為朝伝説殺人ファイル の商品レビュー
伊豆と奄美、遠く離れたふたつの島で 相次いでダイバーの死亡事故が起きた。 単なる偶然と思われたが あるテレビ局のスタッフは どちらも源為朝の伝説が残る土地で 発生していることに注目し 番組で取り上げることにする。 ところが、取材に行ったキャスターが 死体で発見され…。 伝説シリ...
伊豆と奄美、遠く離れたふたつの島で 相次いでダイバーの死亡事故が起きた。 単なる偶然と思われたが あるテレビ局のスタッフは どちらも源為朝の伝説が残る土地で 発生していることに注目し 番組で取り上げることにする。 ところが、取材に行ったキャスターが 死体で発見され…。 伝説シリーズ、開幕。 最初は、どうせ偶然だろうけど 一応警察も調べましたよ〜的な役目で 事件に関わることになったST。 でも、菊川さんや所轄の刑事の「勘」が きな臭いところを嗅ぎ付けちゃった。 メンバーだけじゃなく 事件関係者の視点から語られる章も いろいろ加わってるので 「事故? 殺人? やっぱり事故?」と 新事実が出るたびに とらえ方が変わっておもしろかったわ。
Posted by
タイトルからは全く想像できかったが、ダイビングに絡んだ話で驚いた。 個性的で個人主義のSTのメンバーが、チームに協力する姿勢を見せ始める。 また、STを取り巻く警視庁のメンバーがSTに好意的になってきて、シリーズの最初の数冊とはだいぶ違う。 今回も青山が活躍する話だった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
伝説物ミステリーは基本的に大好き。為朝伝説はよく知らなかったです。動機や殺人方法にトリックがあるわけではなく、殺人の理由を隠すために伝説を利用した、ということですね。 科捜研(STと略されるらしいですが)の5人がわざとらしく5色ですが(笑)、シリーズ物らしいのでキャラ付けがはっきりしてまぁいいんじゃないでしょうか、と思いました。後続シリーズも機会があれば読んでみようと思います。
Posted by
伊豆、奄美と続けてダイバーの死亡事故が起こる。為朝伝説に絡めてテレビは面白おかしく番組を仕立て上げようとする。その取材をした女子アナも死亡する。事故なのか?関連はあるのか?がこの作品のポイントだろう。 世間が騒がしくなり、収束させるためSTが登場する。いつもの5人と百合根警部と...
伊豆、奄美と続けてダイバーの死亡事故が起こる。為朝伝説に絡めてテレビは面白おかしく番組を仕立て上げようとする。その取材をした女子アナも死亡する。事故なのか?関連はあるのか?がこの作品のポイントだろう。 世間が騒がしくなり、収束させるためSTが登場する。いつもの5人と百合根警部と菊川刑事の7人のそれぞれの味が出ている。事故なのにSTが出動するというのは強引な設定のように感じる。 色シリーズ6作(黒のモスクワを含め)でも感じたのだが、色が主役というわけでなく、チームが主役で、中心となる人物の色が題名になっているのだろう。 今回は色が題名にないので、菊川刑事の回なのだろうか?事件性を疑う最初が菊川だったから、そう感じた。青山のプロファイルも貢献度が高かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
#読了 キャラクターが立っていることもあるし、慣れ親しんだシリーズだってこともあって、物語にはすんなり入ることができるんだけど、いかんせん話の持って行き方というか、捜査への関わり方が無理やりなのではなかろうか……。今更かもしれないけどね。 偶然重なったダイバーの事故。為朝伝説と関係があるのでは?と取材に行ったアナウンサーが死亡したことにより、伝説と死に関連性があるのかと、一気にファンタジーに振れてしまいそう。けどそこは安心安全のSTでした。 結末はあっけなかったというか、為朝伝説全然関係ない。
Posted by
シリーズ第九作。伝説シリーズ三作の第一弾。今回の主役は青山。赤城、結城、黒崎も活躍するが、山吹はお経をあげるだけ。推理主体で、STらしさが無い。
Posted by
STシリーズ第3ステージといったところでしょうか。源の為朝について(日本史はそれなりに勉強したものの)それほど知識があったわけではなく、ちょっと没入感を得にくいストーリーでした。為朝の歴史上のエピソードと現代で起こった殺人事件がリンクするようなしないような、そのつながりを追っかけ...
STシリーズ第3ステージといったところでしょうか。源の為朝について(日本史はそれなりに勉強したものの)それほど知識があったわけではなく、ちょっと没入感を得にくいストーリーでした。為朝の歴史上のエピソードと現代で起こった殺人事件がリンクするようなしないような、そのつながりを追っかけるほうに気を取られてしまったことも影響したかも。。。 とはいえ、シリーズとしては安定のおもしろさであることにかわりはないと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
為朝伝説。最後は肩透かし感は否めない。ただ、歴史上の人物としては、興味深く感じた。STシリーズは、キャラもたっていて面白く、読みやすいが、ウソ発見機としてちゃんと始めから機能していれば、もっと早く解決したのでは?と読むたびに思う。
Posted by
為頼伝説…初めて調べてみたけど、興味深かった。殺人事件が偶然に乗っかってるのも、拍子抜けだけどアリなのかも?
Posted by
著者は友人から借りた隠蔽捜査シリーズでお気に入りだった。そこに歴史上の伝説を下敷きにしたSTシリーズがあることを知り、試しに『桃太郎伝説』と共に購入してみた。本書のタイトルに登場する源為朝とは、落語『火炎太鼓』の枕で「鎮西八郎為朝と小野小町……」と出てきたために記憶に残っており、...
著者は友人から借りた隠蔽捜査シリーズでお気に入りだった。そこに歴史上の伝説を下敷きにしたSTシリーズがあることを知り、試しに『桃太郎伝説』と共に購入してみた。本書のタイトルに登場する源為朝とは、落語『火炎太鼓』の枕で「鎮西八郎為朝と小野小町……」と出てきたために記憶に残っており、なんだか点と点がつながった感じ。今更ながら科捜研に所属する職員が、司法警察官だけではないことを知り、まさに目から鱗状態だ。
Posted by