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寺田寅彦全集(第1巻) の商品レビュー

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2013/09/29

 寺田寅彦の若い頃を懐古した随筆は、明治前半のある種の清新な空気を映し出しているという点で、まことに貴重な記録である。  例えば、人生最初の記憶という人力車での旅についての思い出や、土佐の中学生だった頃の若手新任の英語教師との交流、熊本での若き漱石との出会い、上京して子規庵を初め...

 寺田寅彦の若い頃を懐古した随筆は、明治前半のある種の清新な空気を映し出しているという点で、まことに貴重な記録である。  例えば、人生最初の記憶という人力車での旅についての思い出や、土佐の中学生だった頃の若手新任の英語教師との交流、熊本での若き漱石との出会い、上京して子規庵を初めて訪問したときの会話等々はまことに色彩感豊かで、寅彦の瑞々しい感性があふれ出ている。  明治前半の学生であった寅彦の頭脳は、現代の若者などよりもはるかに現代的な活力に満ちていたようである。

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2011/07/05

★藤の実 日常の感動をこんな風に分析出来るなんて、感性のバランス具合が素敵な人だと思った。 何かをああ綺麗だな、と思っても、気持ちの揺れ動きだけで終わらせず、その事象について、それがどれ程凄いことなのかを分析している。 色んな人に感動のおすそ分けが出来るって、一つにはこうい...

★藤の実 日常の感動をこんな風に分析出来るなんて、感性のバランス具合が素敵な人だと思った。 何かをああ綺麗だな、と思っても、気持ちの揺れ動きだけで終わらせず、その事象について、それがどれ程凄いことなのかを分析している。 色んな人に感動のおすそ分けが出来るって、一つにはこういうことなのかもしれない。

Posted byブクログ

2009/10/04

図書館で借りた。 子ども向けに書かれた随筆もあり 好きなものを拾い読みするのがいいかもしれない。 日常生活のことも書いてある。

Posted byブクログ