現代人はキリスト教を信じられるか の商品レビュー
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社会学者として有名なクリスチャンが書いた本ですが、パスカル、バルト、ブルトマン、ティリッヒなど20世紀の神学まで詳しい知識を持っておられ、大変深い洞察に満ちた凄い本でした。この本を前にすると、神がある、ないという浅薄な議論は出来なくなってしまうように思います。一般的な意味での神の存在はあるのか?、そしてそれがどうしてキリスト教の神なのか?、イエスキリストとは?聖霊とは?罪とは?十字架の死がなぜ私達のためなのか?罪を赦すとは?復活とは?奇跡とは?使徒信条に沿っての解説をしながら、アリウス・アタナシウス、ネストリウスらの時代の論争にまで話が及んでいくので非常に興味深く分かりやすく読むことができます。
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キリスト教徒の著者が何故キリスト教を信じられるのかを問うている本。プロテスタントを基本的なスタンスとしながらも、キリスト教自体への懐疑を追求している姿勢が私は好きだ。 一辺倒に固い文章でなく、さらっと軽めの文章にしてあるので、悩まず読めたりもする本です。 私自身はキリスト教徒ではないですが、キリスト教には興味があったので、非常に面白く読めました。良い本です。キリスト教に悩んでいる方は是非一度。
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タイトルのとおり、懐疑心を持ちながらも、それでもなお信仰を捨てていない、それに正直に向き合う姿勢は共感できる。 西方教会の原罪重視ではなく、東方教会の、苦しむ神と世界の救済という考え方に答がありそうな気がした。 リベラルの道徳的キリストについては、そんなキリストならいらないと一喝...
タイトルのとおり、懐疑心を持ちながらも、それでもなお信仰を捨てていない、それに正直に向き合う姿勢は共感できる。 西方教会の原罪重視ではなく、東方教会の、苦しむ神と世界の救済という考え方に答がありそうな気がした。 リベラルの道徳的キリストについては、そんなキリストならいらないと一喝。 疑問がありつつも、最後には復活の希望がある。「口ごもりつつ」「躊躇しつつ」も、自分はキリストを信じるという著者の告白は、2回読んでようやく心に聞こえてきた。
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聖書学のかなりの部分がドイツのプロテスタント神学から出てきた。 ホロコーストは神義論の最も鋭い問いかけを突き付けている。なぜ紙は百万人のユダヤ人の子供たちを見殺しにできたのか。 キリスト論の発展は兄弟でときに苛立ちを覚えるほど複雑な問題を生み出した。 祈りは瞑想ではない。瞑想は内...
聖書学のかなりの部分がドイツのプロテスタント神学から出てきた。 ホロコーストは神義論の最も鋭い問いかけを突き付けている。なぜ紙は百万人のユダヤ人の子供たちを見殺しにできたのか。 キリスト論の発展は兄弟でときに苛立ちを覚えるほど複雑な問題を生み出した。 祈りは瞑想ではない。瞑想は内面に向かう動きである。 教会はユダヤ人と異邦人とを区別しない。
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