ヒルクライマー の商品レビュー
巻末にて、著者自身が語っていたように、ストレートな物語だと思った。 自転車、特にヒルクライムについて書かかれているので、どうしても一般には馴染みのない言葉がどうしても多くなる。 自分は、通勤にクロスバイクを使っているので、多少の知識はあったが、それでも知らない単語は多く目にした。...
巻末にて、著者自身が語っていたように、ストレートな物語だと思った。 自転車、特にヒルクライムについて書かかれているので、どうしても一般には馴染みのない言葉がどうしても多くなる。 自分は、通勤にクロスバイクを使っているので、多少の知識はあったが、それでも知らない単語は多く目にした。 その分、物語は分かりやすく、ストレートに書かれたのだと思う。 だがやはり、自転車に興味のない方よりは、自転車に興味のある方へおすすめしたい一冊。
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自転車小説。自転車にちょっと興味を持ち始めてたので読んでみる。自分ちの近くも練習コースとして出てきたりでなかなか楽しかった。まぁストーリーは簡単で深い物ではないけど、自転車テーマという稀有な小説ということでいいんではないかと。自転車ヒルクライムという新しい世界を見せてくる作品。会社にものめりこんでる人がいるけど、ここまでではないかな。でも既婚者が趣味にのめるこむと家庭が崩壊するという妙にリアルで怖い話でもある。。
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『ヒルクライム』。自転車ロードレースの中でも、山や丘陵の上り坂に設定されたコースを走るタイムレース。平地よりも他車との接触が少なく、マイペースで走ることもできます。集団行動が苦手でマラソンを挫折した主人公が、親友の形見のロードバイクを譲り受け、ロードレースに挑戦していく話です。自...
『ヒルクライム』。自転車ロードレースの中でも、山や丘陵の上り坂に設定されたコースを走るタイムレース。平地よりも他車との接触が少なく、マイペースで走ることもできます。集団行動が苦手でマラソンを挫折した主人公が、親友の形見のロードバイクを譲り受け、ロードレースに挑戦していく話です。自転車に詳しくない人でも、わかりやすく、新生活、何かを始めたいと思っている人のこころをくすぐる一冊です。
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▼ごめんなさい。私の感想を読んで気を悪くする人もいるかもしれない・・・。 ▼登場人物の誰にも好感を持てなかったので、私は楽しめなかったです。大作も礼二も、かっこよく描きすぎていたり、 美奈の「大作命・大作様」表現も気持ち悪かったです。 ▼仕事以外のすべてをつぎ込み家族を犠牲にしちゃうほど、自転車って楽しいよー、ヒルクライムってハマるよー、レース出たくなるよー と言いたかったのかもしれませんが、残念ながら私には自転車の・ヒルクライムの魅力がよくわかりませんでした。 ▼しかも何だか礼二とあかりのお付き合いの仕方に嫌悪感。知り合ってからラブホまでの展開早すぎと思ったし、自分の目標となる人の娘と、あっさりどーにかなっちゃうとか、どん引きでした。今は男女の関係ってそんなもんなの?16歳の高校生なのに、ラブホでの何この”こなれた”感は・・・。16歳らしい初々しさを全然感じなかったです。初デート辺りから、この本に興味がなくなってしまいました。
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ロードバイクのヒルクライムにかけるとあるアマチュアローディを中心に親子関係、恋人関係、仲間の思いなどを描いていく。 ラストの読み応えがもう少し欲しいところだけど、ロードバイクが好きな人は楽しんで読める。 作者自身もローディなので、ヒルクライムにハマっていく心理描写などはさすが。
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作者さんがストレートな物語を書いたとあとがきで語っていた。確かにストレートだ。うん、ストレートだ。すごくストレートだ。 たぶんこれはロードレースやっている人には共感できるものがあるんだろうな。ただ、物語的な面白味にはちょっと欠ける。 順調に主人公成長して、終わっちゃうだ...
作者さんがストレートな物語を書いたとあとがきで語っていた。確かにストレートだ。うん、ストレートだ。すごくストレートだ。 たぶんこれはロードレースやっている人には共感できるものがあるんだろうな。ただ、物語的な面白味にはちょっと欠ける。 順調に主人公成長して、終わっちゃうだけだから。
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人は誰も、自分がどんなことに素質があるかなんて、やって みるまで分からないものだと思う。 走っている姿に何故か見とれて興味を持った彼もいれば、 亡くなった友人のロード用自転車をひょんなことから譲り うけて走ることになった彼(主人公)もいる。 走り始めた理由はそれぞれでも、そこ...
人は誰も、自分がどんなことに素質があるかなんて、やって みるまで分からないものだと思う。 走っている姿に何故か見とれて興味を持った彼もいれば、 亡くなった友人のロード用自転車をひょんなことから譲り うけて走ることになった彼(主人公)もいる。 走り始めた理由はそれぞれでも、そこに自分の素質を見出して、 たとえ生活の一部を犠牲にしてでも全身全霊を持って打ち込める ものとして確立できるのならば、それはとても羨ましい限りだ。 とんとん拍子にことが進んでしまったラストに疑問は残るが、 トップクラスのヒルクライマーにのぼりつめようとする彼の ひたむきさにエールを送りながら楽しく読ませてもらった。
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元マラソンランナーの礼二が、兄の友人の遺品として受け継いだ ロードレーサーがきっかけとなり、自転車レースの、特にヒルクライムと 呼ばれる山登りレースにのめり込んでいく物語。 礼二の目標となる大作、同じチームの美奈、大作の娘あかり。 それ以外にも登場人物はたくさんいるけど、はっき...
元マラソンランナーの礼二が、兄の友人の遺品として受け継いだ ロードレーサーがきっかけとなり、自転車レースの、特にヒルクライムと 呼ばれる山登りレースにのめり込んでいく物語。 礼二の目標となる大作、同じチームの美奈、大作の娘あかり。 それ以外にも登場人物はたくさんいるけど、はっきり言って ほとんど目立ってないかな。 話の途中でころころと語り手が変わるのが読みづらかった。 せめて章ごとに変えるなどの方法にしてほしい。 内容も主要人物のキャラもとても興味深かった。 面白かった。誰かに勧めてもいいかなと思うくらいに。 ・・・けど、何かが足りない。物足りない。 個人的にはそう感じてしまった。 爽やかに締めてあったのに。 『サクリファイス』『自転車少年記』『セカンドウィンド』を 読んだ時に感じたような、興奮や高揚がなかったのかな~ ヒルクラム経験のない人を物語の中にぐいぐいと引き込むほどには、 完成していないということでしょうか。
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この話の登場人物はプロの自転車選手ではない、アマチュア選手、しかもヒルクライムレースに魅せられたSB(坂バカ)たちです。40過ぎから自転車に乗りはじめ、仕事以外の時間を家族を顧みず自転車に没頭したため、アマチュアトップレーサーになったものの娘に嫌われてしまった大作、元陸上の長距離ランナーだったが、監督と対立し、大学をやめてプーだったところ、自転車選手だった親友が病死し、彼の遺品のロードレーサーを託され、自転車にのるようになった礼二を中心に、自転車にかかる費用をキャバクラで稼ぐ美奈、「おねぇ」キャラの美容師・下丹田などのSBたちのヒルクライムレースにかける思いが伝わってくるような話でした。 後半は大作と礼二に、大作の娘であるあかりが絡んで進んでいきますが、ラストに感動的な演出が待ってました。実際にこんな演出をされたら感動するし、盛り上がるでしょうね。 作者の高千穂遥は「ダーティペア」などのSF小説で知られていますが、本人の趣味である自転車を題材にした作品だけに、リアリティがあったのかなと思いました。
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