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音楽機械論 の商品レビュー

3.6

9件のお客様レビュー

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2024/12/18

坂本龍一の言語能力の高さと、吉本隆明の質問力の高さに驚くばかり 音楽って割と言葉で説明するのが難しい分野だけど(特に作り手からしたら)、その中でもさらに難しい抽象的な事象(音リズムの意味など)に対して親身になって考える坂本さんの姿勢に燃える そしてその説明が的確すぎる 凄い人だっ...

坂本龍一の言語能力の高さと、吉本隆明の質問力の高さに驚くばかり 音楽って割と言葉で説明するのが難しい分野だけど(特に作り手からしたら)、その中でもさらに難しい抽象的な事象(音リズムの意味など)に対して親身になって考える坂本さんの姿勢に燃える そしてその説明が的確すぎる 凄い人だったんだな…

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2023/05/25

吉本隆明×坂本龍一の音楽にまつわる対談本。タイトルから受ける印象で、私自身 理系脳が断絶していると半ば確信しているため読み切れる自信が無かったが、思っていた以上に分かりやすくとても純粋な発想からのお2人の会話が面白く2日程度で読み切ってしまった。 「1984年、思想界、音楽界の...

吉本隆明×坂本龍一の音楽にまつわる対談本。タイトルから受ける印象で、私自身 理系脳が断絶していると半ば確信しているため読み切れる自信が無かったが、思っていた以上に分かりやすくとても純粋な発想からのお2人の会話が面白く2日程度で読み切ってしまった。 「1984年、思想界、音楽界の巨人が音楽・文化について語りあった」というキャッチコピー。 吉本氏は詩人であり評論家である( 吉本ばなな氏の父)。音楽に詳しくないそうだ。そんな思想界の巨人と、インタビュー当時は1984年ということだから、YMO散開後、戦メリ出演を果たした後の教授=音楽界の巨人の語らい。高度な思考を持つ人達の異文化交流は、互いにとても探求に純粋で真摯。頭の良い人達のリスペクトし合う関係性、傾聴、対話、会話の間のような瞬間にとても心を打たれた。 中でも、教授が事前にリストアップしておいた音源を、吉本氏が事前に聴き、その感想を自身が取ったメモを見ながら教授と意見交換する章は、にやけるほどに面白い。 そして、音楽に疎いという吉本氏の、私からは発想もしえない角度の音楽の聴き方、解釈、純粋な疑問に目から鱗がバラバラと。一瞬にして視野がぐわぁぁんと広がった。凝り固まった視野に改めて気付かされる。非常に楽しい読書体験だった。

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2022/10/11

2009年10月-読了 四半世紀前の1984年、坂本の創作現場に吉本が立ち会い、当時先端の電子機器を用いた作曲手法を坂本が解説、 音楽が作品として屹立していくさまが具に描かれ、モードが変わりつつある文化の時勢、未来を予測する先見的な対話が紡がれた。

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2018/12/08

十年ぶりに再読しましたが、吉本隆明が音楽が苦手な人で、言い回しも難しい人なので、全体的に難しい本になっている印象です。 しかし、文庫化の際に巻末に収録された坂本のインタビューを読むと「なるほど」と腑に落ちる部分も多いです。また数年後に読むとおもしろさも変わりそうな気がする、伸びし...

十年ぶりに再読しましたが、吉本隆明が音楽が苦手な人で、言い回しも難しい人なので、全体的に難しい本になっている印象です。 しかし、文庫化の際に巻末に収録された坂本のインタビューを読むと「なるほど」と腑に落ちる部分も多いです。また数年後に読むとおもしろさも変わりそうな気がする、伸びしろのある本だと思います。

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2012/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校の時に買いたくて高くて買えなかった本がなぜか新潟県の長岡市の本屋に平積みになってたので読んでみた。吉本さんが、音と声とで打ち消しあったところになにか浮かび上がるとか、いろいろな人の歌を聞きながら言っている所はとてもよかった。あと、坂本さんが音楽には批評が存在しないってところが面白かった。というか、坂本龍一の文脈だと文芸以外には批評ジャンルって存在しないんじゃあないのかなあなんて思う。つまり、批評する側とされる側が同じメディアであるというのが重要だと彼は言っているような気がするんだよね。 音楽は自己言及の度合いが非常に高いメディアでしかもそれがリアルタイムに起こるから、批評という他者から言及ってのの難しさもあるかもね。

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2025/06/17

1985年ころの、才気あふれる坂本龍一さんと、 その頃でももうお年を召していた吉本隆明さん(前回読んだ『キッチン』の吉本ばななさんのお父様) との共著であり、対談本です。 坂本さんのスタジオに吉本さんが訪れる形で話はスタートします。 思想界の巨人といわれる吉本さんが音楽に疎いとい...

1985年ころの、才気あふれる坂本龍一さんと、 その頃でももうお年を召していた吉本隆明さん(前回読んだ『キッチン』の吉本ばななさんのお父様) との共著であり、対談本です。 坂本さんのスタジオに吉本さんが訪れる形で話はスタートします。 思想界の巨人といわれる吉本さんが音楽に疎いといことなので (とはいえ、一般的かそれ以上の教養はあるようですが)、 若き教授(坂本さん)が吉本さんに音楽についていろいろ説明します。 説明といっても、吉本さんが彼らしい観点から質問をして、 それも難しそうなことなのですが、すぐさま教授が答えを返して 会話が成り立っています。音楽の専門的な事はわからなくても、 吉本さんはその教授の言葉からいろいろと他の分野、たとえば文学などと比較したり、 類推したりして理解を深めていってるようでした。 坂本さんは当時33歳です。 奇しくも今の僕と同い年です。 がっぷりよっつに組みあって、自分と比較してみましたが、 圧倒的に負けているなという印象です。 たとえれば、柔道で、4段くらいで90kgもある相手と初段で70kgくらいの自分が真っ向勝負する感じ。 難解勝負しても、必ずや投げられますね。そのくらい違うなと思いました。 坂本さんは知識も豊富だし知恵もあって、高橋幸宏さんが「教授」とあだ名したのも、 全然、飛躍じゃないなと思いました。 一方、吉本さんは、教授とともに音楽を作るという段になったら、 語彙があやしくなってきます。「あれして」とか、「あれなので」だとか、 要所要所で、「あれ」という言葉が飛び出します。 きっと、音楽作りに集中して、脳の、言語を司る部位が不活発になっているんだろうなと思いました。 対談本で「あれ」連発ですからね、「そんなのありなのか!」と笑えてしまいました。 いや、決して馬鹿にしているわけではないので、あしからず。 自分だったら、音楽を作っていなくても、音楽作りの細かなところのニュアンスさえつかめずに 「あれこれ」しかしゃべれなくなると思う。 けっこうね、部分によっては、「認知」っていうもの、「意識する」っていうことを 意識して話し合っている風でもあったかなぁ。 そういう部分は誰が読んでも学べると思います。 でも、どうだろう、吉本ファンか坂本ファンじゃないと面白くないかもしれないね。 いや、でも、人によりけり! 吉本さんが作って、教授が補作曲およびアレンジをした曲は 「人差し指のエチュード」というそうです。 聴いてみたいね。なんか、ダウンロード販売しているみたいです。

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2010/02/12

若かりし日の坂本龍一が音楽制作の現場を見せながら吉本隆明と語り合う軽い本。 わりかし若いころから解体して考えてたんだなぁ。

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2010/01/07

とても素晴らしい本。 吉本隆明という人を知らなかったが(後で調べてすごい人だとわかった(笑))、対談の中での質問がとても優れていると感じた。 音楽に関しては、それほど詳しくないと言いながらも要所要所で優れたツッコミを入れている。 また、それに対して的確に応える坂本龍一もさすが。...

とても素晴らしい本。 吉本隆明という人を知らなかったが(後で調べてすごい人だとわかった(笑))、対談の中での質問がとても優れていると感じた。 音楽に関しては、それほど詳しくないと言いながらも要所要所で優れたツッコミを入れている。 また、それに対して的確に応える坂本龍一もさすが。 優れた人物たちによる優れた対談といえる。

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2009/11/16

坂本龍一と吉本隆明の音楽対談録。教授が、音楽には門外漢であった吉本氏を自分のフィールドに招き、作曲までさせてしまう。音楽の批評家はいないという教授の指摘は鋭い。

Posted byブクログ