メガロマニア の商品レビュー
『上と外』が大好きで、紀行文も出してるんだあと読んでみた。驚いたのは、飛行機が苦手で『上と外』は、資料だけを頼りに書いたこと。すごくリアルなジャングルの描写だったのにすごい。 この本では、まさに『上と外』の世界観感じられる街や遺跡、森を訪れ、恩田さんらしい空想をその風景の向こうに...
『上と外』が大好きで、紀行文も出してるんだあと読んでみた。驚いたのは、飛行機が苦手で『上と外』は、資料だけを頼りに書いたこと。すごくリアルなジャングルの描写だったのにすごい。 この本では、まさに『上と外』の世界観感じられる街や遺跡、森を訪れ、恩田さんらしい空想をその風景の向こうに見ている様子が面白い。最後の方では、マチュピチュにある意味幻滅しているのだけど、観光地化され過ぎた場所は人も多く残念なところもあるのは致し方ないのかなあと思う。 途中で郡上八幡に言及しているけど、このとき書いていたのがおそらく『愚かな薔薇』なのかなあと思うとファンとしては胸熱でした。
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恩田陸が中南米の遺跡を巡る紀行エッセイ。 前にチェチェン・イツァを訪れたときに感じた強烈な印象を思い出した。 マチュピチュも行きたいな。
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恩田さんが中南米の遺跡を見て回る内容。はじめは、 あー普通の?小説じゃないんだーってちょっと思ったが、読んでみるとなかなかに面白い。普通の観光ガイドブックでは描けない抽象的な内容も含まれているからか、行ってみたい気になる。
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久々の恩田陸さん、しかも紀行文。読み慣れないジャンルだけど、空気感が伝わってきて思った以上に楽しく、読み応えがあった。マヤ文明にだけ言語学者が参入遅れたのはスピリチュアル界隈の人の流入があったから、なんてこぼれ話もまた面白い。 ちょこちょこ挟まれる小説は短過ぎて少し残念。もっとま...
久々の恩田陸さん、しかも紀行文。読み慣れないジャンルだけど、空気感が伝わってきて思った以上に楽しく、読み応えがあった。マヤ文明にだけ言語学者が参入遅れたのはスピリチュアル界隈の人の流入があったから、なんてこぼれ話もまた面白い。 ちょこちょこ挟まれる小説は短過ぎて少し残念。もっとまとまった量で読みたかった。
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恩田陸の中南米紀行エッセー NHKスペシャル「失われた文明」スペシャル本3冊のために17日間、マヤ、アンデス、インダスの遺跡を巡る。
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すごいなあ。作者が「SF的な紀行文を書いてみたい」と言っていたが、なんとなく近いものになっている。 この本は中南米を旅したときの紀行文。 古代マヤ文明、メソアメリカ文明、最後はマチュピチュ遺跡を見て帰国の途につく。 マチュピチュ遺跡って結構な観光地でテーマパーク化していると書かれ...
すごいなあ。作者が「SF的な紀行文を書いてみたい」と言っていたが、なんとなく近いものになっている。 この本は中南米を旅したときの紀行文。 古代マヤ文明、メソアメリカ文明、最後はマチュピチュ遺跡を見て帰国の途につく。 マチュピチュ遺跡って結構な観光地でテーマパーク化していると書かれていたので、きっと気楽に旅ができるのかなと思った。
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ネクロポリスを読んだので、ついでに手にとってみた。 紀行文の中にある、短い小説がまた面白くって続きが読みたくなる。 あと、途中まで恩田さんのこと男性だと思っていました。
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話も書けない強烈さ。 【内容】 マヤ・インカなどの遺跡をめぐる紀行文。写真多数。 メガロマニアとは誇大妄想狂=古代妄想ということだとか。 【感想】 イメージとしてはかつて遊んだパソコンゲームの「太陽の神殿」によって刷り込まれているのがこのあたりの文明。神秘として。 高地の限ら...
話も書けない強烈さ。 【内容】 マヤ・インカなどの遺跡をめぐる紀行文。写真多数。 メガロマニアとは誇大妄想狂=古代妄想ということだとか。 【感想】 イメージとしてはかつて遊んだパソコンゲームの「太陽の神殿」によって刷り込まれているのがこのあたりの文明。神秘として。 高地の限られた空間に作られた都市にかつて数万人?(実際、そんな多人数がいられるはずがないことはわかっているが)の人びとが普通に暮らし、遊び、学び、喜び、悲しむ。 死ぬまで一度もそこから出ることなく生きる少年が、あるときふと空を見上げてそんな自分の生を、なんだか不思議に思う。てなシーンをイメージしてみたり。 もしかしたら、モンサンミッシェルのように宗教人のための施設だったかもしれないけど。 ある時期(今ほど注目されるようになるまでは)最も行きたい外国だったことがあり、まだ関心は抱いているその地のことを恩田陸さんが書いてくれるということでかなり期待はしていた。が、期待ほどではなかったということになるかなあ。 途中、物語の芽のような文章が唐突に現れることがあったけど、その手の妄想がたくさん入っているのを想像してたかなあとは思う。 結局まあ、普通の旅行記というふうになってる。ご本人も予定と違ったように書いていたけど。 あとはこの旅で得たものが妄想となってオモロイホンとして出てきてくれることを望むということで。 (2012年11月29日読了) メモ 【イタリア人】危険愛好因子が発達している。 【ウシュマル】著者が「白鳳時代」と名付けていた遺跡群。大観光地。ダイヤブロックではなくレゴで作ったピラミッドを抱く。 【オリャンタイタンボ】著者に強い印象を残した集落。隠れ里のような。著者の「風の谷」。「石の種」の妄想は気に入りました。 【オルメカ】メソアメリカの諸文化の母胎となったらしい古代文明。 【言語学者】天才が多い。 【グアテマラ人】「はにかみ」や「含羞」がある。国は静か。日本人向きかも。 【コスタリカ】小さいが豊かで近代的。 【信仰心】神様とか特別な存在への献身を示したいがために人は好んで困難な場所に困難な建造物を壮麗にうちたてると著者は語る。納得。 【サクベ】舗装道路。 【視線】古くから、他人の視線こそが強烈な呪いであり、エネルギーなのである。(p.66) 【世界の終わり】かつて言われたように、忽然と消えたわけではあるまい。/彼らはゆっくりと散っていったのだ。何かに見切りをつけ、何かを捨てて、ゆっくりと遠くへ、緑のジャングルの中へ散り散りになって去っていったのだ。(p.171) 【著者】妄想したがってる。 【ティカル】グアテマラにある。ピラミッドは質実剛健で「スターウォーズ」に出てくるらしい。 【文明】なるほど、文明とは「場」を作ることなのね、と思う。(p.168) 【メソアメリカ】マヤ文明、インカ文明、アステカ文明、アンデス文明などが成立した南北アメリカを繋ぐ地域。 【連続】やはり我々は連続していないのだ、と。(p.136)・・・昔の人と、今の人は、同じ場所にいてもすでに、異なる見方をし、異なることを感じる、というようなことらしい。それはもちろんそうで、基準となるセンスが異なるから。
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表紙カバーがカッコいいので、どんな小説かと思ってワクワクしながら読んだら、メキシコとペルーの遺跡の旅行記かよ! でも、古代遺跡は好きなので読んでて楽しい。 恩田陸はこういう風に感じながら旅をしてるんだな、という部分を感じながら読める一冊だね。
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恩田陸の中南米滞在記。漠然としたイメージしかなかったマヤ・インカ文明が、実はそんなに魔法めいたものではなかったのだ、と知って「へえ」と思った。面白かった。中南米に行ってみたい!
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