さよならの次にくる 卒業式編 の商品レビュー
高校を主な舞台とした、日常の謎系のコミカルなミステリ。 シリーズ二作目は、卒業式編、新学期編とニ分冊になっていて、卒業式編は四つの物語が収録された連作短編集となっています。 主人公である葉山くん、探偵役を務める伊神さんなど主要登場人物のキャラクターがとても良いですね。 特に...
高校を主な舞台とした、日常の謎系のコミカルなミステリ。 シリーズ二作目は、卒業式編、新学期編とニ分冊になっていて、卒業式編は四つの物語が収録された連作短編集となっています。 主人公である葉山くん、探偵役を務める伊神さんなど主要登場人物のキャラクターがとても良いですね。 特に伊神さんの謎めいた雰囲気には心惹かれるものがありました。 また、断章と題された数々のエピソードも思わせぶりで、新学期編への期待が高まります。
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悩ましいのはむしろ、事件の発端をどこに設定するかだ。(p.9)/小学生の葉山に瞬間移動っぽいものができた理由/小学生のときの初恋の相手、渡会千尋が濡れ衣を着せられたかもしれない/白猫ジャックが死んでいる/伊神恒失踪事件/全編を通した何かがあるような感じ/次巻につづく ■芸術棟に...
悩ましいのはむしろ、事件の発端をどこに設定するかだ。(p.9)/小学生の葉山に瞬間移動っぽいものができた理由/小学生のときの初恋の相手、渡会千尋が濡れ衣を着せられたかもしれない/白猫ジャックが死んでいる/伊神恒失踪事件/全編を通した何かがあるような感じ/次巻につづく ■芸術棟についての簡単な単語集 【秋野麻衣/あきの・まい】吹奏楽部。 【東雅彦/あずま・まさひこ】吹奏楽部員。秋野の彼氏。185センチの長身。チャラい格好だがなぜかさわやかに見える。家は金持ち。 【アツシ】柳瀬さんちの犬。足と首のまわりだけ黒であとは象牙色というカラーリング。とてもひとなつっこそうだ。アイヌ語の命令しか聞かない。 【伊神恒/いがみ・こう】文芸部部長。物識り。探偵役。遠慮を知らない。 【石井あゆみ】愛心学園吹奏楽部一年。なんとなく猫っぽいが本人は猫アレルギー。 【浦和虎彦】とある中学生。 【江澤】演劇部二年。 【壁男】芸術棟に出るらしい幽霊。首を斬られ壁に埋められている。顔がないので手当たり次第に襲い壁の中に連れ込もうとするが人間を連れ込むことは難しくつぶれてしまう。 【keynote】愛心学園裏門すぐのとこにある喫茶店。名称からして同校吹奏楽部がターゲットではと思われる。 【木場】葉山の西の谷小学校時代の仲間。クラスで一番小さかったのに今では大男になっている。 【芸術棟】古く芸術性などカケラもなく愛想のない建物に文科系の部を全部放り込んで芸術棟と称している余り物の建物。音楽系の部のせいで常にやかましく全体の半分はガラクタが詰まっている。 【シランクス】立花の幽霊がフルートで吹いているらしい曲。 【高島ひかる】吹奏楽部部長。「吹奏楽部のがんばりママ」と呼ばれる。 【立花久美子】吹奏楽部。フルート。美人。行方不明。後に中退し百目鬼姓となる。 【田村】生物科教諭。芸術棟地下の実験室で改造人間を作っている。 【椿美都/つばき・みと】愛心学園吹奏楽部一年。パーカッション。 【百目鬼悟】美術部顧問。仕事のためではなく創作のために学校に来ているフシがある。自分のアトリエ欲しさに芸術棟にアトリエを作り美術部とした。 【豊中浩一】自殺したと思われる男。 【豊中正子】浩一の妻。 【梨本】体育科教諭。田村教諭の作った改造人間で冷蔵庫型でしゃべらず無表情。 【波木/なみき】愛心学園吹奏楽部部長。 【ネモっち】根本晶(ねもと・あきら)。葉山の西の谷小学校時代のクラスメートの悪ガキ。他者を閉じ込めることに義務感を感じていた。 【葉山】主人公の「僕」。美術部員。 【美術部】芸術棟三階にある。葉山を含め部員五人、うち幽霊部員四人。 【マヤ】邦楽部員。 【三野小次郎/みの・こじろう】通称「ミノ」。演劇部員。他人の内緒話に出くわす男。葉山とは中学時代から親しい。 【八重樫日名子/やえがし・ひなこ】愛心学園吹奏楽部一年。 【康永/やすなが】愛心学園吹奏楽部。演出。 【柳瀬沙織/やなせ・さおり】演劇部長。黙っていたらグラビアアイドル、口をひらいたらお笑い芸人。葉山に気があるらしいフシがある。が、おもしろがっているだけの可能性はある。 【渡会千尋/わたらい・ちひろ】葉山が小学生の頃好きだった女子。初恋。今は愛心学園吹奏楽部でオーボエの首席奏者。 【ワッキー】葉山の西の谷小学校時代のクラスメートの悪ガキ。
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半年かそれ以上に放置していた本をやっと読みました! 買う前にとあるサイトでこの本を紹介されていたのを見て、面白そうだなーと思い買ったような感じです。ただ予想より面白かったので新学期編も買って読みたいです。
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葉山君が初恋の人の無実を証明するために奔走する『中村コンプレックス』や、卒業式の日に突然居なくなった伊神先輩を探し回る『卒業したらもういない』など日常のふとした謎を解決していく学園ミステリーの要素は勿論、伊神先輩の卒業を経て葉山君の学校生活はどうなっていくのか気になる終わり方だ...
葉山君が初恋の人の無実を証明するために奔走する『中村コンプレックス』や、卒業式の日に突然居なくなった伊神先輩を探し回る『卒業したらもういない』など日常のふとした謎を解決していく学園ミステリーの要素は勿論、伊神先輩の卒業を経て葉山君の学校生活はどうなっていくのか気になる終わり方だった。早く『新学期編』も読まなくてはと思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
この本を読んで、なんだかいろいろ身につまされた感じ。何がというよりかは、全体に醸し出される雰囲気に。 こうした高校生・大学生が登場する小説をよく読むのは、灰色の高校生活だったことの代償行為なのかもしれないと常々感じるのだけど、なんとなく中二病的ななにかが働いている気もして、若干の痛々しさもなくはなく。 今回の作品は高校の卒業という、冬から春へ移ろうタイミング。その季節が持つ物悲しさ故だろう、「別れ」の話が多い。高校生の探偵ものという非日常な設定にも関わらず、高校時代の思い出のせいで、妙なリアリティがかぶさってくる。あぁもぞもぞする。 話としては一区切りがつくのか、卒業してしまった彼が今後どうなるのか。連作短編としての構成もかなりよかったので、次の展開が楽しみ。
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「市立高校シリーズ」学園ミステリ第2弾。今回は短編集。 基本的に葉山くんが主人公なんだけれど、伊神さんにだまされて思い込んで読んでいた物語もあった。 最後の話は、伊神さんらしい。途中で、本当に、伊神さんっていなかったのかもしれない、と思ってしまった。
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前後編の前編、なのだけれど連作短編形式なのに視点人物が……だし、探偵役の伊神さんもさっさと卒業してしまうし、いったいどうなるの?というもやもやの中で、後編へ。
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前作が望外に良かったのでホクホクと読んだ続編。しかし実はこれは言ったら中編にあたっており、この最後では非常に宙ぶらりんな状態なのであった。急いで後編に進むべし。
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いい加減半端になってるシリーズものを読破してしまおうと思い立った第1弾。 葉山&伊神シリーズ第2弾。 だと思ってたんだけど、この巻で伊神さん卒業しちゃったよ。 伊神さんが好きで読んでるようなもんなのに、早くも心折れそうになる。 残り全部借りてきてるから読むけど。 内容は可...
いい加減半端になってるシリーズものを読破してしまおうと思い立った第1弾。 葉山&伊神シリーズ第2弾。 だと思ってたんだけど、この巻で伊神さん卒業しちゃったよ。 伊神さんが好きで読んでるようなもんなのに、早くも心折れそうになる。 残り全部借りてきてるから読むけど。 内容は可もなく不可もなくな印象。 猫の話は何かの伏線なのかな。
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(卒業式編) 名探偵が卒業するのか・・・続かないもんだと思いつつ読了 前作で知り合ったメンバーなので読み進むのが早い 新キャラ、容貌がと整っているのにぶっといメガネをした一年正が一人部活(美術部)に配流(=入る) 前作も殺人は無かった、学生生活の細かな謎に答えを授けてくれる便利な名探偵だが、キャラづくりの為か行動がオカシイ・・・というのが、3巻の伏線になっているので慎重に読み進めてね(´・ω・`)
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