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公平・無料・国営を貫く英国の医療改革 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2020/04/03

患者中心、地域中心の医療。 ゲートキーパーとしての、General Practitioner(家庭医)。 大石さんが言っていたことが少し分かってきた。

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2011/04/28

この国と同じように医療崩壊の危機から立ち直りつつあるという英国の医療改革について書かれている本。 医療機関と医師がサービスを供給する、そのサービスは保険者が購入する、患者は需要者としてサービスを受ける、という大原則。 そこは変えずに、その枠組みの中で質の高い医療を実現するため...

この国と同じように医療崩壊の危機から立ち直りつつあるという英国の医療改革について書かれている本。 医療機関と医師がサービスを供給する、そのサービスは保険者が購入する、患者は需要者としてサービスを受ける、という大原則。 そこは変えずに、その枠組みの中で質の高い医療を実現するための、大胆な改革手法が次々に登場してくる様が活き活きと描かれていてかなり面白かったです。 中でも目からウロコだったのが、「医師の報酬は原則として担当している住民の数がベースとなる。つまり、どれだけの回数、患者を診るかではなく、そもそも担当している住民の数に応じて収入を得る。だから住民の健康管理を徹底し、病気(来院回数)を減らし、収入を変えずに医師の負担を減らすという動機付けが働く。」という部分。 サービスを多く提供することが良いことではない、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」とは決して言えない、というこの業界を進歩させていくためには、こういう視点がすごく大事なんだと改めて思いました。

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2010/09/18

供給者サイド(医療提供体制)、購入者サイド(保険者)、需要者サイド(患者)という視点で改革を論じている点が興味深いです。 ただし、全体として医療給付についての議論が大半を占めています。改革成功の要因の一つとされる財源増については、好景気による税収増や国民の負担増への理解があったと...

供給者サイド(医療提供体制)、購入者サイド(保険者)、需要者サイド(患者)という視点で改革を論じている点が興味深いです。 ただし、全体として医療給付についての議論が大半を占めています。改革成功の要因の一つとされる財源増については、好景気による税収増や国民の負担増への理解があったという感じで触れられていますが、わが国では医療費負担の公平性を確保しつつ財源をいかに捻出するのかという議論こそが大切なように思います。

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2010/06/11

「医療崩壊」が言われ、医療改革の必要性が論議されている今日この頃。 この本は同じく医療崩壊の危機から立ち直りつつある英国のケースを紹介する事で、日本の医療を立て直すための参考にしてもらえればという目的で書かれている。 様々な立場の思惑が絡んでくるので、改革といっても簡単にはいか...

「医療崩壊」が言われ、医療改革の必要性が論議されている今日この頃。 この本は同じく医療崩壊の危機から立ち直りつつある英国のケースを紹介する事で、日本の医療を立て直すための参考にしてもらえればという目的で書かれている。 様々な立場の思惑が絡んでくるので、改革といっても簡単にはいかないだろう。だが、医療は生活に欠かせないものであり、誰もがある程度満足できるものにしなければならないと思う。そのためにも診療側だけでなく、受ける側の事も考えるべきだろう。また、必要以上の医療を受ける事のないような施策も立てていく必要があるだろう。過剰な医療は負担の増大にもつながるからだ。 日本と英国では医療に対する意識や制度の違いがいろいろあるから、そのまま導入というのは無理だろうけど、参考になるものは多々あると思う。そうしたものが制度の改革に役に立てるといいんだけどね。

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2014/10/26

[ 内容 ] 英国の医療改革から日本が学ぶべきこととは。 崩壊寸前だった英国の医療はなぜ蘇ることが出来たのか!? ブレア政権下で行われた制度改革の全容を明らかにすることで、日本の医療制度改革へ向けて、ひとつの道筋を提示する。 [ 目次 ] 第1章 今、日本の医療に何が求められて...

[ 内容 ] 英国の医療改革から日本が学ぶべきこととは。 崩壊寸前だった英国の医療はなぜ蘇ることが出来たのか!? ブレア政権下で行われた制度改革の全容を明らかにすることで、日本の医療制度改革へ向けて、ひとつの道筋を提示する。 [ 目次 ] 第1章 今、日本の医療に何が求められているのか 第2章 英国医療改革とは何か-NHSの果敢なる挑戦(NHSとは-「公平・無料・国営」の揺るぎない理念 英国医療改革の鳥瞰図-決断・戦略・実行) 第3章 医療改革に何が必要か-英国医療改革の実像(「政治の力」-信念とリーダーシップ 「患者中心」-患者の納得と参加 「地域」-医療の地方分権 「公平」-健康「格差」への目配り 「医療従事者」-クオリティの高いサービスを提供できる医師の確保 「プライマリケア」-「かかりつけ医」という安心 「医療の可視化」-「質」と「効率」の二兎を追う 「医療の効率化」-限りある資源の有効活用) 第4章 英国医療改革は何を成し遂げたか-残された課題とNHSの未来(英国医療改革の成果と課題 日本の医療改革へのヒント) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/12/03

英国の医療システム(NHS)の仕組みや、医療改革によってどのような道をNHSが辿っているかを綴った一冊。 医療環境のみならず公的サービス全般に影響を与えるまでに再生したNHS。 改革の光と影にも言及。

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2009/10/04

無料で公平な医療を全国民に―この理想を掲げて一九四八年、英国の医療システム(NHS)は誕生した。効率化と患者中心の医療の実現など、英国の医療改革の全貌を紹介するとともに、やはり医療の崩壊が叫ばれて久しい日本の制度改革へ向けた具体策を提言する。

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2009/10/18

09/07/17。購入したままだったが、amazonで“患者中心”“医療”で検索したらたまたまHITしたので、一気読み。 著者の一人が官僚というのが良い。 医療制度の違いを超えて日本が参考にすべき英国の医療システムについて簡潔にまとめられている。 そのような医療制度についてよりも...

09/07/17。購入したままだったが、amazonで“患者中心”“医療”で検索したらたまたまHITしたので、一気読み。 著者の一人が官僚というのが良い。 医療制度の違いを超えて日本が参考にすべき英国の医療システムについて簡潔にまとめられている。 そのような医療制度についてよりも、個人的には、英国の医療システムの根本原則たる精神をしっかりとわれわれ医療関係者は心に刻むべし。 実際、NHSの改革が万雷の拍手をもって迎えられているわけではない。課題も多いが、その点についてもきちんと書かれており、なかなかの良書である。読了10月。

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