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世界がぼくを笑っても の商品レビュー

3.2

25件のお客様レビュー

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2009/10/07

2009.9.7 父子家庭で育った北村温人(ハルト)が通う中学校にやってきた 臨時教師の小津ケイイチロウ、32歳、独身。 「人に笑われるのは好きですか?」 「でしたら、こういうやりかたもある、というのを覚えておいてください。 ひょっとすると、なにかの役に立つ日が来るかもしれま...

2009.9.7 父子家庭で育った北村温人(ハルト)が通う中学校にやってきた 臨時教師の小津ケイイチロウ、32歳、独身。 「人に笑われるのは好きですか?」 「でしたら、こういうやりかたもある、というのを覚えておいてください。 ひょっとすると、なにかの役に立つ日が来るかもしれません。 だれかにひどく笑われた時は、笑い返せばいいんです。 自分を笑った人間と、自分がいまいる世界に向けて、これ以上ないというくらい、 元気に笑えばいいんです。 そうすると胸がすっとして、弱い自分に勝てた気がします。 いままで、さんざん笑われてきたぼくの特技です。」

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2015/01/31

表紙とタイトルに釣られました。 しかしあんまりタイトルと関連性なかったような。 いやあるけど・・・そうでもない。 なんかまとめるの難しいので、ものすごく簡単にいうと、 ダメダメな先生と、貧乏で可哀相でクールな少年と、その他大勢。が なにやらひと悶着〜みたいな感じです。 なん...

表紙とタイトルに釣られました。 しかしあんまりタイトルと関連性なかったような。 いやあるけど・・・そうでもない。 なんかまとめるの難しいので、ものすごく簡単にいうと、 ダメダメな先生と、貧乏で可哀相でクールな少年と、その他大勢。が なにやらひと悶着〜みたいな感じです。 なんか、何もかもが微妙に終わった気がする・・・ 数少ない「ここ、謎だよ!!あとでわかるよ!!」って感じのところも、 結局は分からずじまい・・・ まぁ想像するのも面白いかもだけど・・・ もうちょっと完成させてほしかったなぁなんて生意気を言ってみる。

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2011/07/24

さくっと読める良作品。一気に読んで気分がスカッとしました。 主人公ハルトは今どきの少々すれた感じの中学生。彼のクラスの担任としてやってきたのは、田舎者のヘタレ教師・オヅちゃん(独身男性、32歳)。ハルトと彼のクラス中心に物語は進みます。 まずオヅちゃんのヘタレっぷりが凄まじい。...

さくっと読める良作品。一気に読んで気分がスカッとしました。 主人公ハルトは今どきの少々すれた感じの中学生。彼のクラスの担任としてやってきたのは、田舎者のヘタレ教師・オヅちゃん(独身男性、32歳)。ハルトと彼のクラス中心に物語は進みます。 まずオヅちゃんのヘタレっぷりが凄まじい。でも空回りしても、何かに一生懸命な人ってのは嫌いじゃないです。(まあ、授業の下手さは教師としてどうよ?と思いますが…) そしてハルト。彼はいい奴だと思います。家庭の事情が深刻なのにもかかわらず、ひねくれてない。周りと深くかかわらず平穏に無難に生きようとする主義なのに、流されてるわけじゃない。そんなハルトはかっこいいです。 表紙イラストもかっこいい! この著者の作品は初めてですが、表紙に惹かれていわゆるジャケ買いをしました。 なんでシャベルを担いでるのかと思いきや、ただのポーズではなくちゃんと意味があったのですね(笑) 後ろのとうもろこしでバッティングしてるイラストもいい感じです。 最近よく聞く学校裏サイトなるものも、うまく取り入れられてますが、あまり陰湿な印象はありません。そういうコミュニティサイト=悪いもの、という印象を持ってたのでちょっとびっくりです。 ハルトの一人称なので、普通に考えて深刻になりそうな場面も全然重たい雰囲気にならず、爽快な気分で読めちゃうところがこの作品の魅力だと思います。

Posted byブクログ

2011/07/19

「めったくたガイド」での北上次郎さんお勧めにより、初めての笹生陽子でした。(#^.^#)中学の裏サイトを中心に話が展開していく話ながら、重松清のような、グリグリとこれでもか、といったリアルで辛い物語になっていなかったのは、これは彼女の持ち味なのかなぁ、と・・。波乱含みの家庭環境ゆ...

「めったくたガイド」での北上次郎さんお勧めにより、初めての笹生陽子でした。(#^.^#)中学の裏サイトを中心に話が展開していく話ながら、重松清のような、グリグリとこれでもか、といったリアルで辛い物語になっていなかったのは、これは彼女の持ち味なのかなぁ、と・・。波乱含みの家庭環境ゆえ、学校では穏やかに生きていたいと願う主人公の男の子ハルト。表紙で彼がかなりのイケメンであることが前提として読者にインプットされるところが、なんか、やられたなぁ、って感じ。こんなカッコいい男の子で、しかも、スポーツもそこそこできる、となれば、読者のみならず、主人公の周りの人物たちも彼の味方になってしまうのは暗黙の了解、ですよね。^^;木枯らし紋次郎のような(古いね!)目の前の問題にはあまり関わらないでおこうとするスタンスなのに、なぜか、いい具合にフォローしてしまうところが、カッコよすぎるんじゃない??と思いながらも気持ちよく読めました。ただ、大事な脇役だと思う担任教師があまりにもヘタレすぎだと思う。不器用だけど気持ちはまっすぐで熱血漢、というキャラはよくあるパターンで、それに加えての彼のの小・中時代のエピソードはなかなか面白かったけど、授業が下手な教師はやっぱりイヤだ。どんなに「いい先生」でも、授業がわからない先生には応援できないんですよね、私。色々な問題を解決していくのは生徒たちで先生ではない、というところが、若い作家の教師感なのかなぁ、と、それが逆に面白かったともいえますけど。

Posted byブクログ

2009/10/10

今ドキの中学校のお話。 新しく赴任してきた新米教師と裏サイトを中心に話が進みます。 ドキドキする事件が起きてから解決に至るまでがあっけなかったけど、こういう平和なエンディングは大好きだ。

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