アメリカのパイを買って帰ろう の商品レビュー
アップルパイから始まった、沖縄が日本になるまでの歴史を辿る旅。 教科書読んで覚えようとするよりも、こうして市井の人々の視点が書かれたものが一番頭に残る。 読み終わって早速AFNのアプリをスマホに入れた。 追記2019.11.25 同僚の沖縄出身の人にこの本の話をしたら、本人は...
アップルパイから始まった、沖縄が日本になるまでの歴史を辿る旅。 教科書読んで覚えようとするよりも、こうして市井の人々の視点が書かれたものが一番頭に残る。 読み終わって早速AFNのアプリをスマホに入れた。 追記2019.11.25 同僚の沖縄出身の人にこの本の話をしたら、本人はアップルパイの話を聞いたことはないとのことだったが、沖縄に寄った時にいくつものお店で聞いて回ってくれ、お土産で買ってきてくれた。 感無量。本の中の、遠い土地のご馳走を目の前にできるなんて! 嬉しくてあの世の著者に報告したい。きっと見てくれてるだろう(家族でもなんでもないけど) ちなみに味は素朴だった。リンゴとトロッとしたジャムが半々くらいで、シナモンはかかっておらず、パイ生地はしっとり硬めでパラパラ溢れない。あっさりしていくらでも食べれる。
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著者は沖縄の人ではないのにこれだけアメリカ世の沖縄を書けるのかと驚いた。この人はいったい58号線をどれだけ往復したのだろうか。観光地への道路としてしか捉えていなければ絶対に書けないのはもちろん、アメリカ世の沖縄を知らない地元の若い人だって、知らない話が多いのではないだろうか。 取...
著者は沖縄の人ではないのにこれだけアメリカ世の沖縄を書けるのかと驚いた。この人はいったい58号線をどれだけ往復したのだろうか。観光地への道路としてしか捉えていなければ絶対に書けないのはもちろん、アメリカ世の沖縄を知らない地元の若い人だって、知らない話が多いのではないだろうか。 取材対象が的確でインタビュー内容が面白く、どの章も時間を忘れて読みふけってしまった。とくに、最後の「幻のラジオステーション KSBK」は圧巻である。いい本に巡り会えた。
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戦後の沖縄の生活をアメリカとの接点を中心に描いたもの。取材をベースに執筆されたノンフィクション。沖縄人の考え方がよくあらわれており、良い面悪い面ともにとても共感できる。 沖縄に生まれた、育った方、とくに40代以後の人はとても面白く読めると思う。基地はそうそう、、とかジミーはパイも...
戦後の沖縄の生活をアメリカとの接点を中心に描いたもの。取材をベースに執筆されたノンフィクション。沖縄人の考え方がよくあらわれており、良い面悪い面ともにとても共感できる。 沖縄に生まれた、育った方、とくに40代以後の人はとても面白く読めると思う。基地はそうそう、、とかジミーはパイもいいけど肉がうまいとか、私のとって良著でした。
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否定的に語られる事の多いアメリカによる沖縄統治。本土人が思っている以上に適応し、反抗し、格闘し、奮闘していた実情を、沖縄の土産屋で売られている何の変哲も無いように見えるパイを買って帰る本土在住の沖縄人の姿を見かけた事から始まり、語っていく。 昨今、日中で行われた過去の歴史に対...
否定的に語られる事の多いアメリカによる沖縄統治。本土人が思っている以上に適応し、反抗し、格闘し、奮闘していた実情を、沖縄の土産屋で売られている何の変哲も無いように見えるパイを買って帰る本土在住の沖縄人の姿を見かけた事から始まり、語っていく。 昨今、日中で行われた過去の歴史に対しての相互の歴史感の摺り合わせが行われ、その中身において日本側が沖縄についてかつては両国に属していたが、日本に併合され、結果的には沖縄県民にしてみれば幸いであった。などといけしゃあしゃあと言っている日本側に心底あきれ返った事を思い出す。 第二次世界大戦で本土の捨石にしようとした挙句、日米安保の為に、と基地を置き、騒音問題やその他の問題で今なお苦しめられ続けている沖縄県民の姿がどうやら見えないらしい。或いはそれでも県民は結果的には幸せだったし、今も幸せだと思っていると思っているのか。 などと言う様な事を書くと怒る人はいるかもしれないが。
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