獣の奏者(Ⅳ) の商品レビュー
ラスト、「このページ数で足りるのか?」 と思いながら読んでいた。 Ⅱで終わりだと思っていたけど、Ⅲを見つけⅣを読めてよかった。 結末は、読み終わってしばらくは納得できなかった。 もう少し大人になってから、もう一度読みたい。
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最後の1章、というかエピローグでぼたぼた。 ファンタジーはファンタジーだけれども、どの世界においても、人間は人間というか。 大きなテーマとしては、巣立ちとか自立とか親離れ子離れだったのかなぁと思ったり。 あとがきで、もともとは1・2巻で完結していたとかかれてました。あ、それでか...
最後の1章、というかエピローグでぼたぼた。 ファンタジーはファンタジーだけれども、どの世界においても、人間は人間というか。 大きなテーマとしては、巣立ちとか自立とか親離れ子離れだったのかなぁと思ったり。 あとがきで、もともとは1・2巻で完結していたとかかれてました。あ、それでか。とちょっと納得。 1・2巻は児童向けといえるけれども、この後半は子供にはヘビーだな、と思う。
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先週の金曜日から読み始めて、1週間で4冊読み終えた。下の娘が、まだ小学生のころ、アニメでやってるのを何度か、ちらと見たことがあり、その骨太な設定に驚いていたものの、「所詮子供向け」という思いが強かったため、真剣に向き合うことがなかった。しかし、何でしょう。この完璧なファンタジーは...
先週の金曜日から読み始めて、1週間で4冊読み終えた。下の娘が、まだ小学生のころ、アニメでやってるのを何度か、ちらと見たことがあり、その骨太な設定に驚いていたものの、「所詮子供向け」という思いが強かったため、真剣に向き合うことがなかった。しかし、何でしょう。この完璧なファンタジーは。王家と大公家の争い、獣と人との争い、民族間の争いを通して、家族愛や、自然や平和への愛情が見事なほど上手に描かれている。ハリウッドが映画化しても驚かない。 ひとつだけケチをつけるなら、完結編の戦いと、その後あっけなく戦争の当事者同士の国が矛をきいたのを、大人になったエリンの息子のジェシが振り返るのは、安易な気がしたな。
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なんでこうなっちゃうんだろう。涙 身を持って知らないことには本当の恐ろしさは分からないけれど、繰り返してはいけないことはしっかり伝えていくことが大切だと痛いほど感じた。 本当に壮絶な物語だった。
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圧巻の読み応え。 なんといっても、最後の方はジェシが大人になってエリンの話を伝えていく…。ファンタジーでは言い表せない物語です。生について深く考えさせられました。涙なしには読めないです。 一番印象に残ったのは、エリンとイアルのリンゴの木です。 この物語は、本当に考えさせられる...
圧巻の読み応え。 なんといっても、最後の方はジェシが大人になってエリンの話を伝えていく…。ファンタジーでは言い表せない物語です。生について深く考えさせられました。涙なしには読めないです。 一番印象に残ったのは、エリンとイアルのリンゴの木です。 この物語は、本当に考えさせられる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
四部作の最終巻、完結編です。 エリンがついに王獣つかいとして戦に向かう巻です。 壮絶でした。 以下ネタバレします。 隣国との戦が始まり、闘蛇と王獣が激突します。 しかし人の手で増やされた闘蛇と王獣の関係には、エリンの知らない事実が隠されていました。 結果エリンの夢、王獣を解き放つことはできましたが 夫イアルと息子ジェシとの穏やかな人生を未来に得ることはできませんでした。 エリンからその息子ジェシへ、直接ではありませんが人間と獣とのあり方が語られ伝えられています。 そしてジェシは高等舎を築く祖となり子どもたちへ事実を伝え続けるところで終わっています。 →あとがきより、著者は第二巻にあたる王獣編でこの物語を完結させていたのですが、アニメ化に伴い自作を読み返し解体した時にその後を描こうと決め、幼い子ジェシを登場させたそうです。 一人の女性の本当に真摯で壮絶な生き様を描いていて読後に震えました。 ジャンルは何かと問われるとファンタジーではありますが、ここには様々な大切なことが描かれており読者をひきつけます。 設定も破綻していません。 この壮大な物語を子どもたちに是非読んでほしいと思いました。 きっとエリンやこの国の人々から大切な言葉を得られると思います。
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王獣たちを武器に変えるために、ひたすら訓練をくり返すエリン。――けっしてすまいと思っていたすべてを、エリンは自らの意志で行っていく。はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐって、激化していくラーザとの戦の中で、王獣たちを解き放ち、夫と息子と穏やかに暮らしたいと願う、エリンの思いは叶う...
王獣たちを武器に変えるために、ひたすら訓練をくり返すエリン。――けっしてすまいと思っていたすべてを、エリンは自らの意志で行っていく。はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐって、激化していくラーザとの戦の中で、王獣たちを解き放ち、夫と息子と穏やかに暮らしたいと願う、エリンの思いは叶うのか。王獣が天に舞い、闘蛇が地をおおい、“災い”が、ついにその正体を現すとき、物語は大いなる結末を迎える。
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ほんとうによかった! 児童文学なのに人間の深いところまでかいていて、子供向けにしてはちょっと難しいかもしれない。闘蛇編、王獣編ではエリンが子どもから大人になるまで、探究編、完結編では母となったエリンが歩む道が描かれています。 もどかしいような、切ないような、あたたかいような、そん...
ほんとうによかった! 児童文学なのに人間の深いところまでかいていて、子供向けにしてはちょっと難しいかもしれない。闘蛇編、王獣編ではエリンが子どもから大人になるまで、探究編、完結編では母となったエリンが歩む道が描かれています。 もどかしいような、切ないような、あたたかいような、そんなお話でした。けれどお話のどこにでも、愛があって探究心があって、すごく純粋なものだったとおもいます。
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「獣の奏者4 完結編」はるか東の隊商都市の領有権をめぐりラーザとの戦いが激化していく。そんな中、王獣を解き放ち、夫と息子と穏やかに暮らしたいと願うエリンの思いは叶うのか。 刻一刻と近づく戦いを前にエリンは最も嫌った武器としての王獣を育てていく。地を覆う闘蛇と天を舞う王獣がぶつかる...
「獣の奏者4 完結編」はるか東の隊商都市の領有権をめぐりラーザとの戦いが激化していく。そんな中、王獣を解き放ち、夫と息子と穏やかに暮らしたいと願うエリンの思いは叶うのか。 刻一刻と近づく戦いを前にエリンは最も嫌った武器としての王獣を育てていく。地を覆う闘蛇と天を舞う王獣がぶつかる時、禁断の出来事が明らかになる。。最後の戦いは、暗く紫掛かった映像を見ているかのような圧迫感を受ける。そしてあの一瞬全てが止まり、後から振り返ると「あの結末で良かったんだろうか」と自問してしまう。人の欲望とエリンの好奇心が導いた結果だとはいえ哀しい。エリンの想いを受け継ぎ、幸せな未来が訪れるといいなと願う♪
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
完結。涙涙・・・。 世界中で読まれてもいい普遍的な傑作ですよ・・・。 一日休みとって腰すえてどっぷり読むのが無上のしあわせかと思います。 王獣編のあと、もっと読みたい、このあとどうなるの?と思わせるラストだったので、読者としては続編はホントうれしかったのですが。 圧倒的な武器にもなる王獣と意思疎通できたことで、主人公のエリンの運命は政治的な思惑に巻き込まれ、さらに過酷なものに。 終わり方も甘いものではないです。生きることの厳しさを突きつけられる。 でも、人間の矛盾とか、人が群れて暮らすことで生まれる複雑さとか、答えがあるのかないのかさえわからない問題に向き合ったとき、目をそらしたり、考えることをやめてしまったりするのではなくて、痛みも葛藤も抱えながら道を選んでいくエリン。 だからこそ、この物語に価値があるし、終わり方にも納得できる。 最後の4日間が救いです。 それにしても「生まれてから死ぬまでの間に、この十年があって本当によかった」っていうイアルの言葉が泣けて泣けて。
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