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軍艦武藏(上) の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/12/31

私的には戦史物としては最上級のように思う。わずか2年の世界最大の戦艦武蔵の生涯を描いたノンフィクション。 旧軍関係者以外でこれだけの作品を書いたことに何より驚き。 上巻は建造からシブヤン海にて被雷するまで。

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2014/08/11

こんな本があったとは・・・驚きを噛みしめる間もないまま、武蔵と武蔵乗組員たちの物語に引き込まれていった。 上巻は武蔵の艤装からレイテ沖海戦に臨むまで。既に太平洋戦争は始っているが、時代遅れの巨大戦艦は最前線に出動する機会に恵まれないまま、呉、トラック、パラオ、タウイタウイ泊地と...

こんな本があったとは・・・驚きを噛みしめる間もないまま、武蔵と武蔵乗組員たちの物語に引き込まれていった。 上巻は武蔵の艤装からレイテ沖海戦に臨むまで。既に太平洋戦争は始っているが、時代遅れの巨大戦艦は最前線に出動する機会に恵まれないまま、呉、トラック、パラオ、タウイタウイ泊地と太平洋の各港を巡っていく。その二年近い月日を、武蔵艦上で過ごしていく3,000人近い海軍の将兵たち。筆者は戦後、武蔵生き残りのかなりの人数にインタビューしたらしく、将官、士官、兵士を問わず、そして戦闘部門とバックヤードを問わず、膨大な人々が登場する。砲術、水雷、機銃、そして航海といった戦闘や操艦の前面に立つ人々だけでなく、機関、烹炊、医療、通信といったスペシャリストが多く乗り組んでいることに気付かされる。巨大戦艦とは単に水上で砲戦を交わすのみにあらず、有為の若者が数多く集う共同体、従業員3,000人の会社のようなものであると言える。 筆者はそういった巨大戦艦の実相を、戦闘場面に偏ることなく、しかも丁寧に描いていく。上巻は武蔵が運命のシブヤン海に突入し、空襲を受け始めるところで終る。非戦闘員も含む若者たちは如何に戦い、そして生きて故国の土を踏むことができるのか、矢も楯もたまらず、私は下巻に進んだ。

Posted byブクログ

2011/12/30

同じ題材を扱った吉村昭氏の「戦艦武蔵」と読み比べをしてみました。氏の作品がどちらかと云えば建造に重点が置かれているのに対し、こちらは出航後の武蔵の軌跡について語られています。その壮絶な運命は涙を誘います。

Posted byブクログ

2011/05/14

戦艦大和の姉妹艦である武蔵の生涯を関係者の証言をもとに丹念に描いたドキュメント。 同じ題材に吉村昭の「戦艦武蔵」という作品がありますが、こちらがマクロな視点で描かれているのに対し、本書は乗組員にスポットを当てたミクロな視点で描かれているのが特徴です。

Posted byブクログ

2009/11/02

武蔵を中心として、武蔵と運命を共にする士官・下士官兵、武蔵と縁深い駆逐艦、船乗りに欠かせない上陸エピソードなど、詳細かつリアルに描き出していると思います。 戦史事実、人間模様がよく取材されていて、脚色が一切感じられないほどの臨場感。 大和に隠れて少し地味な存在の武蔵ですが、この艦...

武蔵を中心として、武蔵と運命を共にする士官・下士官兵、武蔵と縁深い駆逐艦、船乗りに欠かせない上陸エピソードなど、詳細かつリアルに描き出していると思います。 戦史事実、人間模様がよく取材されていて、脚色が一切感じられないほどの臨場感。 大和に隠れて少し地味な存在の武蔵ですが、この艦も大和に負けないぐらい勇敢に戦いました。 この本はその戦闘の中での人間模様も克明に描写されている。 戦争は良くないけれど、日本の礎となった名もなき人々の人生が凝縮されている。 こういう本こそ人生に迷ったときに読んでほしい。

Posted byブクログ

2018/10/14

膨大な資料と証言に支えられ、当時の海軍現場の様子がありありと眼前に広がる。一人ひとりの感じたこと、体験したことが、とてもわかりやすく、胸に落ちる。

Posted byブクログ