14歳 の商品レビュー
「人と違った」14歳の話。 本編に何度も出てくる「僕は人とやり方が違うだけなんだ」と言う言葉が印象的だった。 ゲーセンに行ってコインゲームばかりしていた不登校の兄も実は彼と同じように葛藤を抱えていたのかもしれないと思ったり思わなかったり。 自分が親になった時、教師になった時、祖...
「人と違った」14歳の話。 本編に何度も出てくる「僕は人とやり方が違うだけなんだ」と言う言葉が印象的だった。 ゲーセンに行ってコインゲームばかりしていた不登校の兄も実は彼と同じように葛藤を抱えていたのかもしれないと思ったり思わなかったり。 自分が親になった時、教師になった時、祖父になった時、身近に彼のような子供がいれば、どう接するべきか考えさせられるものだった。 弟として兄と接するときは、兄弟仲が悪かったこともあり、今思うと良い接し方ではなかったし、理解しようともしていなかった。 第10話と最終話は読んでいて鳥肌が止まらずとても緊張した。 芸人のエッセイはおもしろい。
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初めて★★★★★つけます。 好きな人から薦められて気づいたら読み終わってました。 読み物としてどこまで脚色されているのかはおいておきます。そのままを読んで感じたことを書きます。 思わず印をつけてしまったのは、P57「誰も悪くない。もちろん僕も。少し人とやり方が違うだけなんだ。少し人と前へ進む方向が違うだけなんだ。」 これまで前ならえで歩いてきた私は私で、青い制服とひとくくりされていた中にいると思います。前ならえで入った大学で、貫通する穴を見つけていました。 もっと早く見つけたかったとは思わないし、 今のままでちょうどよかったです。 でも、やっぱりちょっと悔しくなりました。 人と少しやり方が違って、積極的に家にこもっていて、それを責めるひともするひとも誰も悪くない。 そういう受け入れの姿勢みたいなものが最強なのかな、 どうすればよかったんかなって、読者やのに反省しました。 こうして心動いてたくさん感想を書いてしまったので★★★★★です。ありがとうございました。
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発売当初読んだのですが、もう一度読んでみました。 我が子の年齢が14歳に近いこともあり、今回はご両親への感情移入が強い状態で読みました。 時々出てくる「お母さん」がとてもかわいそうでしたし、キモチがとても理解できました。 書いてはなかったですが、いま、幸せですよね?? ジュニアさんは人より、感性が鋭く、周りが普通だと感じることを、疑問を持つことなく受け入れることができなかったのかな…。 そこで生まれた疑問や思いが、部屋に籠もる時間につながったのだと思います。 まわりから誤解され、理解されず、ともて苦しい時間だったと思いますが、その時間が、現在のキレのある、オモシロイ発言に繋がっているんだと思いました。 どの分野であっても、第一線で活躍している方や第一人者と言われる方は、理解されない時期を経験をして、より自分の感性を磨き、活躍している方が多い気がします。 お兄さんのセイジさんの力も強いと思いますが、自分が歩んでいく道を見つけることが出来て、本当に良かったと思います。 先日拝見した番組で、ジュニアさんが「今が一番楽しい」とニコニコしなからおっしゃっていたので、本当に良かったです。
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ホテルに宿泊中暇だったので書架からなんとなく選んだ。 2時間ほどでさらっと読める。 生きづらい人の答えのひとつ。 思春期の頃に読んでいたら影響を受けたかも。
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自伝、だと聞いたような気がします。全体的に重苦しい雰囲気で話は進みます。 ぼくは、子どもの頃や思春期にモヤモヤした感情を抱えた人たちと関わることを仕事にしていますが、千原ジュニアもきっとその一人だったのが鮮明に描かれていて。 自分がもし、14歳の千原ジュニアと出会っていたら、わかってあげられたかなと自問自答しながら読み進めました。 でも、きっと手を差し伸べたのがおばあちゃんとせいじだったから、お笑いに進めたんだろうな。 同じように、子ども、特にひきこもりや不登校の人たちを支えようとされている人が読むと、考えさせられることがたくさんあるんじゃないかなぁと思います。
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不登校の中学生の時に読んだ 部屋に鍵かけたい!分かる!と思って最近引っ越したら自分の部屋に鍵が備え付けられてて嬉しかった おばあちゃん良かった
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「人と同じになりたくない」 それが理解されない、わかってもらえない葛藤 普通ってなんだろう、みんなが一緒なことは気持ちの悪いことなんじゃないか そんなことを考えさせられる14歳の千原浩史少年の目に映る社会のリアルさが心に響いた。
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お笑い芸人『千原ジュニア』の自叙伝。 久しぶりに★★★★★を付ける。 自伝である故、どこまで脚色されドラマチックな演出になっているかは定かではないが、読者として非常に高いレベルの満足感を感じた。 今の彼の成功を知った上での読書である為、最初から安心感を抱いて読んでいた自分も、...
お笑い芸人『千原ジュニア』の自叙伝。 久しぶりに★★★★★を付ける。 自伝である故、どこまで脚色されドラマチックな演出になっているかは定かではないが、読者として非常に高いレベルの満足感を感じた。 今の彼の成功を知った上での読書である為、最初から安心感を抱いて読んでいた自分も、本書を読むのに適した精神状態だったかもしれない。 全編通して、簡単な言葉を並べて表現している。それゆえに、読者にとっては集中力と想像力を要するハードな読書となるに違いない。 内気な少年の冒険ファンタジーが始まりそうな雰囲気だ。しかし実際は闇が深く、言葉で書き表せないほどの感情があったに違いない。 赤で空、黒で太陽、青で鳥。壁にスプレーで描いた。 絵を描くことが好きな少年だった。 すごく詩的だが、ストレートな表現に涙が出そうになる。同じ言葉も最初と最後では響きが違うのだ。 起承転結というか、何と言うか、読み物としての構成も素晴らしい一冊だと思う。 彼は結果的に自分の戦う場所を見つけることが出来た。 祖母、そして兄の存在がどこまでも懐の大きなものであったに違いない。 ご両親の気持ちはすごく分かります。息子のことが心配なんだ。周りの目も気になる。仕方ない。 互いに真剣だからこそ、通じ合えないものもあったのかもしれない。 待つこと。それが本当に難しいことなんだよね。 読了。
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ちょっとくどい表現が気になったけど、 千原ジュニアのことはよくわかった。気になった。 思春期の少年のもどかしい気持ちはわかりやすかった。 親は程よい距離で見守る のが正解なのかなーなんて思ったり。 15歳でお笑いの道へ進むと決意できたのは、自分としっかり向き合ったからだろう。 ダイヤルは6210無人島 おしゃれ 笑
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この不思議な世界を前に、どう自分を作って行けば良いのか不安でたまらなかったあの頃、それを瑞々しい記憶として呼び起こしてくれる本でした。尖ったナイフで世界のモヤモヤに立ち向かおうとして、一人ではどうにもならないと悲しくなり、膝を折ってしまった中学生の私。その自分を久しぶりに愛しく愛...
この不思議な世界を前に、どう自分を作って行けば良いのか不安でたまらなかったあの頃、それを瑞々しい記憶として呼び起こしてくれる本でした。尖ったナイフで世界のモヤモヤに立ち向かおうとして、一人ではどうにもならないと悲しくなり、膝を折ってしまった中学生の私。その自分を久しぶりに愛しく愛でたいと思える本です。 決して文章が上手いという訳ではないけれど、溢れ出る強い想いが、素晴らしい作品を作っています。
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