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リスクにあなたは騙される の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2019/05/21

人間のリスク認識が原始狩猟生活時代に発達した認識能力に依存していること アメリカにおいて、いかに人が原始時代のリスク認識能力のまま、現代のリスクを評価していること 例:係留規則、典型的なものに関する規則、実例規則(=利用可能性ヒューリスティック)、良い・悪い規則 そのために、マス...

人間のリスク認識が原始狩猟生活時代に発達した認識能力に依存していること アメリカにおいて、いかに人が原始時代のリスク認識能力のまま、現代のリスクを評価していること 例:係留規則、典型的なものに関する規則、実例規則(=利用可能性ヒューリスティック)、良い・悪い規則 そのために、マスコミが報道する特殊な事態のリスクを重視し、本当に人間を殺している因子を正当に評価しないこと 恐怖を煽ることで儲ける人はいるが、恐怖を否定することで得をする人はあまりいないこと リスクの過大視で稼ぐ人々の実例(犯罪、発がん性物質、テロ) ==== 全てアメリカの話だが、他の国では取り上げるリスク要因が異なるだけで、似たような事態は起きているよね。

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2018/11/12

恐怖を使って如何に人をミスリードに導くかが良く分かる本。 様々な観点から詳しく検証されており、また機会を見つけて再読しようと思う。特に化学薬品のところは、また気になると思われる。

Posted byブクログ

2018/10/08

人間はなぜこうも、リスクというものを正しく認識できないのかということを、認知心理学を切り口にした本.9/11同時多発テロ、エイズ、鳥インフルエンザ、核戦争、などの実例を基に、それに対する人々の反応が実際の発生可能性から考えるとあまりにも過剰であることが、これでもかと書かれている....

人間はなぜこうも、リスクというものを正しく認識できないのかということを、認知心理学を切り口にした本.9/11同時多発テロ、エイズ、鳥インフルエンザ、核戦争、などの実例を基に、それに対する人々の反応が実際の発生可能性から考えるとあまりにも過剰であることが、これでもかと書かれている.正直冗長である.しかしながら、現在福島原発の事故の後、周辺で生産された農産物の風評などの本質的な原因はすべてここに書かれている.ある意味、人間はそういう風に行動してしまうこまった生き物であるということであろう。

Posted byブクログ

2017/09/05

認知バイアスについてしっかり社会学として言及したのは本書が初ではないか。正しいリテラシーは決して派手ではなく、時間もかかるが、科学的に多角的に検証した結果でのみ得られるという示唆には括目すべきだろう。ただし、この翻訳はひどい。句読点の付け方の乱れ、二重三重否定「無関係でなくはない...

認知バイアスについてしっかり社会学として言及したのは本書が初ではないか。正しいリテラシーは決して派手ではなく、時間もかかるが、科学的に多角的に検証した結果でのみ得られるという示唆には括目すべきだろう。ただし、この翻訳はひどい。句読点の付け方の乱れ、二重三重否定「無関係でなくはないのだ」など。「曝露」もしくは「被曝」を何度も「暴露」としていたり、訳すセンテンスが英語順に並べられており、これは訳の正確さを期すためと好意的にとるよりおそらくは手抜きであろう。全体の情報量がとにかく多いので、読みづらいとどうにも苦痛だ。良書なだけに本当に惜しい。星二つ減点は翻訳者に因する。

Posted byブクログ

2016/06/13

政治、ビジネス、医療など、世の中リスクが強調され、人々はその情報に感情を揺さぶられて行動を変えたりする。恐怖は売り物になり、恐怖は儲かる。日常を見渡してみても、異常なまでの抗菌、抗臭、反人工化学物質などが溢れているが、性格で信頼できる根拠を示しているものは少ないか、あっても見にく...

政治、ビジネス、医療など、世の中リスクが強調され、人々はその情報に感情を揺さぶられて行動を変えたりする。恐怖は売り物になり、恐怖は儲かる。日常を見渡してみても、異常なまでの抗菌、抗臭、反人工化学物質などが溢れているが、性格で信頼できる根拠を示しているものは少ないか、あっても見にくいかのどちらかである。同調圧力、典型規則、良い悪い規則など、知っておくと騙されずに済む。911テロのあと、(圧倒的に安全な)飛行機を使わずに(年間の死亡者は911を上回る)自動車で移動したがために自動車事故で亡くなった人が急増した例もこの典型であり、自分の頭で考えることが難しいがやはり重要と改めて思う。

Posted byブクログ

2014/09/02

回りくどい話で、中身が薄い。 結局、何が言いたいのかわかりませんでした。 読むのに時間ばかりかかってしまい、時間をドブに捨てたような感じがします。もっと早く、ムダであることに気づくべきでした。

Posted byブクログ

2013/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

○人のリスクに対するとらえ方を多くの事例を用いて説明・考察。 ○本論は同じ内容の繰り返して、やたら事例を多く紹介している印象。 ○事例をたくさん知るという意味では興味深いが、内容は単調で、長い。

Posted byブクログ

2013/08/21

心理学とかその界隈のひとびとが発見したヒトの思考上のバイアスを紹介し、それらがアメリカ社会にどのような影響を及ぼしているか、アメリカ社会でどのように利用されているかを示した本。クリティカルシンキングの本。E.B.ゼックミスタ『クリティカルシンキング 入門編/実践編』やT.シック・...

心理学とかその界隈のひとびとが発見したヒトの思考上のバイアスを紹介し、それらがアメリカ社会にどのような影響を及ぼしているか、アメリカ社会でどのように利用されているかを示した本。クリティカルシンキングの本。E.B.ゼックミスタ『クリティカルシンキング 入門編/実践編』やT.シック・ジュニア『クリティカルシンキング 不思議現象編』の系列。『不思議現象編』はオカルト分析だけど、この本は社会不安分析を行ってる。分量が多くて少し読むのが大変だけど、いかにもジャーナリスティックで素晴らしい。ただ、参考文献が示されてないのがまああれ。

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2013/01/12

こないだ読んだ新書に似てるな。 確率論や認知心理学の考え方も見慣れたもので、ある意味そう新奇なものではない。 だが、何より読み疲れた。 事例がこれでもかそれでもかと出て来て、同じ料理を何度も食わされる感じ。買うかと言われたら、要らんな。

Posted byブクログ

2012/07/22

腹と頭。 「腹」はハード、「頭」はソフト、と捉えるとわかりやすいか。 非常に示唆に富んだ内容。 翻訳が残念なのが残念過ぎる。 遅読のワタシに言わせれば、致命的な欠点となる。

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