1,800円以上の注文で送料無料

ペスト の商品レビュー

3.5

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/03/13

コロナが落ち着いてきた今頃なぜ? カミュのとは違うのかなーと読んでみた。 きつい!著者のデフォーって、ロビンソン・クルーソーを書いたひとなんですね。こんなんだったっけ?もとはジャーナリストのでその目線で書かれたと解説にありましたが、まあー、冷徹に延々と、たいへんな街の様子が描か...

コロナが落ち着いてきた今頃なぜ? カミュのとは違うのかなーと読んでみた。 きつい!著者のデフォーって、ロビンソン・クルーソーを書いたひとなんですね。こんなんだったっけ?もとはジャーナリストのでその目線で書かれたと解説にありましたが、まあー、冷徹に延々と、たいへんな街の様子が描かれています。カミュ版ペストのような人と人とのコミュニケーションによるドラマチック性は低く、観察眼と取材力をいかしたレポートがてんこもり。もちろん病気や死体の話が山積みなので、しんどくなってきます。ここまで書き込んだのには、やはりたいへんな体験を残したいというジャーナリストならではの強い思いがあったのでしょうねこんな書き方もあるのねーーー。 面白かったのは、ここに描かれた当時のイギリス政府の対応がかなり細やかなこと。チャリティーや救貧院的な思想が高い国とは思いますが、ペストにかかった人への対応や、雇い主が疎開して仕事にあぶれた使用人たちに看護や管理の仕事を与えて、衛生問題と雇用問題を一気に解決するなど、先進的だなーと思いました。

Posted byブクログ

2025/12/18

ロンドンのペスト蔓延時の様子を詳細に描いた今作だが、コロナ禍mの日本も同じような状況であった。コロナ禍んpことと錯覚するほど状況極似しており、このような素晴らしい先人の残したものを大切にするべきである。

Posted byブクログ

2025/07/26

1665年のペストについて書かれたデフォーの本。 デフォーといえば、ロビンソン・クローソーだが、コロナ体験をした今の我々にはこっちの方が名作に映るかもしれない。 ペストが蔓延したロンドンのドキュメンタリーで、1660年生まれのデフォーは彼の叔父の日記や当時の記録をもとに書いた...

1665年のペストについて書かれたデフォーの本。 デフォーといえば、ロビンソン・クローソーだが、コロナ体験をした今の我々にはこっちの方が名作に映るかもしれない。 ペストが蔓延したロンドンのドキュメンタリーで、1660年生まれのデフォーは彼の叔父の日記や当時の記録をもとに書いたそうだ。 驚くべきことに、私たちがコロナで体験したことと瓜二つのことが書かれている。 例えば、「変な呪いが流行った」とかはアマビエを想起するし、「コロナに効く薬がある」とかはイベルメクチンの騒動を思い出すであろう。 疾病者の隔離政策も我々に馴染みのある話だし、その効果に疑問が投げられかけているところも我々と同じである。 あと、統計への疑問も投げかけられているのも、現代と同じである。 まるで「コロナを扱った異世界小説」のようで面白かった。

Posted byブクログ

2024/12/20

小説なのか、事実なのか良く分からない。 ペストが流行って右往左往している人たちを観察している人の話。 どうやら数十年前に実際にあったことを聞き書きして、主人公の周りで起きたこととしているようだ。 その辺は『ロビンソン・クルーソー』と同じ。

Posted byブクログ

2025/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コロナ禍に買った一冊。 読んでいて私には衝撃的な事が多かった。腫張ができて、最後には走り回って亡くなる人。先程まで元気だったのに、急に倒れてそのまま亡くなる人。子どもを身ごもったまま亡くなる人。現在は医療が進化しているため、想像もできない苦しみが昔にはあったのだと感じた。  特にp203あたりの信心深い男の人と作者(?)の話が好きだった。

Posted byブクログ

2022/07/10

思ってたよりずーっと読みやすかった! 実際に体験したわけではない(大流行時は5歳)のに、取材してさも体験したかのように描けるのはすごいな。 酒場・遊興所の閉鎖・往来禁止…今とまったく一緒。 ただ行政はしっかりしてたようで、それは感心というか、うらやましいというか。

Posted byブクログ

2022/03/04

”コロナ禍”で注目された本書。意外と読みづらいところが多く、思いのほか時間がかかってしまった。17世紀末のイギリスで実際にあったペストのパンデミックを描いたノンフィクション小説。著者は18世紀に活躍した「ロビンソン・クルーソー」で有名な小説家。本書で最も印象的なのはこの時代のヨー...

”コロナ禍”で注目された本書。意外と読みづらいところが多く、思いのほか時間がかかってしまった。17世紀末のイギリスで実際にあったペストのパンデミックを描いたノンフィクション小説。著者は18世紀に活躍した「ロビンソン・クルーソー」で有名な小説家。本書で最も印象的なのはこの時代のヨーロッパでも”ロックダウンは無意味”と認識されていたこと。今から三百年前に無意味と断定された政策を現代でもやってしまったのは、まさに”歴史は繰り返す”という皮肉を感じた。 

Posted byブクログ

2021/06/29

感染者地域からやってきた人への差別。 感染地域における隔離とロックダウン。 日々の死者数を数字で追う人。 感染地域を脱出する金持ち。 デマ。 科学的根拠のない療法で一儲けする人たち。 17世紀も21世紀も何も変わらないとは。

Posted byブクログ

2021/06/29

冒頭の一文のおかげでロンドンにペストが入ってきたのは1665年だったことを忘れることはないだろう。章立てがなく改行もほとんどないのは今でいえばツイッターで日々の出来事をアップしているTLをまとめて読んでいるような印象。コロナ禍だから同じ世界にいる感覚で読み続けられたこともあるだろ...

冒頭の一文のおかげでロンドンにペストが入ってきたのは1665年だったことを忘れることはないだろう。章立てがなく改行もほとんどないのは今でいえばツイッターで日々の出来事をアップしているTLをまとめて読んでいるような印象。コロナ禍だから同じ世界にいる感覚で読み続けられたこともあるだろう。原題に"Journal ..."とあるように、架空の人物を設定し通も内容は詳細なルポルタージュ。日に日に増加する死亡週報の数字が昨年から毎日報道で見る患者数のよう。原因などが解明されずワクチンもない中、日々恐怖に怯える人々がどのように行動するか、さまざまな姿が見てとれる。イカサマ香具師等、ロンドンから逃げ出す人々、死を前に我を失う人々。当時は街のロックダウンでなく家を閉鎖していた。その閉鎖された家を監視する監視人の仕事ぶり。死体運搬の様子。概ねロンドン当局の仕事には好意的。文章から宗教観、理性への敬意が感じられる。あちこちの感想を見ると現代の人々には訳が不評なようだけど、1973年の訳としては現代的でこなれていると思うし、ロンドンの地名の表記が今と違っていて初め戸惑ったことを除けば私には読み応えのある訳だった。 それにしてもロンドンはこの後大火に見舞われ、散々な年月だったのね。

Posted byブクログ

2021/01/23

(01) 筆者は,感染と蔓延とその結果としてもたらされる市民の死を克明に(*02)綴っていく.デフォーは幼児にこの1665年のロンドンでのペストの流行と惨事を経験しているが,彼が本書を上梓したのは1722年頃とされ,半世紀以上前の出来事を叔父の遺した記録を通じて生々しく再現してお...

(01) 筆者は,感染と蔓延とその結果としてもたらされる市民の死を克明に(*02)綴っていく.デフォーは幼児にこの1665年のロンドンでのペストの流行と惨事を経験しているが,彼が本書を上梓したのは1722年頃とされ,半世紀以上前の出来事を叔父の遺した記録を通じて生々しく再現しており,その文筆家としての手腕には驚くべきものがある. (02) 政治的な情況としては,ロンドン市の救恤策も示されるものの,感染者が確認された家屋に,感染の有無にかかわらず家族や同居する使用人などの接触者をまるごと閉鎖する対策が凄まじい.筆者はこの施策を批判しているが,監視人のもとで閉鎖状態が管理されるものの,その家屋を脱出しようと試みる市民たちの描写まで行き届き,また,その閉鎖家屋から街路に漏れ出る死の咆哮までが伝えられる.経済的には,貧困層と富裕層との感染対策の格差をレポートしており,疎開する上層と市内に留まらざるを得ない下層(*03)をそれぞれに報告している.風俗面でも,治療や防疫として行われていたこと,あるいは予言や薬効などの民間のデマのような俗信(*04)から怪しいビジネスの流行まで,都市的なすったもんだにも事欠かない. (03) 愉快な挿話として後半には市内の職人たちの郊外への避難が戯曲のような文体で報告されている.そのキャンプや機転には,ロビンソン・クルーソーのサバイバルに通じる実用性を持つハウツーの要素も混ざっているようで,一編の書物が綴られ,後世に伝世されることの意味を考えさせられる.tテムズ川での船上生活によって感染から自らを逆に隔離しようという行動があったことも痛快に感じられる. (04) 新旧の宗派の対立がペスト蔓延の混乱の中で一時的に調停された様子も面白い.また,この渦中にあって神や信仰の問題を取沙汰する筆者の態度には,中世的な時代錯誤よりも,普遍的な神の存在が示されているように感じられる.

Posted byブクログ