TRANSIT(第5号) の商品レビュー
全く持って素晴らしい。 ヒマラヤもそうだが、なんといっても、シッキムやブータンも気になる。 かつてネパールも含む、三つのヒマラヤの王国があった。 とっても勉強になった。 インドの一番東の州、ものすごくものすごく(2回言った)気になる。
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ヒマラヤの自然がどんな芸術よりも美しい。この地域を勉強している人にはお勧め。山が好きな人にもお勧め。 こういう写真家になりたいなあ
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ラダックから帰って来てすぐにこの雑誌を本屋で見かけた。 表紙の「特集 美しきヒマラヤが呼んでいる」 という文字のすぐ下には 「ネパール/ブータン インド:シッキム/ダージリン」 と書かれている。 手を伸ばさずにはいられなかった。 このTRANJITという雑誌は初めて観...
ラダックから帰って来てすぐにこの雑誌を本屋で見かけた。 表紙の「特集 美しきヒマラヤが呼んでいる」 という文字のすぐ下には 「ネパール/ブータン インド:シッキム/ダージリン」 と書かれている。 手を伸ばさずにはいられなかった。 このTRANJITという雑誌は初めて観たのだが、美しい写真もさることながら、内容も豊富でなかなか楽しい。 パラパラと捲るだけでもいいし、文章を読み込むにも興味深い。 登山家が見たヒマラヤから、写真家がレンズを通して見た人々の生活まで取り上げられている。 懐かしいシッキムやダージリンの風景にも出会えた。 ブータンに関する記事の中で印象深い文章があった。 「旅の途中、日本や欧米の多くの団体客とすれ違ったが、まるで理想郷を発見したように、彼らが口々にブータンを絶賛しているのを目にした。 (中略) しかしブータンは本当に「持たざる者」の道を選択することができるのだろうか。僕が覗いたカメラのファインダーの先に、そこには確かに、いくつもの「幸せそうな顔」があった。しかし時折感じる彼らの熱い視線の先に、僕が持つカメラやパソコンがなかったとは、僕には断言することはできない」 有名な「国民総幸福量」の思想で知られ、緩やかな鎖国状態ともいえるブータン。 世界最後の理想郷として有名となったが、これから先、目まぐるしいスピードで変化していく外の世界の中で、どういった道を進んでいくのだろうか。 民族衣装を着た人々に、伝統的な暮らしを守りながら、慎ましく生きていってほしい、美しい風景の中に近代的な建物は似会わない、純粋な人々にはインターネットに潜む悪には触れてほしくない、利便性を追求した暮らしをしてほしくない、このまま何も変わらないで牧歌的なままでいてほしい、 というのは、理想郷を失ってしまった人間のエゴなのだろう。
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