出した。勿論、新書版と...

日本語教育の本って日本語の専門家が書いているのにも関わらず非常に読みにくいものが多い。言葉の定義や論理の整合性を重視する為どうしてもそうなりがちなのは理解できるが。さて本作であるが、先ず出だしが非常に読みやすい。ツカミOK!名著『日本語』(金田一春彦)を思い出した。勿論、新書版という量的制約の為、これ一冊読めば日本語が教えられるかと言えば実はそうではない。これから日本語教育の勉強を始めようと思っている方、日本語を教えながらも授業の進め方に悩んでいる方にお勧めの一冊です。『もしも・・・』の方も読んでみたい。

Posted byブクログ

2011/12/10

まず日本語の国際的な位置づけや言語的な特徴を踏まえた上で、日本人が好きな「日本語は難しい」「日本語は特殊だ」という主張を退けています。 それから初心者向けの講座などでよく取り上げられる、日本語教育の重要なポイントについて紹介されていました。コンパクトにまとめられた本ですが、内容...

まず日本語の国際的な位置づけや言語的な特徴を踏まえた上で、日本人が好きな「日本語は難しい」「日本語は特殊だ」という主張を退けています。 それから初心者向けの講座などでよく取り上げられる、日本語教育の重要なポイントについて紹介されていました。コンパクトにまとめられた本ですが、内容はしっかりしています。 本を読んでそれで終わりというのではなく、実際にアクションを起こすための案内があるのがいいですし、巻末のブックガイドはとても参考になりました。 私がそうですが、駆け出しの教え手が初級の学び手に教えることを前提とした本としてとてもよかったです。

Posted byブクログ

2011/12/04

「日本語を外から眺める」といふ、今までになかつた切り口の本であります。面白い。 6つの章から成つてゐます。それぞれ見てみませう。 第1章「日本語はどんな外国語か?」 『日本人の知らない日本語』のところにも書きましたが、多数の日本人は、日本語を特別難しい言語であると思ひたが...

「日本語を外から眺める」といふ、今までになかつた切り口の本であります。面白い。 6つの章から成つてゐます。それぞれ見てみませう。 第1章「日本語はどんな外国語か?」 『日本人の知らない日本語』のところにも書きましたが、多数の日本人は、日本語を特別難しい言語であると思ひたがる傾向がありますね。本書でも指摘がありました。難解に感じられる理由を単語数の多さ、敬語(待遇表現、といふものださうです)、表記の複雑さの3点を挙げてゐます。日本語は世界で9番目に多い話し手がゐるさうです。驚きですね。 第2章「日本語の読み書きは難しい?」 日本語には正書法といふものは定められてゐないのですね。確かに同じ文章を感じ交りで書いても仮名ばかりを駆使しても通用します。この辺が外国人には「はつきりしてくれ!」と言ひたくなるところでせう。 「コノテーション」といふ概念は今まで知りませんでした。以前スポーツ紙の記事で、同じ「酒を飲んだ」行為が、白鵬の場合は「勝利の美酒の余韻に浸る」と表現されたのに対し、朝青龍には「ヤケ酒の二日酔」と書かれてゐました。これは関係ありませんか。 第3章「日本語の音はこう聞こえる」 「ピーナッツせんべい」は何拍か?といふ問題。絶対5拍ですよ、と私は思つたのですが、9拍でも正解なのださうです。七五調の散文や詩に慣れてゐる人は、きつと5拍と答へると思ふのですが。わざわざピーナッツせんべいの写真まで添へてありますが、問題のヒントにはなりませんね。洒落ツ気があります。 「水」といふだけの台詞でも、イントネーションの相違で全く違ふ意味合ひになる。なるほど、この辺は日本語を外から眺める姿勢がないと気付かないものです。 第4章「外国語として日本語文法を眺めてみると」 いよいよ佳境に入つて行きます。 国文法と日本語教育文法は、優劣はなくそれぞれの目的が違ふと著者は語ります。納得。私も知り合ひの中国人に、生意気にも日本語を教へたりしますが(ほとんど雑談)、テキストの内容は明らかに日本人が学校で習ふ国文法とは違ふのであります(ちなみに凡人社のを駆使してゐます)。最初はですます調で動詞の変化をするのが違和感があつたのですが、すぐに「合理的だ」と思ひました。「形容詞+です」はをかしいのでは?とも考へた時期もありましたが、今は慣れてしまつた。 第5章「日本語表現のゆたかさを考える」 更に盛り上がつてまいりました。 「山田選手はかなり練習させられていたらしいよ」といふ一文を解析します。テンス(時制)・アスペクト(相)・ボイス(態)・ムード(法)と連打でたたみ掛けます。この辺りは快感すら覚えますが、読む速度が遅くなります。先生、少し待つてくださいといふ感じ。普段何気なく使ふ私たちの日本語には、実にさまざまな表現があるのだと思ふと、嬉しくなります。 そして最終章・第6章「日本語教育の世界へ」 日本語だけを使つて日本語を教へる「直説法」。コツがいろいろ書かれてゐますが、実際には中中骨でせうね。そもそも私は中国人に日本語を教へる必要性から、中国語を学び始めたのですから。しかし中国の日本語教室の授業風景を見学した時は、中国人の日本語講師がすべて日本語で講義をしてゐました。熱心な中国人学習者に感動したのであります。 言葉は一種の道具でせう。即ち正しい使ひ方をしないと、効用は期待できません。著者の荒川洋平氏は商売道具の日本語に対し、敬意といふか愛情をもつて接してゐるやうに思はれます。言葉について語るのは楽しいことですが、本書はさういつた暖かさも感じる一冊と申せませう。 http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-100.html

Posted byブクログ