なぜ宇宙人は地球に来ない? の商品レビュー
「オカルトおたく」だった少年時代を経て80年代には 「キッチュ」の芸名で『お笑いスター誕生』などの人気番組にモノマネやコントで登場、現在では映画・舞台・イベント・DJ・さらには折り紙など、もうマルチすぎて本業が分からない松尾貴史が世界の「超常現象」を片っ端から笑い飛ばす。宇宙人や...
「オカルトおたく」だった少年時代を経て80年代には 「キッチュ」の芸名で『お笑いスター誕生』などの人気番組にモノマネやコントで登場、現在では映画・舞台・イベント・DJ・さらには折り紙など、もうマルチすぎて本業が分からない松尾貴史が世界の「超常現象」を片っ端から笑い飛ばす。宇宙人やUFO・超能力や心霊現象、血液型や姓名判断、果てにはピラミッドパワーにマイナスイオンまで、世間一般に「何となく」受け入れられている71件の現象をナナメに分析して次々とぶった斬る内容は痛快そのもの。幅広いジャンルのあちこちに知的かつ「痴的」な用語が登場するため、内容をちゃんと理解するのには辞書とウィキペディアが手放せないほどのハードな読み物なのだが、しりあがり寿のユルい挿絵がそんな緊張感を吹き飛ばしている。
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松尾貴史氏が贈る、とんでもエンターテイメントといった本。あまたあるとんでも話を一刀両断。読んでいてすっきりする。超自然現象を否定しきれないものの、世のオカルトに胡散臭さを感じている人に最適。また、あのオカルトってどんなやつだっけというときにひもとける、オカルト大百科的な本。 以...
松尾貴史氏が贈る、とんでもエンターテイメントといった本。あまたあるとんでも話を一刀両断。読んでいてすっきりする。超自然現象を否定しきれないものの、世のオカルトに胡散臭さを感じている人に最適。また、あのオカルトってどんなやつだっけというときにひもとける、オカルト大百科的な本。 以下注目点 ・こっくりさん禁止に現れる、教師の事なかれ主義と思考停止。
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ネタの幅広さにビックリ。そしてその一つ一つの適切な対応にも尊敬。インチキはインチキとしてはっきりすることも大事だが、インチキと笑いながらそれをどこかで許せるような緩さがあっても良いんじゃないかとも思ったりする。
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『新書がベスト』で紹介されていたので買った気がします。 内容は、超常現象を頭から否定するのでは無く、松尾貴史さん独特の言い回しから「科学的にも、他に説明できるのに、どうして真っ先に”霊”や”神”とやらが出てくるのか」というスタンスで話が進みます。 こういう事を覚えておけば、霊...
『新書がベスト』で紹介されていたので買った気がします。 内容は、超常現象を頭から否定するのでは無く、松尾貴史さん独特の言い回しから「科学的にも、他に説明できるのに、どうして真っ先に”霊”や”神”とやらが出てくるのか」というスタンスで話が進みます。 こういう事を覚えておけば、霊感商法などには引っかがらないかもしれません。とにかく、笑えます。
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フォトリーディング&高速リーディング。 なんでも宇宙人のせいにしたり、常識を超える現象(超常現象)という説明にするよりも、ちゃんとしっかりなぜなのかを考えてみましょう、というコンセプトのエッセー集。テーマ別でしっかり調べてある。
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この手の本としてはかなり中途半端というか、初心者向けだな。別段超常現象に限ってない。その分、幅広いとも言えるけど。
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占いなどスピリチュアル系の業界はどうしてあんなに見るからにアヤしい人が多いのでしょ? 普段の商売が充分うさん臭いのだから、もうちょい信用してもらえるようなカッコすればいいのにね。 美輪明宏なんてむしろ地球人とは思えない。 今回の再読で織田無道がチンケな詐欺で捕まったことを思い出...
占いなどスピリチュアル系の業界はどうしてあんなに見るからにアヤしい人が多いのでしょ? 普段の商売が充分うさん臭いのだから、もうちょい信用してもらえるようなカッコすればいいのにね。 美輪明宏なんてむしろ地球人とは思えない。 今回の再読で織田無道がチンケな詐欺で捕まったことを思い出しとても懐かしかったです。 さすがにTVでは見かけないけど、どっかの田舎で年寄りにアヤしい壺でも売ってるのでしょうか…
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元オカルト少年だった著者が超常現象を懐疑的に取り上げる。雑誌 連載をまとめた1冊である。 最近は心霊現象や超能力を題材にしたテレビ番組も少なくなったが、 そんな番組で取り上げられることの多い宇宙人やUFO、超能力、 風水等を皮肉と屁理屈でやりこめるコラム集である。 がちがちの...
元オカルト少年だった著者が超常現象を懐疑的に取り上げる。雑誌 連載をまとめた1冊である。 最近は心霊現象や超能力を題材にしたテレビ番組も少なくなったが、 そんな番組で取り上げられることの多い宇宙人やUFO、超能力、 風水等を皮肉と屁理屈でやりこめるコラム集である。 がちがちの専門書ではないので、どこから読んでも楽しめる。 著者本人は「オカルト否定派」ではなく「オカルト懐疑派」と言って いるが、本書の内容はほとんど「否定派」に通じるものがある。 いつだったか、風水を取り入れた家というのをテレビで見た。部屋ごと に壁の色が違っていたりして非常に落ち着かぬ感じがした。見ながら 「絶対、住みたくない」と思ったのだが、風水コンサルタントなる 職業の名乗る人は結構な料金を取るらしい。 人の弱みに付け込んだ金儲けの一種なのだろう。口の悪い占い師や 除霊の出来る住職なんていう人たちが一時期テレビを賑わせたが、 元々不安な気持ちを抱えた人を恫喝するような物言いって、見てい るだけでも気分が悪かった。 「地獄に落ちる」とか、「死ぬ」とか、脅し以外の何物でもないよな。 本書にも書かれているが、お小遣いを貯めて相談に来た高校生が占い師 から罵詈雑言を浴びせられ、自殺の道を選んだなんて悲劇も起こっている。 信じる・信じないは人それぞれだが、宇宙人もUFOも河童も妖怪も幽霊も、 いるなら会ってみたいんだが未だ遭遇したことはない。どこに行けば会 えるんだろう。ぶつぶつ。 テレビ収録現場で著者が目にした超能力のトリックなんかも披露されていて 興味深い。
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以下笑いました。 ・何度も言うが、私は宇宙人がいないとは思わない。ただ、自分たちよりはるかに劣った文明を持つ地球人を、不定期に観察しては、たまに肉眼や写真で見つかるヘマをやり、こそこそ隠れて家畜の死体を切り取ったり、車を空に浮かばせたりするために、光に近い速さで飛んでも何百年かか...
以下笑いました。 ・何度も言うが、私は宇宙人がいないとは思わない。ただ、自分たちよりはるかに劣った文明を持つ地球人を、不定期に観察しては、たまに肉眼や写真で見つかるヘマをやり、こそこそ隠れて家畜の死体を切り取ったり、車を空に浮かばせたりするために、光に近い速さで飛んでも何百年かかるところからやってきているとしたら、あまりにもアンポンタンだ。 ・(ミステリーサークル)何にせよ、宇宙人がメッセージを送ってくれているのだとしたら、なぜほとんどがイギリスの麦畑でそれは行われて、なぜほとんどが週末に作られ、なおかつ、なぜまったく意味不明の幾何学模様なのか。光の速さで飛んでも何百年何千年もかかるところからはるばるやってくる技術は持っているくせに、なぜこそこそと隠れまわり、地球人に何かを伝える手段として、電波や音声や映像ではなく、なぜ、麦を倒す。 ・(ナスカの地上絵)どこまでも続く直接は宇宙船の滑走路だという。どんな推進技術というのだろう。それに、地べたに線を引かないと舵取りがうまくいかない程度の技術力しか持たない知的生命体なのか。
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「ところが、その『信じれば楽になれる』ということから、私たちは『疑う』という面倒臭く煩わしい作業を、必要な時にまで怠ってしまうことがある。(中略)疑問というものは、時として素晴らしいひらめきや、アドバイスや、危険回避情報を与えてくれる。子供の頃から、『なぜだろう』『なにかしら』と...
「ところが、その『信じれば楽になれる』ということから、私たちは『疑う』という面倒臭く煩わしい作業を、必要な時にまで怠ってしまうことがある。(中略)疑問というものは、時として素晴らしいひらめきや、アドバイスや、危険回避情報を与えてくれる。子供の頃から、『なぜだろう』『なにかしら』という好奇心や探究心を持たずに育ったら、まともな社会生活が送れるようになるだろうか」 著者の松尾貴史自身は怪奇現象否定派ではなく、「懐疑派」である。世にはびこる怪奇現象を無批判に信じるのではなく、「ちょっと待て、それっておかしくない?」と冷静に突っ込んでいる。別に科学的にどうとか、絶対ありえないとかというわけではなく、ちょっと考えればすぐに思いつく矛盾点を面白おかしく指摘しているので、わかりやすく楽しめる。 しかし、世の中にはこういう現象をみんな信じている人のなんと多いことか……
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