日々の非常口 の商品レビュー
2023-11-23 これ以上ないほどエッセイ。何だか日々の解像度が上がったような気がして、得した気分。
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日本語堪能な日本在住のアメリカ人。そういうこともあって、言葉に関する話が多い。政治の話題もよく出てくる(特にイラク戦争)。 ユーモラスな語り口で、エピソードや例え話から結論への飛躍が鮮やか。
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考えるように動く 動きながら考える 考えながら書く 書きながら考える アーサービナードさんの その抜群の言葉の平衡感覚が すばらしい 私たちが 見落としてしまいそうなもの 見逃してしまいそうなもの それらを さりげなく ほらっ と 素敵な日本語で 綴ってくれました
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「もったいない」の話から、九条改正の話へ。 「満載喫水線」の話から、規制緩和の危うさへ。 何気ない事柄からグローバルな話に展開していくのが面白い。 とあるお話会で、「長崎は最後の被爆地ではない。日本人は日本しか見ていない」と話していて、はっとさせられたのを思い出す。
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日本通の外国人による、日本案内。 複数の言語を、もしくは、複数の文化を、知っているというのは、なんと面白いことか。比較できるというのは、幸せな子とだと思う。著者は日本を愛してくれている。そして、もちろん、母国も愛している。だから、この本は面白い。 ハロー注意報は同じような経験...
日本通の外国人による、日本案内。 複数の言語を、もしくは、複数の文化を、知っているというのは、なんと面白いことか。比較できるというのは、幸せな子とだと思う。著者は日本を愛してくれている。そして、もちろん、母国も愛している。だから、この本は面白い。 ハロー注意報は同じような経験がある。単数・複数問題や、兄弟姉妹問題も。
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タイトル通り、日常生活でおこる些細な出来事からもっと大きな事柄へ視点を移動できるヒントのつまった本です。ボリュームが少ない割に中身がぎっしりでした。
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言葉オタクだなぁ、作者は(笑)と読み終わって思いました。 でも独自の視点が掛けあわさると、こうしてエッセイになるんだなぁ。 作者の故郷は私にとっての第二の故郷のミシガン。フランクリン町の水車とりんごの香り、空港に降り立った時のでっぷりした人たち(失礼!でも本人が言ってることだから...
言葉オタクだなぁ、作者は(笑)と読み終わって思いました。 でも独自の視点が掛けあわさると、こうしてエッセイになるんだなぁ。 作者の故郷は私にとっての第二の故郷のミシガン。フランクリン町の水車とりんごの香り、空港に降り立った時のでっぷりした人たち(失礼!でも本人が言ってることだから許して)…その空気に触れられたノスタルジーも、味わい深かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作者の移動手段は自転車だ。どこへでも自転車でいく。 だから気づくことも多いのか。 二八蕎麦屋の水車に実は青いホースが奥に潜んでいたことを見つけることができたのか。 「水に乞う」という項で、飼い猫が、嬉しくない場面でものどをゴロゴロ震わせているのを聞いて、「自分の中に眠っている幸福感を揺り起こしている」と作者は思う。嬉しくなれば、嬉しいことに出会おうとする、と。 そういうことも、「日々の非常口」に向かう術の一つなのではないかなとわたしは思う。 作者は、そういった、物事を表面的にではなく、実態を探ろうとする力、視点に長けている。 簡潔な文章で読みやすく、それでいて日常は、矛盾に満ちたたくさんのおもしろいものがあると気づかせてくれるエッセイ。
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アーサービナードってイケメンだよね・・・ 車の中で読むから、字面をただ追えるようなエッセイを選択。深く考えることなくほほー。とかふーん。とか、そんな感じで、彼の日常を覗き見。「ゲッキョク駐車場」に激しく共感。 ところで大阪で生まれた私は、小学生くらいまで、駐車場の地下には温水プ...
アーサービナードってイケメンだよね・・・ 車の中で読むから、字面をただ追えるようなエッセイを選択。深く考えることなくほほー。とかふーん。とか、そんな感じで、彼の日常を覗き見。「ゲッキョク駐車場」に激しく共感。 ところで大阪で生まれた私は、小学生くらいまで、駐車場の地下には温水プールがあるのだと思ってましたよ。モータープール。
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そういう風に話がつながるのか!と、著者の視点や筆捌きの新鮮さが面白く、あとちょっとだけと思いつつどんどん読み進めたくなる一冊でした。
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