人類が生まれるための12の偶然 の商品レビュー
まあ偶然というよりは宇宙誕生から人類誕生までの歴史の振り返りって感じだわな。 宇宙の歴史も生物の歴史も好きなんで、さらさらっと楽しく読める。こういう横断的な知識を要することが書ける著者はすごいなあと思いつつ。
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宇宙の起源から人類の誕生までを、非常にやさしく解説してくれる作品。 考えてみれば生命が存在している、というだけでも不思議な事なのに、人間のように高度な文明をもった種が住んでいる地球というのは、やはりいくつもの偶然が重なった結果なのだ。 特に太陽からの距離が絶妙だったこと、液体...
宇宙の起源から人類の誕生までを、非常にやさしく解説してくれる作品。 考えてみれば生命が存在している、というだけでも不思議な事なのに、人間のように高度な文明をもった種が住んでいる地球というのは、やはりいくつもの偶然が重なった結果なのだ。 特に太陽からの距離が絶妙だったこと、液体としての水が存在できたことが、他の天体や惑星との大きな違いだったらしい。 生命の誕生について記した第6章からはとても展開が早く、まるで生命の進化を実際に間近で見ているようで面白かった。でも、もっと生き物の挿絵が沢山あればよかったと思う。
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人類がいま地球に存在するために必要だった12の偶然について書きます。 物理学や生物学、天文学の見地から地球が生命を育むことができた12の不思議を解説します。 よく見たら「ジュニア新書」。でも全く違和感なく、52歳の私でも読めました。
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人類、今の生態系が存在することは数々の偶然から成り立っている。 そのおおまかな偶然をひとつひとつ説明してくれる本、中でも前半の宇宙の誕生、太陽、月の‘ちょうどよさ’には本当に驚かされる。 地球に優しくというフレーズに感じていた違和感を見事に払拭してくれた一冊。
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地学の領域ですかね。 理系科目がからっきしの私ですが、読めば分かりやすく、また神秘を本当に何度も感じさせてくれた本です。 宇宙が好きな中学生からお薦めしたいです。
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あるサイトで紹介されていたのを見て興味を持ち読むことにしました。 これは、宇宙の誕生から、人類が誕生し、今の環境に至ったポイントを、12の偶然としてまとめられています。 ジュニア新書ということで、もう少し簡単な内容を想像していましたが、表現は柔らかいものの、なかなか読み応えがあっ...
あるサイトで紹介されていたのを見て興味を持ち読むことにしました。 これは、宇宙の誕生から、人類が誕生し、今の環境に至ったポイントを、12の偶然としてまとめられています。 ジュニア新書ということで、もう少し簡単な内容を想像していましたが、表現は柔らかいものの、なかなか読み応えがあったと思います。 私自身、この手の話は詳しくないので、非常に楽しく読めた気がします。 今のこの社会が生まれたのは、本当に多くの偶然が重なった結果だということが分かります。ただ単に、太陽との距離だけで成立したものではないということ、例えば、月や木星・土星の存在が非常に大きかったこと、などを知ると非常に不思議で奇跡的なことだと感じます。 この広い宇宙では、地球のような偶然とも言える存在の星がどこかにあるのかもしれません。もしそうだとしても、今こうやって生活できるのも、ものすごい確率で存在しているのだと思うと、小さな悩みなどは、吹っ飛んでしまいそうです。 そんな地球にいる私たちは、その奇跡的な偶然を噛み締めて生きていく必要があるのではないでしょうか。 <この本から得られた気づきとアクション> ・地球の成り立ちは全ての人が知るべきだ。そうすれば、環境の問題にも真剣に取り組めるし、自分も含め、命の大切さもより自覚できるような気がする。 ・これまでの地球の歴史を見るように、地球上の生物は大絶滅を繰り返し、いずれこの地球も消滅してしまうかもしれない。そのことをしっかり心に刻みたい。 <目次> 第1章 この宇宙が誕生した不思議 第2章 生命を守り育てた太陽系 第3章 地球を変えた月 第4章 地球に起きたさまざまな偶然 第5章 不思議な液体「水」 第6章 地球の生命に起きたできごと 第7章 文明誕生を後押しした気候 第8章 人類が誕生した「偶然」について考える
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ビッグバンから始まるスケールのでかい話。最新のネタまで入れてよくかけている。やっぱりこの人すごいな。科学ライターとしてもかなりの腕前。ジュニア新書界の山形浩生先生、ってな感じ。
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どれほどの偶然(奇跡)が重なって、いまここに自分がいるのか。宇宙から自分。ビックバンから自分。よくまとまっている。参考文献も過不足ない。 ・星の内部温度が一億度を超えると、炭素ができる。炭素はタンパク質や、脂質、炭水化物は炭素原子を骨格とした有機物。 ・「対生成」「対消滅」超微...
どれほどの偶然(奇跡)が重なって、いまここに自分がいるのか。宇宙から自分。ビックバンから自分。よくまとまっている。参考文献も過不足ない。 ・星の内部温度が一億度を超えると、炭素ができる。炭素はタンパク質や、脂質、炭水化物は炭素原子を骨格とした有機物。 ・「対生成」「対消滅」超微細な世界では、文字通り何もない空間にものが誕生すると言うことが珍しくない。 ・中性子の質量が陽子より0.14%重いという奇跡。 ・重力が今より少しでも強かった場合、惑星は形成されない。弱かった場合、超新星爆発が起きなかった。 ・ビックバン1秒後の宇宙の膨張速度が、数兆分の一だけ小さかったら、宇宙は収縮し、つぶれていた。大きかったら、宇宙は空っぽになっている。 ・太陽が大きすぎなかったという偶然。紫外線の問題と恒星の寿命の問題。p47 ・太陽からの距離が適切だったという偶然。p48 ・二つの巨大惑星という偶然。p67 ・月のブレーキ効果という偶然。 ・地軸の傾きが適切という偶然。四季の発生。月のジャイアントインパクト説の関係あり。 ・地球が適切な大きさの惑星という偶然。 ・地磁気、オゾン層があるという偶然。 ・ホモ・サピエンスが対話力にすぐれていたという偶然。 ・おばあさん仮説。
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たくさんの偶然が重なって生まれた、わたしたち。 でも、逆に考えれば、今私たちがここにこうしているのですから、すべての環境が、私たちが存在できる様に整っているのが当たり前なのですよね。 私たちはその環境に合うように、自分を作り変えて存在してきた。 もし、宇宙が今のようなものでな...
たくさんの偶然が重なって生まれた、わたしたち。 でも、逆に考えれば、今私たちがここにこうしているのですから、すべての環境が、私たちが存在できる様に整っているのが当たり前なのですよね。 私たちはその環境に合うように、自分を作り変えて存在してきた。 もし、宇宙が今のようなものでなくても、もし、地球が今と違う形でも、そこには、その環境に合わせて、また別の体を完成させた、私たちがいるのかもしれません。 しかし、今の環境に合うように、今の環境で生きていけるように、自分自身を作り変えた私たちが、自分自身でその環境を壊しつつある現状があります。 折角自ら環境に適応したのに、自らの手で、その環境を壊そうとしている。 それは偶然でもなんでもなく、私たち自身の所業。 それが、この先の未来への環境適応への第一歩なのだとしたら、それもいいのかもしれませんが…。 あまり無茶なことをすると、この地球に、宇宙の摂理に合わなくなって、自ら消滅の危機を招いてしまいますよ。
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人類の発展という切り口で、宇宙の様々な現象に興味を引かれた。 月がなかったら1日は6時間しかなく、おそらく人類は発展しなかったらしい。
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