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青嵐の譜 の商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

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2009/11/23

夫:妻が読んだベストセラー本について夫がインタビューするという世界初(?)の試みとなるこのブログ。区切りの5冊目はなんでしょう? 妻:『青嵐の譜』 夫:誰の作品? 妻:天野純希。すばる新人賞をとって、2作目。 夫:それで集英社ね。どんな話なの? 妻:蒙古襲来。博多とか壱岐の島が舞...

夫:妻が読んだベストセラー本について夫がインタビューするという世界初(?)の試みとなるこのブログ。区切りの5冊目はなんでしょう? 妻:『青嵐の譜』 夫:誰の作品? 妻:天野純希。すばる新人賞をとって、2作目。 夫:それで集英社ね。どんな話なの? 妻:蒙古襲来。博多とか壱岐の島が舞台。 夫:主人公は誰? 妻:壱岐の島の商人の息子。父親は三浦一族の末裔で、追放されて九州に来る。この人は話の初めですぐに死んじゃうけど。 夫:そうなんだ。 妻:主人公は画家になりたくて中国に行くんだけど、軍隊に入って、蒙古軍の一員として日本を攻めることになる。 夫:おもしろそうじゃん。 妻:そうなんだけど、設定のよさを生かせてない。人が死ぬシーンとかも、もっと盛り上がる書き方ができそうなのに、そうなってない。 夫:そうなんだ。もったいないね。 妻:もったいない。最後に参考文献がたくさん書いてあって、よく勉強しました、というのは伝わるんだけど、それが話に生かせてない。 夫:厳しいね。すばる新人賞のは読んだの? 妻:読んでない。 夫:そうですか。それでは『青嵐の譜』、星はいくつ? 妻:2つ。 夫:厳しいね。まあ、話を聞いていると、仕方ない感じもする。この人の本、また読む? 妻:読まない。...こういう低い評価のときも、ブログに載せるの? 夫:載せる。それはそれで大事なことだから。

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2010/10/14

「難しいからこそ互いを思いやり、理解しようと努めるのが肝要なのだ。それを怠れば、相手に対する恐怖や不信ばかりが募り、やがては必要のない戦まで引き起こす」 珍しく歴史モノ。 薦められたので素直に読んでみました。 そもそも歴史モノって、日本だと漢字が多いし、海外だとカタカナ多いしっ...

「難しいからこそ互いを思いやり、理解しようと努めるのが肝要なのだ。それを怠れば、相手に対する恐怖や不信ばかりが募り、やがては必要のない戦まで引き起こす」 珍しく歴史モノ。 薦められたので素直に読んでみました。 そもそも歴史モノって、日本だと漢字が多いし、海外だとカタカナ多いしってそれが辛いんだということに改めて気付かされる。 そして、何よりも今回もそうなんだけれど、どうしても大きな視点で見ようとすると戦いって必要不可欠になっちゃうんだよね。 それで人が死んでいくのが本当に好きじゃないなぁ。 だから、私は戦いが起こるってわかっている歴史モノを外すんだということに気付いた。 今回は、元寇ということで、歴史もすぐに理解できる辺り。 どれもこれも結局意味のある戦い、価値ある戦いなんてないんじゃないか?という憤りのみが残ってしまった・・・。 小説として面白い、ことは面白かったんだけどね。 【11/15読了・初読・市立図書館】

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2011/07/21

面白い!!こういうのは歴史小説っていうのだろうか?元寇前後の未曾有の国難の時代を生きる少年少女の青春小説とも言えるかも。なんとなく高視聴率韓流歴史大河ドラマに似ているような‥。なんとなく何かのアニメに出てきた人物造形のような‥。などの既視感がつきまとうのが少し残念かな。脇役で登場...

面白い!!こういうのは歴史小説っていうのだろうか?元寇前後の未曾有の国難の時代を生きる少年少女の青春小説とも言えるかも。なんとなく高視聴率韓流歴史大河ドラマに似ているような‥。なんとなく何かのアニメに出てきた人物造形のような‥。などの既視感がつきまとうのが少し残念かな。脇役で登場するツンデレの“寧子”がイイ!高潔な意志といじらしさを併せ持つが故の哀れさは強い印象を残しました。

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2011/07/19

面白い!!!\(^o^)/時代は鎌倉。舞台は壱岐・博多をメインとして鎌倉へも。そう、蒙古襲来のお話です。歴史で習った二度の役は、元が攻めてきたけど季節風に助けられて日本は無事でした、というあっさりしたもの。その折の恩賞の不公平感が鎌倉幕府の終わりを早めた、ということも覚えています...

面白い!!!\(^o^)/時代は鎌倉。舞台は壱岐・博多をメインとして鎌倉へも。そう、蒙古襲来のお話です。歴史で習った二度の役は、元が攻めてきたけど季節風に助けられて日本は無事でした、というあっさりしたもの。その折の恩賞の不公平感が鎌倉幕府の終わりを早めた、ということも覚えていますが、それってあくまで東国からの見方だったんだなぁ、と。メインの登場人物は、幼い時に高麗から流れ着いた聡明な女の子と、その彼女を発見した壱岐に住む男の子二人。その彼らが成長し、いろんな困難に立ち向かっていく、という、長いスパンでの物語りです。(ちょうど今日、映画「ハリーポッターと謎のプリンス」を観てきたところだったので、ハリーたち三人と彼らが重なっちゃってね。映画の三人も小さい時からずっと見てるからだと思うんだけど)元軍は襲来して、ただあっさりと季節風に負けて退却したのではない、ということが、一番の衝撃でした。戦いなんだから、人が死ぬのはある意味当たり前なんだけど、現地に住んでいた一般の人々や武士たちの側から見れば、幕府の無力さ(現地のことはどうでもいいと思ってる!)、何もかんがえていないのではというくらいの無策には、もう歯噛みするくらい。凄惨な戦いの場面が多く、読んでいて血に酔いそうでした。また、人間の尊厳という点から考えても辛いシーンの連続。本来、私、戦記ものは苦手だったはずなのですが、これは必要なシーンだ、と思い、途中で辞めることなく、しっかり読むことができたのには、読み終わってから驚いたくらい。幼馴染の三人のキャラクターがしっかり構成されていて、若い天野さんの力を感じました。また、脇キャラも、主要な人、ちょっと出てくるだけの人、皆、それぞれの人生を持っていて、それがちゃんと私の中で立ち上がって見えてくるんですよ。2007年の小説すばる新人賞を取ってその第一作ということらしいのですが、この人はタダモノではないぞ!ととても嬉しくなりました。さしあたっては、新人賞受賞作も読んでみようと思います。題名は「桃山ビート・トライブ」、桃山時代の話なんだろうなぁ、とさっきたなぞう内で検索してみたらたくさんの感想が書かれていてびっくり。知らなかったのは私だけかぁ〜〜、なんてね。(#^.^#) 楽しみです。

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