なぜ日本にキリスト教は広まらないのか の商品レビュー
一言結論: 経験と知識、観察に基づく鋭い視点で分析されているが、既にキリスト教信者である人以外はピンと来ないかも。 感想: キリスト教が日本に入ってきた歴史、広まった歴史、日本人の文化、そうしたものとキリスト教の教理とを比較してありさすが専門家といった分析で個人的には納得感があ...
一言結論: 経験と知識、観察に基づく鋭い視点で分析されているが、既にキリスト教信者である人以外はピンと来ないかも。 感想: キリスト教が日本に入ってきた歴史、広まった歴史、日本人の文化、そうしたものとキリスト教の教理とを比較してありさすが専門家といった分析で個人的には納得感がありました。著者がキリスト教の未来のことを真剣に考えている様子が伝わってきて、提言も多く含まれていて熱意を感じます。 ただ、あくまでそういう立場の人、つまりキリスト教信者や教会の未来をどうにかしたいと考えている人向けの本かなと思いました。タイトルがすごくキャッチーで、確かになぜ?と思わせるものなんですが聖書を知らない人に対して分かりやすい工夫はあまりなかったように思います。講演だから仕方ないかもしれませんが。 後半に戦争と教会の関わりについて言及があり、昨今の情勢でますます考えなければならない問題となっています。著者が触れているように聖書は唯一の解決策として「神の国」が必要だとしています。この点については正しい聖書理解が下記のページに詳しいと思います。 https://www.jw.org/finder?wtlocale=J&docid=502012123&srcid=share
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著者が、いろいろな場所で行った講演の内容を1冊にまとめた本。1人で話をしているため、話が重複している場面も多い。 とくに重複していたのは、日本へのキリスト教の輸入は武士階層であり、中国や韓国などの下からの布教とは異なった方法だったことが、今の数が少ない状況を産んでいるということ...
著者が、いろいろな場所で行った講演の内容を1冊にまとめた本。1人で話をしているため、話が重複している場面も多い。 とくに重複していたのは、日本へのキリスト教の輸入は武士階層であり、中国や韓国などの下からの布教とは異なった方法だったことが、今の数が少ない状況を産んでいるということだった。 また、戦後は、歌う教会(台湾)、祈る教会(韓国)、議論する教会(日本)であり、日本の大学がマス化する時代までは、高尚な議論をする場として、教会が存在したこともあるようだ。 若者が教会を離れている、国家の問題、いろいろな問題が今につながっているので、考えさせられた。
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