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動機、そして沈黙 の商品レビュー

3.2

23件のお客様レビュー

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2010/11/29

個人的に良かったのは「ぼくが彼女にしたこと」と「動機、そして沈黙」かな。「ぼくが~」は主人公が珍しく少年だったのに驚いたのですが、やはりと言うべきか、老成した少年でした(笑)ラストの小気味良さが好きです。「動機、~」は何となく予想出来るような展開の物語なのだけれど、最後の最後が何...

個人的に良かったのは「ぼくが彼女にしたこと」と「動機、そして沈黙」かな。「ぼくが~」は主人公が珍しく少年だったのに驚いたのですが、やはりと言うべきか、老成した少年でした(笑)ラストの小気味良さが好きです。「動機、~」は何となく予想出来るような展開の物語なのだけれど、最後の最後が何とも言えず怖い! 確かに西澤作品「らしさ」が詰まっています。西澤作品を読み慣れていない方には、あまりオススメ出来ないかも…?

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2010/11/25

読了、75点 西澤保彦らしさの一面が色濃く出ている短編集、主にエロティズムやらフェティシズム辺り。 『七回死んだ男』やチョーモンインシリーズから入り、SF設定系統の作品が好きな私としましては、 エロティズム、フェティシズムは物語のアクセントとして楽しむ分には結構好きですが、それ...

読了、75点 西澤保彦らしさの一面が色濃く出ている短編集、主にエロティズムやらフェティシズム辺り。 『七回死んだ男』やチョーモンインシリーズから入り、SF設定系統の作品が好きな私としましては、 エロティズム、フェティシズムは物語のアクセントとして楽しむ分には結構好きですが、それを全面に出されてもどうかなぁ、ということでこの点数。 やっぱ設定とロジックに凝ってるのが読みたいんですよねと。 本作品を読んだ上で思ったのは、 自分を中心に世界を、あるいは社会を見渡した場合、もちろん嫌なこと悲しいことがあるんですが、幸いにも小説の題材になりそうな事件とは無縁ではありますが、 自分の周りの嫌なこと悲しいことがちょっと道を誤れば殺人事件に発展しそう、とそんなことを考えさせられました。 とまぁ日常のすぐ外側にある非日常の描き方はやっぱり上手かったです。 印象に残った短編としては、 発刊時期を見て、えっ?また交換殺人と思った「ぼくが彼女にしたこと」と きっと西澤さんなら1冊の小説として何か大掛かりな仕掛けをしてるだろうと期待をしながら読み始めた最後の短編で表題作の「動機、そして沈黙」、期待通りだったか裏切られたかは読んで確認して下さい。

Posted byブクログ

2010/09/09

あとがきで本人が書いていた「西澤保彦的な灰汁」に、なんとなく納得。百合とか、偏執さとか、エロとか、あと最近よくキーワードに使われる介護問題だとか、西澤さんっぽさが盛り込まれている。どの話も特別印象に残る話ではなかったけれど、どの作品にも共通するいや~~な後味の悪いかんじは、印象に...

あとがきで本人が書いていた「西澤保彦的な灰汁」に、なんとなく納得。百合とか、偏執さとか、エロとか、あと最近よくキーワードに使われる介護問題だとか、西澤さんっぽさが盛り込まれている。どの話も特別印象に残る話ではなかったけれど、どの作品にも共通するいや~~な後味の悪いかんじは、印象に残る。現実にも、そんなことで人を殺すのこか、と驚くような事件はたくさんあるけれど、この作品では、殺されるに至った過程に人間の狂気さを感じ、ある意味、そんな理由で殺されちゃったの?って驚くことが多かった。

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2010/06/21

「夢は枯れ野をかけめぐる」を読んだ後だっただけに、表題作がきつかったです。でも、一番おもしろかったのも表題作でした。

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2010/05/21

短編集で、どれもこれもがうわぁ…な終わり方をしています。 結局あなたは何者? という人物も出てきたりしますが 全体的には納得できる終了。 本当はこうなんじゃないか、ああだったんじゃないか。 またしても色々な推測が飛び交って終了しますが よくもこれだけ想像できるものだなと関心して...

短編集で、どれもこれもがうわぁ…な終わり方をしています。 結局あなたは何者? という人物も出てきたりしますが 全体的には納得できる終了。 本当はこうなんじゃないか、ああだったんじゃないか。 またしても色々な推測が飛び交って終了しますが よくもこれだけ想像できるものだなと関心してしまいます。 どれもこれも、執念というものはすごいと 感じさせてくれるものでした。 一番最後なんかは特に…w

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2010/05/04

「動機、そして沈黙」 西澤 保彦さん ★★ 絶対、「あとがき」から読まないで下さい!西澤的、殺意のスイッチ。エロティシズム、フェティシズム、ロジック―ミステリ界の奇才の「すべて」を凝縮した作品集。特別書き下ろし中篇「動機、そして沈黙」収録。 (「Book」データベースより) ...

「動機、そして沈黙」 西澤 保彦さん ★★ 絶対、「あとがき」から読まないで下さい!西澤的、殺意のスイッチ。エロティシズム、フェティシズム、ロジック―ミステリ界の奇才の「すべて」を凝縮した作品集。特別書き下ろし中篇「動機、そして沈黙」収録。 (「Book」データベースより) 確かに「灰汁が出ている・・・」のかもしれません。 西澤さんは「身代わり」を読んだのですが、それとはまた違った雰囲気の本になっていると思います。 エロティシズム・・・・う~ん。必要か??とか思っちゃうような描写があるけど、だから??なんだ??って感じで、必要なのかな~とか思っちゃいました。 短編集で、同じ名前の人か出てきますが、関係ないそうです。 私は「動機、そして沈黙」が好きでした。こわ~って感じです。 それまでのがいまひとつピンとこなかったので、この動機・・・・はやっとちょっとおもしろいなって思ったですね。 さらさら読めますが、あまり頭には残らなかったです

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2010/01/16

全体的にブラックな味わいの強い短編集。後味の悪いものも少なくないのだけれど。こういうのが好みな人にはたまりません。「西澤保彦的な灰汁」がまさしくたっぷり。ただし、一気に読むと胸焼けを起こすかもしれません(笑)。 お気に入りは「未開封」。かなりホラー的な雰囲気で好きです。でもこの心...

全体的にブラックな味わいの強い短編集。後味の悪いものも少なくないのだけれど。こういうのが好みな人にはたまりません。「西澤保彦的な灰汁」がまさしくたっぷり。ただし、一気に読むと胸焼けを起こすかもしれません(笑)。 お気に入りは「未開封」。かなりホラー的な雰囲気で好きです。でもこの心理って分からないでもないのですが。積ん読本を並べて、うっとりとしてしまうのに似ているの、かも。 「動機、そして沈黙」も良いです。これは一番ミステリ的な物語。真相は確定されませんが。だからこそなお、怖い話。これは知るのが良いか、知らないのが良いか。

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2009/12/31

一切知識も無く読み始めた為、 短編集だと気付くのに時間がかかった。 あとがきを読んでみると、同じ名前の登場人物がいるのは 単なる偶然のようだ。 しかし作家たるもの、ひとつのキャラクターにつけた名前を 他のキャラクターにもつけてしまうものなのだろうか。 普通避けはしないのだろうか。...

一切知識も無く読み始めた為、 短編集だと気付くのに時間がかかった。 あとがきを読んでみると、同じ名前の登場人物がいるのは 単なる偶然のようだ。 しかし作家たるもの、ひとつのキャラクターにつけた名前を 他のキャラクターにもつけてしまうものなのだろうか。 普通避けはしないのだろうか。 個人的には、この短編がシリーズもので 全てがどこかでつながってくるならばまだ楽しめたのだが そういった面白さはなく 不必要と思われる設定や描写が多いようで気になる。 謎解きの複雑さや巧妙さを楽しむわけでもなく 読後感は悪いものが多い。 これが持ち味らしいが、この筆者の作品を初めて読んだ自分としては 好みではないのかもしれない、という判断に止めるが 人の醜さや後味の悪さ、それでいて面白さ という点では、個人的には京極夏彦氏の作品を推す。

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2009/12/07

トリックよりは、動機的なものの謎解きを中心とした短編集。 デビュー当時のものもあるということで……すいません、最新の表題作がやはり一番面白かったです(汗) 作品の雰囲気は様々なんですが、あとがきで西澤さんご本人もおっしゃってますように、どこ開いても西澤的灰汁は満載(・∀・)

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2010/05/14

表題作、「動機、そして沈黙」のほぼ会話文から成り立つ推理論議でだんだん筆の乗ってくる感じが、これこそ西澤保彦の醍醐味!と感じられて引き込まれる。あとがきにもあるが、ノンシリーズの、特にロジック色が薄く怪奇的なものが詰まった短編集。しかしフェチとエロは欠かさないわけね、西澤さん。表...

表題作、「動機、そして沈黙」のほぼ会話文から成り立つ推理論議でだんだん筆の乗ってくる感じが、これこそ西澤保彦の醍醐味!と感じられて引き込まれる。あとがきにもあるが、ノンシリーズの、特にロジック色が薄く怪奇的なものが詰まった短編集。しかしフェチとエロは欠かさないわけね、西澤さん。表題作で、日記を単語の羅列で毎日欠かさずつける、という主人公のスタイルがなかなか気に入った。これは後で見返すと楽しそう。 【紹介】 絶対、「あとがき」から読まないで下さい!西澤的、殺意のスイッチ。エロティシズム、フェティシズム、ロジック―ミステリ界の奇才の「すべて」を凝縮した作品集。特別書き下ろし中篇「動機、そして沈黙」収録。

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