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運命の人(3) の商品レビュー

3.7

30件のお客様レビュー

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2010/12/18

一審は初公判から一年余りで審議され、 三木は執行猶予、弓成は無罪を勝ち取った。 しかし判決の直後に三木の手記が発表され 弓成は毎朝新聞を辞めて父の青果家業を継ぐことにした。 弓成と別居した由里子は自宅で英語塾を始めて自立を目論む。 続く高裁ではまさかの逆転有罪、 弓成たちは最高裁...

一審は初公判から一年余りで審議され、 三木は執行猶予、弓成は無罪を勝ち取った。 しかし判決の直後に三木の手記が発表され 弓成は毎朝新聞を辞めて父の青果家業を継ぐことにした。 弓成と別居した由里子は自宅で英語塾を始めて自立を目論む。 続く高裁ではまさかの逆転有罪、 弓成たちは最高裁へ控訴したが上告棄却され 青果業も業績が悪化、途方に暮れる弓成であった。 装丁:石崎健太郎 裁判に焦点を当てているから時の流れがあっという間で 物語に置いて行かれがちになってしまいます。 気づいたら新しい仕事に着いていたり 周りの人が亡くなっていたりする。 この巻で面白いのはやはり三木の変貌ぶりではないか。 余計なことを言わないように粛々としていたのが 可哀相な自分をアピールすべくどんどんマスコミに露出していく。 「取材に客観的な線引きをすると云いながら、結局は三木の供述にある「心のゆとり」という甚だ曖昧なもので事実認定を行っていることに、斉田は首をひねった。そんな曖昧さで報道の自由と一人の新聞記者を裁いていいものだろうか。」

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2009/12/20

(二)に引き続き・・・ (三)もすらっと読んでしまいました いよいよ最終巻です 結末が楽しみです

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2011/07/20

「報道の義務」という旗を掲げ戦ってきた弓成亮太。しかし国家の最高権力の力には勝てず、無惨な惨敗。と同時に記者としてのペンをも置いて、故郷に戻るが、何もかもが裏目に出て、進退窮まる。さあどうする弓成。いつまでも田舎に引っ込んでいるとは思えず、いよいよ最終章では、人生の大逆転といくの...

「報道の義務」という旗を掲げ戦ってきた弓成亮太。しかし国家の最高権力の力には勝てず、無惨な惨敗。と同時に記者としてのペンをも置いて、故郷に戻るが、何もかもが裏目に出て、進退窮まる。さあどうする弓成。いつまでも田舎に引っ込んでいるとは思えず、いよいよ最終章では、人生の大逆転といくのか・・・期待は高まるばかり。

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2009/10/26

山崎作品による、社会の暗部を取り上げた作品の中では、ちょっと物足りなさを感じるかも。現実問題としての沖縄問題と西山事件がそもそも強引に括られているからだろうが、戦争の悲惨さ(沖縄での集団自決)と、国家による不当なメディア介入、それに直接的に関わっているのが主人公だけでとあって、ひ...

山崎作品による、社会の暗部を取り上げた作品の中では、ちょっと物足りなさを感じるかも。現実問題としての沖縄問題と西山事件がそもそも強引に括られているからだろうが、戦争の悲惨さ(沖縄での集団自決)と、国家による不当なメディア介入、それに直接的に関わっているのが主人公だけでとあって、ひとつのテーマに2つの問題を押し込めるのはなかなか難しかったよう。沖縄問題だけで書いても良かったかなと。

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2009/10/10

裁判の結審までを描いた一冊。 この巻は二転三転する裁判の様子や、 それに翻弄される主人公達の心情、 また事件の関係者の心情など 退屈な裁判を覆い隠すぐらいの面白さがあった。

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2009/10/07

面白くなってきた!! が、同時に主人公にやたら腹が立つ・・・ ジャーナリストとしては応援したいけど夫、父親としてはどうなの。 ストレス溜るけどやめられないのは山崎豊子の力かー。 そろそろノンフィクションからそれてきた感じ。 どう落とすのか楽しみ♪

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2009/10/07

09/08/30 ★★★ 一審で無罪を勝ち取ったものの、二審での逆転敗訴、そして上告の棄却。 ペンを執ることを辞め、親元の青果業も潰してしまう。 妻に対して頑なに説明をすることから逃げ回る姿が印象的。 裁判中の三木に対する態度とは対照的で今ひとつ真意が汲み取れない。 最後のギャ...

09/08/30 ★★★ 一審で無罪を勝ち取ったものの、二審での逆転敗訴、そして上告の棄却。 ペンを執ることを辞め、親元の青果業も潰してしまう。 妻に対して頑なに説明をすることから逃げ回る姿が印象的。 裁判中の三木に対する態度とは対照的で今ひとつ真意が汲み取れない。 最後のギャンブルに嵌っている弓成が哀れでしょうがない。 物語としては、もう終わりで良いと思う。 段々つまらなくなってきた。 まぁ逆にここまで堕ちた後に弓成が何をしていくのか という点は少し気になるところ。

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2009/10/04

2009.8.13 了/ 間違った歴史を作ってしまった欺瞞を暴こうとする努力は権力の前に無念なのか!と思わせつつ

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2009/10/07

裁判のシーンはやや退屈だったが、あっというまに読み終わってしまった。ふと思ったが、この物語中で、感情移入できる登場人物がいないということ。それでも読まされてしまう。4巻が楽しみ。

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2009/10/04

沖縄返還に関する密約の存在が世に出るきっかけを作ったのは、一人の女性の恋愛感情からだった。 歴史に「もしも…」はないと言うが、それでも「もしも…」と思わずにはいられない。 もし恋愛感情がなければ密約の存在を国民は知る事ができなかったのか? もし情報提供者が男性なら裁判の様子は変わ...

沖縄返還に関する密約の存在が世に出るきっかけを作ったのは、一人の女性の恋愛感情からだった。 歴史に「もしも…」はないと言うが、それでも「もしも…」と思わずにはいられない。 もし恋愛感情がなければ密約の存在を国民は知る事ができなかったのか? もし情報提供者が男性なら裁判の様子は変わっていた? 恋愛感情の裏返しから一気に憎しみに変わり果てた三木昭子の嫌らしさ。 同じ女でありながら、彼女には嫌悪感しか抱かない。 一方、最高裁の判決が出てから自暴自棄に毎日を過ごす弓成亮太。 彼を支え、彼たらしめていたものはいったいどこへいってしまったのか? 失われた自尊心はもう取り戻せないのか? 最終巻が待ち遠しい。

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