対訳 イェイツ詩集 の商品レビュー
イェイツの詩集ですね。 ウィリアム・バトラー・イェイツ(1865~1939) アイルランドの世紀末詩人の代表です。 また、劇作家として、絶え間ない創作活動を続けた。 五十四篇の詩が対訳で、収められています。 訳は、高松雄一さん。 「落葉」 私たちを愛でてくれ...
イェイツの詩集ですね。 ウィリアム・バトラー・イェイツ(1865~1939) アイルランドの世紀末詩人の代表です。 また、劇作家として、絶え間ない創作活動を続けた。 五十四篇の詩が対訳で、収められています。 訳は、高松雄一さん。 「落葉」 私たちを愛でてくれる長い葉に秋が来た。 大麦の束に棲む鼠たちにも秋が来た。 頭の上のナナカマドが黄いろになった。 濡れた野いちごの葉も黄いろになった。 愛の終る時がそこまで迫っている。 二人の悲しい魂はもう疲れてやつれ果てた。 情熱の季節が過ぎ去るまえに別れよう、うつむく あなたの額に一つの接吻と一滴の涙を残して。 「柳の園に来て」 柳の園に来て、愛する人と私は会った。 真っ白な小さい足で園を歩みながら こう言った、 愛はすなおに受ければいい、木の葉が芽吹いて くるように。 だが、私は若くて愚かで聞き入れようと しなかった。 川の近くの野原のなかに、愛する人と私は立った。 私のそばに寄り添うと、真っ白な手を肩に置いて こう言った、 人生はすなおに生きればいい、堤に草が萌え 出るように。 だが、あのころの私は若くて愚かで、 今はただ涙にくれる。 「選択」 人生を完成させるか、仕事を完成させるか、 人間の知性は否応なく選ばねばならない。 もし第二の道を選ぶなら、天の宮居を 拒み、暗黒のなかで荒れ狂わねばならぬ。 つまるところ、どうなる? うまくいこうといくまいと痕跡は残る。 あの相も変らぬ困窮が、空っぽの財布が、 でなければ、昼間の自惚れと夜の悔恨が。 『アングロ・アイリッシュのプロテスタントとしてアイルランド文芸復興に携わった特異な詩人であり劇作家であった。』と、紹介されています。 アイルランドの民族意識と神話伝説の複合体の優れた大ロマンと賛歌が高らかに謳え挙げられています。 メルヘンも感じる詩に陶酔してしまいますね♪
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岩波文庫 イェイツ 詩集 「アルカディアの森は死んだ〜」に始まり「教会墓地にイェイツは横たわる〜」で終わる構成は、アイルランドの土地に生きた詩人の魂を感じさせる 良かったのは「動揺」。異種共存的な世界観であり、アイルランド生まれのイギリス人かつプロテスタントであるイ...
岩波文庫 イェイツ 詩集 「アルカディアの森は死んだ〜」に始まり「教会墓地にイェイツは横たわる〜」で終わる構成は、アイルランドの土地に生きた詩人の魂を感じさせる 良かったのは「動揺」。異種共存的な世界観であり、アイルランド生まれのイギリス人かつプロテスタントであるイェイツの複雑な出自を感じた 詩の中に「薔薇」が よく出てくる。愛、恋人、アイルランドの神話世界、神秘主義的体験などを暗喩しているらしいが意味不明なので、アイルランドの血肉と読み替えた 「渦巻」「螺旋」もよく出てくる。死と再生を意味するのだと思うが、一つの円をぐるぐる回る再生でなく、新しいものに変わる再生ということでは? 「火」「緑」「妖精」にケルト精霊的な意味が含まれているように思うが、石や岩のモチーフは何を意味するのだろうか? アイルランドは石や岩が多いのか?何かのシンボルなのか? 韻律がわかりやすい。愛の喜び、老いても悠々とする生き方を感じる詩が多く、怒りなど激しい感情がないので、読んでいて疲れない。夜に読んでも昂らない。 大江健三郎「燃えあがる緑の木」のモチーフとなった「動揺」は 小説の世界と一緒。詩の世界を小説に転換した 大江健三郎の再現力に驚いた ポストキリスト教文明の無秩序、野獣性を危惧した「再臨」は 宗教的には多様性のない西洋人の恐怖そのもの
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She bid me take love easy,as the leaves grow on the tree.(愛はすなおに受ければいい、木の葉が芽吹いてくるように。) She bid me take life easy,as the grass grows on the ...
She bid me take love easy,as the leaves grow on the tree.(愛はすなおに受ければいい、木の葉が芽吹いてくるように。) She bid me take life easy,as the grass grows on the weirs.(人生はすなおに生きればいい、堤に草が萌え出るように。) イェイツに出会える人生で良かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
19世紀から20世紀にかけて活躍したアイルランド詩人、ウィリアム・バトラー・イェーツの対訳詩集。原文と、高松雄一による訳が並ぶ。 「私たちは最後のロマン派であった――古代から 伝わる神聖と美を主題に選んだ。 詩人らの言う民衆の書に書かれていること、 何にもまして人間の精神を祝福しうるもの、 韻律を高揚しうるものの一切をだ」 (『クール荘園とバリリー、一九三一年』より) という詩行に表れているように、詩には幻想と象徴があふれ、繊細ながら力強い。 対訳詩集であるため、54篇と収録数は少ないけれど、訳も簡潔ながら美しく、注釈があるため分かりやすい。 原文、訳文とも愛唱したい作品が多く、長く本棚に置いておきたくなる詩集。
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初めてのイェイツ。個人的に詩というジャンルに関してもよく分かってない部分があるうえに、アイルランドに関しての詩が多かった印象があって、さらに理解しづらい部分があったんだけど、芸術や戦争に関しての詩は自分でも掴めた感覚はあった。
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コーマック・マッカーシーの小説「血と暴力の国」(原題:No Country for Old Men)を経由して出会いました。 その小説の題名は、イェイツの作品「ビザンティウムへの船出」からとられています。
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I love his one of his poems "When You are Old". When I was with my boy friend, I felt like... if I could be with him when i got o...
I love his one of his poems "When You are Old". When I was with my boy friend, I felt like... if I could be with him when i got old, like Yeats said. I don't know how many people he loves in the past, Unlike this poem, love seemed to be fragile to me.
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