時を刻む砂の最後のひとつぶ の商品レビュー
ツボかそうじゃないかと問われれば、そうではなかった。 初小手鞠るいさんでしたが、作風が他作品と違うそうなので、あまり決めつけずにいこう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ーこの世の中には、間違ったこと、曲がったこと、醜いこと、憎悪や嫉妬や羨望、執着や煩悩、そのために引き起こされる過ちが、確固として存在しています。~略~ 信じがたいことではありますけど、そのような愛が美しく輝いていることさえある。世間の常識、倫理、モラル、それらと同様に、そこから逸脱したもの、そこからはみ出したものにも、美や荘厳さは在る、ということー ー人の人生は短く儚く、美しい。なぜなら必ず終わるから。- 題名に使われている「砂」が七編いずれにも文章で使われている。小さいもの、はかないもの、どんなに時が流れてもそこにあるもの、物言わぬけれどそこに在るもの。変わらないものとして。 愛とは苦痛に満ちたもの、それだけとでもいっているかのよう。 痛みが突き刺さってたまらなくなってしまった。
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読み終わった後に、なんかザラザラとエグエグとする感じの女の情念が残る短編集。それが意図なんだろうけれど、ワシ、そういうの苦手。
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文章のからませかたは微妙ですが、 それぞれの生活がかかれているので読みやすい。 でも無理やりこじつけなくてもなぁ。。というのは否めず。 といってもこんな女いやだなめんどくせ という話もチラホラ。 どろどろしたのは苦手。 女って怖い。
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読めば読むほどに、やるせない気持ちが募り、ため息ばかりついてしまった。 夫婦、恋人…寄り添って見える二人も、 当たり前のことながら、違う価値観・世界観を持ち、現実には想像もつかない世界にいるのかも。 出逢ってしまった人。 出逢われてしまった人。 パートナーがいる身で他の誰か...
読めば読むほどに、やるせない気持ちが募り、ため息ばかりついてしまった。 夫婦、恋人…寄り添って見える二人も、 当たり前のことながら、違う価値観・世界観を持ち、現実には想像もつかない世界にいるのかも。 出逢ってしまった人。 出逢われてしまった人。 パートナーがいる身で他の誰かと出逢い、恋に落ちてしまったことを「運命」と捉えるならば、 誰かと寄り添って生きていくことに疑心暗鬼になってしまう。 「結婚ってなんなんだろ」とよく考えるだけに、いろいろと思うところがあった。
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内容(「BOOK」データベースより) 欲望に殉じて一直線に突きすすむ女、恋と刺しちがえ破滅の淵にたつ女、時の侵食にたえ愛を守りつづける女。哀しいほど美しい生。ひたむきに狂っていく男と女を描いた短編集。
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